【セクハラ】慰謝料は加害者と会社それぞれ70万円負担

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労務管理に奇策なし！大企業20年、中小企業13年　人事労務畑一筋で
現場をはいずりまわった人事労務担当者が中小企業経営者のために語る

作者：　中川清徳 　2012年4月2日号   VOL.1090
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最近の卵の黄身が、やけに黄色いワケ

（続きは編集後記で）

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　【セクハラ】慰謝料は加害者と会社それぞれ70万円負担
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中川：こんにちは。

社長：こんにちは。
　　　セクハラが起きた場合、会社責任はありますか？

中川：状況によります。

社長：会社も責任があるセクハラ事例はありますか？

中川：札幌の判例があります。

（引用開始）

　代表取締役が従業員に、週3～4 回の割合で自宅から事務所に電話をか
け「そろそろやらせろ」など執拗に交際を迫った。

　事務所内で二人きりになった時に被害者の背後から抱きつき、胸、ひ
ざなどを触るなどの行為に及んだ。

　被害者の胸をつかんで事務所と部屋続きの自宅に同行させ、ベッドの
上に押し倒そうとした等、被害者に交際を迫り、性交を強要する際、
「辞めるのか。自分との関係を持つのか」など、仕事の話とからめて
性的な発言を繰り返した。

　被害者は加害者の性的要求があまりにも執劫でついに自ら退職を申し
出ざるを得なくなった。

（引用終わり）

社長：これはひどいですね。

中川：判決は次のようになりました。

（引用開始）

　本件加害行為はいずれも、被害者の勤務時間中あるいはこれに準ず
る時間帯に、被告会社の事務所内や被告会社の代表取締役としての管理
支配の及ぶ場所において、被告会社の代表取締役としての職務権限を用
いて行われたものというべき。

　本件加害者の不法行為は、被告会社の代表取締役としての立場と密接
不可分で、その職務執行を離れては実現されえないものであって、本件
不法行為は加害者が職務を行うにつきなされたものというべき。

（引用終わり）

社長：当然の判決ですね。
　　　で、慰謝料はいくらですか？

中川：加害者本人が70万円、会社が70万円で合計140万円の慰謝料です。

社長：会社も慰謝料を払うのですか？

中川：会社には安全配慮義務があります。
　　　セクハラが行われるような職場環境にしている会社も責任を
　　　問われるのです。

社長：セクハラは会社責任ですか。
　　　注意しなくては。

中川：よろしければ就業規則セミナーにご参加ください。
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（中川コメント）

　本日の記事は「札幌セクシャルハラスメント事件」（札幌地裁　H8.5.16）
を参考にしました。

今日はここまで。では、またあした。

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　　　　編集後記 　　　　　
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最近の卵の黄身が、やけに黄色いワケ

　最近、卵の黄身の色がやげに鮮やかになっている。

　理由は、ニワトリの食べるエサにある。黄身の黄色は、主食のトウモロ
コシに含まれているカロチノイド系の色素のせいだが、年によってはトウ
モロコシが不作のこともある。

　こんな場合、黄身の色を変えないように、エサに色調強化剤が混ぜられ
るのである。なぜ、こんなことをやるのかというと、我々が「黄色い黄身
のほうが栄養がある」と思い込んでいるからだ。

　そもそも色素自体に栄養はないわけで、少少卵の黄身の色が不鮮明でも
栄養価は変わらない。むしろ、色調強化剤をふんだんに使って真っ黄色の
黄身をした卵のほうが、実際の栄養価は低いというデータもあるほどであ
る。

（雑学全書　光文社刊より）

では、また明日お会いしましょう！！

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