【賃金】ヤル気を出させるための手当を出したい

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    11月に鹿児島でセミナーを開催します      
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11月は鹿児島市内で開催します。
東京のセミナー参加をあきらめていらっしゃった方はご検討ください。
鹿児島市での次回の開催の予定はありません。

1.就業規則  →http://nakagawa-consul.com/000005.html
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社長、上司が「あの人はすごい!」といわれるピカイチ情報

労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年 人事労務畑一筋で
現場をはいずりまわった人事労務担当者が中小企業経営者のために語る

作者: 中川清徳  2011年10月8日号   VOL.920
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靴下の干し方はつま先とゴムの方とどちらがいいのでしょう?

(続きは編集後記で)

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 【賃金】ヤル気を出させるための手当を出したい
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中川 こんにちは。

社長 こんにちは。
   ヤル気を出すために目標達成手当を新設したいと考えています。

中川:どうしてですか?

社長:がんばってもがんばらなくても給料が変わらないのであれば
   がんばらないからです。
   頑張ったら給料がたくさんもらえるなら目の色が変わると
   思います。

中川:頑張ったとか頑張らないとかはどうやって判断するのですか?

社長:個人目標を与えてそれを達成したかどうかで判断します。

中川:個人目標は全員に与えるのですか?

社長:そうです。

中川:新入社員にもですか?

社長:もちろんです。

中川:新入社員にはどのような目標を与えるのですか?

社長:コストダウンの目標を与えます。

中川:新入社員は仕事を覚えるのに精一杯でしょう。
   コストダウンは先の話ではないですか?

社長:言われればそうですね。
   では、早く仕事を覚えてもらうことを目標にします。

中川:たとえば?

社長:Aの機械操作ができるようにするというような。
   他にもいろいろあります。

中川:機械操作ができるようになるには先輩の指導が必要ですよね?
   面倒見の悪い先輩だと本人は機械操作ができる状態になるのが
   難しいことが考えられますが。

社長:その先輩には新入社員の指導を目標に設定します。
   そうすれば先輩は指導せざるを得ませんし、新入社員は
   操作を習得せざるを得ません。

   話をしていて目標を与えてその見返りに給料が上がる仕組みが
   いいと確信しました。

中川:でも、新入社員が機械操作を覚えるのは当たり前のことでは
   ないですか?
   先輩が新入社員を指導するのも当たり前ではないですか?
   その当たり前のことをしたら給料が上がるのですか?

社長:うーん。
   当たり前のことができていないから目標を与えるのです。

中川:もし、そのような仕組みを作ると従業員は給料があがること
   ばかりに関心が向くことになります。
   それでは大切なものが失われる可能性がありますよ。

社長:大切なものとは?

中川:チームワークがとれなくなるかもしれません。

社長:どうしてですか?

中川:個人に目標を与えると自分の目標達成に関心が集中します。
   同僚や他部署のことよりも自分を優先します。
   個々人はがんばっても会社全体ではとんでもないことになっている
   可能性がありますよ。

社長:たとえば?

中川:営業は売上げ目標を達成したいためにムリな納期も受注をしたと
   します。
   しかし、製造部門は残業削減が目標になっているので
   納期を無視して残業削減をする。
   結果的にお客から納期遅れのクレームが来る。
   これは誰の責任ですか?

社長:うーん。
   従業員1人1人は頑張っていても会社全体ではおかしいことに
   なるのですね。

中川:そうです。
   がんばったらそれなりに報いなければなりませんが、
   金銭的な報酬で頑張らせようとするのは疑問です。

社長:では、どうしたらいいのですか?

中川:周囲から認められるとか自己成長ができるような
   場合にがんばると言われています。

社長:そうですか。

中川:社長が現場を回るときに頑張っている従業員には
   それを認める声をかけることです。

社長:そんなものでいいのですか。

(中川コメント)

ハーズバーグ(アメリカの臨床心理学者)は金銭的な報酬は
不満の要因になるだけで積極的な動機付けにならないと研究発表をしています。
仮説ですが多くの経営者から指示されています。

有効な要因は仕事に対して
1.達成感が持てる
2.周囲から認められる
3.能力が生かせる
4.任される
5.人間的な成長ができる
とのことです。

今日はここまで。では、またあした。

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 ■ 60歳以上の賃金の決め方をほとんどの会社が間違っています
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60歳以降の賃金は、年金と合わせて決めなければなりません。
現役時代の給料の70%とか80%とかいう決め方はご本人も会社も損をします。

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    編集後記      
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靴下の干し方はつま先とゴムの方とどちらがいいのでしょう?

靴下のゴムは酸化防止剤を入れて耐久性を高めていますが
もともとデリケートなものなので、洗剤や漂白剤に触れると弱くなります。
ゴムを下にして干すと水滴の中に残っている洗剤がたまり良くありません。

ゴム口を挟んで干すとゴムが伸びないかと気になりますが
もともとゴムは横に伸びるようになっているので1,2日程度では問題
ありません。
(雑学特ダネ新聞 より)

では、また明日お会いしましょう!!

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