【休職】復職のための診断書提出を拒否する

◆─────────────────────────────────◆
 ■ 賃金制度の見直しが必要ではありませんか?
    5月16日(水) セミナー 東京開催
◆─────────────────────────────────◆

中小企業の賃金制度は簡単なほうが良い。
それも拍子抜けするほど簡単な賃金制度が良い。
賃金制度を作る定石はたったの4つ。
その定石を押さえ,あとは社長が好きに作ればよいのです。 

お申し込みは下記から
→  http://nakagawa-consul.com/000002.html
 

☆★☆―――――――――――――――――――――――――─―――――
社長、上司が「あの人はすごい!」といわれるピカイチ情報

労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年 人事労務畑一筋で
現場をはいずりまわった人事労務担当者が中小企業経営者のために語る

作者: 中川清徳  2012年5月6日号   VOL.1124
――――――――――――――――――――――――――――――――――

英語を話すオウムは美味い・・・ドゥルバ・ゴーシュより

(続きは編集後記で)

◆────────────────────────────────◆
 【休職】復職のための診断書提出を拒否する
◆────────────────────────────────◆

中川:こんにちは。

社長:こんにちは。
   Aさんのことで相談です。

中川:はい、なんでしょう?

社長:Aさんは精神疾患により休職となりました。
   そろそろ復職したいと連絡がありましたので、医師の診断書
   を提出するように伝えました。
   しかし、Aさんが個人情報なので開示できないというのです。
   どうしたらいいですか?

中川:就業規則ではどうなっていますか?

社長:復職する場合は医師の診断書の提出をすることになっています。

中川:では、それを根拠に診断書を提出をしなければ復職には応じら
   れないと回答すれよいです。

社長:しかし、個人情報なので開示したくないというのです。
   十分回復したからと言うのです。

中川:本人が復職を希望しているのですから、就労可能の立証責任
   はAさんにあります。
   だから、口頭だけでは判断できないので、診断書の提出は最低条件
   であり、それを見てから会社が判断すると伝えましょう。

社長:ええ!?
   精神疾患であった人が復職できるかどうかを会社が判断するのですか?
   素人には判断できませんよ。

中川:しかし、診断書を鵜呑みにして復職させてさらに症状が悪化したら
   会社責任になります。

社長:診断書は医師が作成したものです。
   それに従って復職させるのですから、医師に責任があります。
   素人の会社に責任があるなんて信じられません。

中川:医師は治療の専門家ですが御社の職場の実態を知らないのです。
   復職させるかどうかは会社の責任で判断することになります。

社長:医師の診断書を信用するしかないではないですか。

中川:そうです。
   診断書が提出されたら医師と面談をして、職場の事情を
   説明し、それでも復職可能かどうかを確認するのです。

社長:Aさんは診断書の提出すら拒否する人です。
   会社が医師と面談をすることはさらに拒否するでしょう。

中川:だったら、復職を認めないとAさんに伝えます。

社長:ちょっと言いにくいのですが、Aさんは弁が立ち当社は私を含め
   Aさんを説得する力がありません。
   Aさんに言い負かされてしまうのです。

中川:であれば、労働審判で決着をつけるといいでしょう。
   会社の言い分の方が筋が通っていますから、大丈夫です。

社長:では、とにかくAさんと話し合います。

中川:言い負かされないようにがんばってください。

社長:...。

(中川コメント)

 休職者が職場復帰を希望する場合は休職者に復職可能であることの
立証責任があります。
 具体的には医師の診断書です。
 場合によってはリハビリを兼ねて試しに業務をしてもらうことも可能です。

 診断書だけでは不十分と思う場合は医師と面談をして職場復帰させるか
どうかを会社が判断します。

 会社には安全配慮義務がありますので、安易に職場復帰をさせると問題が
生じたときに会社責任を問われます。

 

今日はここまで。では、またあした。

◆─────────────────────────────────◆
    ご質問、ご感想、ご意見をお待ちしています      
◆─────────────────────────────────◆

ご質問をお待ちしています。下記の様式でご質問ください。
なお、必ずしも回答するとは限らないことをご承知ください。

→ http://form.mag2.com/niaslaisea

ご感想、ご意見をお待ちしています。この様式で質問をされた場合は
回答しかねる場合があります。

→ http://form.mag2.com/stewiobour

◆─────────────────────────────────◆
  CD版「スマホ時代の労務管理ココがポイント」
◆─────────────────────────────────◆

スマホ、iPadが当たり前の時代、便利と裏腹に思わぬ落とし穴が待ち構えています。
一度流失した機密情報はどうすることもできません。
それが会社の致命傷になりかねません。

1.フェイスブックの落とし穴
2.転職会議で就職してはいけない会社にされた
3.iPhoneで機密メールが社外に転送される落とし穴
4.機密の入ったiPadを電車に忘れる
5.退職者の携帯電話に顧客の機密メールがそのまま残る
6.USBの怖さ
7.会社がいますぐ実施すべき情報漏洩の防止のためのチェックシート
8.社員からもらう誓約書

→ http://nakagawa-consul.com/cd-4.html

◆─────────────────────────────────◆
    編集後記      
◆─────────────────────────────────◆

英語を話すオウムは美味い・・・ドゥルバ・ゴーシュより

 サルダールジーが英語を勉強するためにイギリスへ行った。彼は、毎日、
パブに足を運んだ。パブの男たちは、そんなサルダールジーをバカにする。

 ある日、男たちは、英語を話すオウムを彼にプレゼントしてこういった。
「このオウムでお前の英語はずっと上達するよ」
 二三週間後、くだんのサルダールジーがパブにやってきた。そこで男たち
は、あのプレゼントが英語学習の役に立ったか尋ねた。サルダールジーは、
それに答えてこういった。
「うん、あれはタンドーリー・チキンよりはずっと美味かったな」

(HIROSのジョーク集より)

では、また明日お会いしましょう!!

◆─────────────────────────────────◆
    ご注意      
◆─────────────────────────────────◆
このメルマガは、わかりやすさを重視しています。
そのため、用語の使い方、表現の仕方等が不正確な場合があります。
むつかし法律条文をわかりやすく説明するために正確な表現を
犠牲にしています。正確な情報を記載しょうとすれば、お役所の文書と
同じになります。結局わかりにくい記事になり、役に立ちません。
正確な情報を期待される方には、その期待にお応えできません。
このメルマガを解除してください。
このメルマガ記事による損害賠償には一切応じられないことを申し添えます。

◆─────────────────────────────────◆
メールマガジン社長、上司が「あの人はすごい!」といわれるピカイチ情報

☆発行責任者 有限会社中川式賃金研究所 所長 中川清徳
☆公式サイト http://nakagawa-consul.com
☆問い合わせ qwk01012@nifty.com
☆バックナンバー http://archive.mag2.com/0000283000/index.html
☆登録・解除 http://www.mag2.com/m/0000283000.html
☆Facebook  http://www.facebook.com/profile.php?id=100003506067345
      
◆─────────────────────────────────◆