【労務管理】ふてくされる場合の注意の仕方

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社長、上司が「あの人はすごい!」といわれるピカイチ情報

労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年 人事労務畑一筋で
現場をはいずりまわった人事労務担当者が中小企業経営者のために語る

作者: 中川清徳  2012年11月23日号   VOL.1325
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超弩級の「弩」って何?

(続きは編集後記で)

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【労務管理】ふてくされる場合の注意の仕方
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中川:こんにちは。

社長:こんにちは。
   A君のことで相談します。

中川:はい、なんでしょう?

社長:A君は上司の指示にたいしてときどきふてくされるのです。
   思いあまった上司が「ふてくされた態度はしないように」と
   注意しました。

中川:はい。

社長:そうしたら、A君は「ふてくされていませんよ。何を
   根拠に言うのですか」と言い返してきたそうです。
   上司は「そのような態度がふてくされているというのだ」と
   やり返しましたが、A君は「そんのつもりはありません」と
   言い、気まずい雰囲気になって困ったそうです。

中川:社長から見てA君はどうですか?

社長:上司の方に軍配を上げます。
   A君は態度が悪いのです。
   A君は気に入らないことがあったら返事をしないこともあるようです。

中川:それは困ったA君ですね。

社長:どうしらいいですかね?

中川:業務規則集を作成したらどうでしょう?

社長:就業規則なら作っていますよ。

中川:業務規則集の方が良いですが...。

社長:なんですかそれ?

中川:従業員の行動規範を定めたものです。
   それに書いて従業員に示すのです。

社長:たとえばどんなことを定めるのですか?

中川:「外出するときは上司に報告する」
   「帰社したら上司の報告する」
   「電話応対ではメモを取りながら行う」
   というったようなものです。

社長:それは常識でしょう。

中川:それは社長がそう思うだけかもしれませんよ。
   現にA君にようにふてくされた態度をされて困っていますよね。

社長:なるほど。
   では、「ふてくされるな」と定めたらいいでしょうか?

中川:ふてくされるというのは基準があいまいです。
   次のように定めたらどうでしょうか?

   「業務命令を受けたら、指示をした上司に向き合い、しっかり聞く」
   「業務命令を受けて理解できたら『わかりました』とはっきりと答える」

社長:なるほど。
   ふてくされるなという表現よりこの方が具体的で伝わりやすいですね。
   で、定めたらどうするのですか?

中川:小冊子にして従業員に配布するか、イントラネットで閲覧できるようにし
   朝礼のときに1日一件ずつ確認すると徹底できるでしょう。

社長:もし、それでもA君がふてくされたら?

中川:この業務規則集を示して、違反を質すことです。
   それでも従わない場合は懲戒処分をすることです。

社長:なるほど。

(中川コメント)

 従業員の態度が悪い場合はそれを指摘することです。
指摘すると嫌われるのではないかと恐れて指摘しない上司が少なくありません。
業務規則集を作成し例示することで上司が指摘しやすくなるように
することがいいでしょう。

 業務規則集の作成については平成25年にセミナーを開催する予定です。

今日はここまで。では、またあした。

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 法律が改正され60歳の定年後も本人が希望すれば65歳まで雇用する
義務が生じました。しかし、平成25年3月31日までに労使協定を締結
すれば一定の基準を満たしていない場合は雇用する義務がありません。
緊急性があるので特別に個別セミナーを開催することにしました。

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    編集後記      
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超弩級の「弩」って何?

 けた外れに大きいことや、優れていることを「樹都蹴〕と呼びますが、
実はこれ、軍艦の名前が元となってできた言葉なのです。
 1905年(明治三八年)、日露戦争での日本海軍の日本海海戦の勝利は、
イギリス海軍司令部長フイツシャーに衝撃を与えます。彼は巨艦巨砲時
代の到来を予感し、1906年、高速巨砲戦艦ドレッドノートを建造しま
す。30センチ砲五基10門を搭載し、1万7900トンの巨艦です。ちなみに、
日露戦争で活躍した「三笠」は、1万5140トン、30センチ砲四門です。

 このドレッドノートの出現によって、世界は巨艦巨砲時代に突入します。
ドレッドノートに追いつけ追い越せ!ということから、ドレッドノートの
「ド」にちなみ、超ド級、つまり超弩級という一言葉が生まれました。
ドレッドノートと同等が「弩級」、超えたものが「超弩級」です。よって、
三四センチ以上の砲を搭載する艦を超弩級と呼びました。日本も超弩級艦
の建造を構想し、生まれたのが「武蔵」、「大和」です。

(絶対にすべらない無敵の雑学より 角川学芸出版)

では、また明日お会いしましょう!!

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