【年休】パートに与える必要があるか?
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労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年 人事労務畑一筋で
現場をはいずりまわった人事労務担当者が中小企業経営者のために語る
作者: 中川清徳 2012年5月13日号 VOL.1131
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母の日の花はカーネーション、父の日はバラ
(続きは編集後記で)
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【年休】パートに与える必要があるか?
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中川:こんにちは。
社長:こんにちは。
パートに年休を与える必要がありますか?
中川:はい、与える必要がある場合と与える必要がない場合があります。
社長:どんな場合に年休を与えなくてよいのですか?
中川:入社して6ヶ月経っていない場合です。
それから、出勤率が8割未満の場合です。
6ヶ月以上経ち、出勤率が8割以上であれば年休を与えなければ
なりません。
社長:それは正社員も同じですね。
当社は4時間勤務のパートがいます。
それでも年休を与えなければならないのですか?
中川:はい、与えなければなりません。
ただし、勤務時間や勤務日数が少ない場合は比例付与となります。
社長:比例付与とはなんですか?
中川:正社員は入社して6ヶ月後の年休が10日です。
しかし、パートの場合は労働日数に比例して1日から7日の年休
を与えなければいけません。所定労働日数に比例して年休を比例
案分しています。
社長:たとえば?
中川:週所定労働時間が30時間未満でかつ週所定労働日が4日以下また
は一年間の所定労働日数が216日以下の場合が比例付与と
なります。
社長:では、週所定労働日数が5日の場合はどうなりますか?
中川:週の所定労働時間が30日未満でも正社員と同じく初年度は10日
となります。
社長:では、週の所定労働時間が30日以上ですが週の所定労働日数が
3日の場合は?
中川:その場合は6ヶ月を経過したら10日の年休を付与しなければいけ
ません。
社長:え?
所定労働日数が3日ですよ。
どうして、正社員並みの日数の年休を与えなければならないのですか?
中川:もう一度申し上げますね。
週所定労働時間が30時間未満でかつ週所定労働日が4日以下また
は一年間の所定労働日数が216日以下の場合に比例付与となるのです。
「かつ」となっていますから、両方の条件を満たした場合ということ
です。
逆に言えばこの条件を満たしていない場合は正社員と同じ日数の
年休付与となるのです。
社長:言っていることがよく分かりません。
中川:比例付与の条件は、週所定労働時間が30日未満であることと
週所定労働日数が4日以下の二つの条件に合致している場合に
年休は比例付与日数となるのです。
社長:ということは、その条件を満たしていないパートは正社員と同じ
日数の年休を与えなければならないと言うことですね?
中川:ピンポーン!
社長:つまり、雇用したら勤続が6ヶ月経てばパートも年休を与えなければ
ならないと言うことですね?
中川:ピンポーン!
社長:比例付与日数はどうなっていますか?
中川:週所定労働時間が30日未満であることが前提条件です。
週所定労働日数 4日の場合(年間169~216日)→7日
週所定労働日数 3日の場合(年間121~168日)→5日
週所定労働日数 2日の場合(年間 73~120日)→3日
週所定労働日数 1日の場合(年間 48~ 72日)→1日
(中川コメント)
入社して6ヶ月が経過し、出勤率が8割以上であればパートにも年休を与
えなければならないとお考えください。抜け道はありません。
今日はここまで。では、またあした。
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編集後記
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母の日の花はカーネーション、父の日はバラ
母の日にプレゼントする花はカーネーションです。母親が生きている場
合には赤いカーネーションを、母親が故人の場合には白いカーネーション
を胸にさす習慣があります。もっとも最近では、母親のいない子供たちの
気持ちを思い、胸につけるカーネーションは全て赤になっているようです。
母の日というのは、もともとはアメリカから来た習慣です。1907年ごろ、
アンナ・ジャーピスという女性が、母の命日に教会で信者たちに白いカー
ネーションを配ったのが始まりといわれています。
ところで、母の日がカーネーションなら、父の日はパラです。これもア
メリカの習慣ですが、ジョン・ブルース・ドット夫人が、父の墓前にパラ
の花を供えたことから始まったとされています。
6月の第3日曜日となったのもこのときからです。
(おもしろ雑学552 刑部澄徹編著より)
では、また明日お会いしましょう!!
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