【雇用】採用時の労働条件の明示について

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労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年 人事労務畑一筋で
現場をはいずりまわった人事労務担当者が中小企業経営者のために語る

作者: 中川清徳  2011年12月22日号   VOL.993
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「ひとりぼっち」
もともとは「一人法師=ひとりほうし」?

(続きは編集後記で)

 

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 【雇用】採用時の労働条件の明示について
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中川:こんにちは。

社長:こんにちは。
   採用するときは労働条件を提示しなければならないのですね?

中川:はい、そうです。

社長:どんな形式でも良いのですか?
   それとも決まった様式はあるのですか?

中川:どんな形式でもOKです。
   ただし、必ず明示しなければならない項目があります。

社長:それは何ですか?

中川:次の項目です。

   1.就業の場所・従事する業務に関する事項
   2.始業・終業の時刻・休憩時間・休日・休暇・交代制に関する事項
   3.賃金の決定・計算・支払方法、時期・締切日に関する事項
   4.退職、解雇に関する事項
   5.労働契約に期間を定めた場合には、労働契約の期間に関する事項

社長:細かいですね。
   これは法律で決められているのですか?

中川:はい、労働基準法で決められています。

社長:これだけでいいのですね?

中川:その他にもありますよ。

社長:どんなものがあるのですか?

中川:次のようなものです。

   6.退職手当の定めが適用される労働者の範囲、
     退職手当の決定、計算・支払いの方法、退職手当の支払いの時期に関する事項
   7.臨時に支払われる賃金、賞与および最低賃金に関する事項
   8.労働者に負担させる食費・作業用品その他に関する事項
   9.安全・衛生に関する事項
   10.教育・研修等の訓練に関する事項
   11. 災害補償、業務外の疾病扶助に関する事項
   12. 表彰・制裁に関する事項
   13. 休職に関する事項

社長:ずいぶんたくさんありますね。
   退職手当とは何ですか?
   解雇予告手当のことですか?

中川:これは退職金です。

社長:当社は退職金は定めがありませんが。

中川:どうしているのですか?

社長:退職者が出た場合に払ったり払わなかったりしています。

中川:人によって差別しているのですね?

社長:差別という気持ちはありません。
   私の感謝の気持ちです。
   だから払いたくない人には払っていません。

中川:では、退職金規程はないのですか?

社長:ありません。
   退職金は法律で払えとなっているのですか?

中川:そんな法律はありません。

社長:では、労働条件を明示する項目にいれるのは
   おかしいでしょう?

中川:説明が不十分でした。
   上記の6~13の項目は定めている場合は
   明示しなければならないのです。

社長:では、当社は退職金は定めていないので
   明示する必要はありませんね?

中川:そうです。
   退職したら退職金を払うことを約束している
   わけではありませんから、それは明示しなくても
   良いです。

社長:もし、労働条件を明示していない場合はどうなるのですか?

中川:それは違法となります。

社長:牢屋に入れられるのですか?

中川:罰金です。

社長:いくら?

中川:30万円以下です。

社長:ところで労働条件の明示について何かひな形はないのですか?

中川:厚生労働省が「労働条件通知書」を発表しています。
   http://www2.mhlw.go.jp/info/download/youshiki.htm
   これでダウンロードできます。

社長:それはありがたい。

中川:次の中がコメントも参考にしてください。

(中川コメント)

採用する際に労働条件を書面で明示することが義務づけられています。
厚生労働省では書面のひな形を提供してくれています。

そかし、それは「労働条件通知書」であり一方的な通知書なので
本人の承諾がありません。その結果もめる可能性があります。

中川は「雇用契約書」を推奨しています。
通知書ではなく契約書にするのです。
これがポイントです。

「雇用契約書」のひな形は就業規則セミナーで提供しています。
中小企業の問題は中途採用が多いのですが、期待はずれの場合への
対応が可能です。それが「雇用契約書」です。

よろしければ弊社主催の下記セミナーにご参加ください。
そろそろ新年度を迎えるので就業規則を一新する機会かもしれません。

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今日はここまで。では、またあした。

 

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    編集後記      
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「ひとりぼっち」
もともとは「一人法師=ひとりほうし」?

周りから隔絶されてひとりでいることを「ひとりぼっち」と表現する。
「ひとりきり」という言葉もあるが、こちらは、
「やっと、ひとりきりになれた!」
などとも使うから、むしろ清々しい感じがする。
それに対して「ひとりぼっち」は、なんともいじましい寂しさがある。
この寂しさを醸し出す「ぽっち」とはなんなのだろうか?
一説によると「法師」のことである。
法師とは、出家した人、男の子など、いろいろな人について使われるが、とくに僧
侶全般のことを指す。
僧侶といえば、その大半が宗派や教団に属しているが、そうでない人もときにはい
る。自ら離れていったのか、、何らかの理由で追い出されたのか知らないが、昔はそう
した僧侶を「独り法師=ひとりほうし」と呼んだという。「ひとりぼっち」はここか
らきているという説が有力だ。
「オレ、ひとりぼっちで寂しいんだよね」
なんて可愛ぶっても、周囲からの浮きっぷりを強調するだけというわけ。

  (日本語のマル得雑学 知的生き方文庫より)

では、また明日お会いしましょう!!

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