【労働条件】残業代はいらないから9時間働くと言われた
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労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年 人事労務畑一筋で
現場をはいずりまわった人事労務担当者が中小企業経営者のために語る
作者: 中川清徳 2013年4月19日号 VOL.1478
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ドラッカーの名言
(続きは編集後記で)
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【労働条件】残業代はいらないから9時間働くと言われた
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中川:こんにちは。
社長:こんにちは。
Aさんについて質問です。
中川:はい、なんでしょうか?
社長:Aさんは現在62歳です。
定年後継続雇用をしています。
しかし、最近、やる気がないのです。
ミスは多いし、遅刻をするなど勤務態度も悪いのです。
中川:それは困りましたね。
社長:同僚からも辞めさせて欲しいと直訴されています。
5月末で雇用契約が終了するので、それ以降は契約をしないことを
Aさんに伝えました。
中川:Aさんはなんと言いましたか?
社長:一所懸命働くからそのまま雇って欲しいと言うのです。
中川:それで?
社長:最後は泣きついてきました。
毎日9時間働くというのです。
中川:残業をするということですか?
社長:いいえ、一般の社員は1日8時間労働なのですが、自分は9時間が
定時でいいというのです。
残業はそれ以降でよいというのです。
それが一所懸命働くという証拠だというのです。
中川:残業なしで9時間ということは所定労働時間が9時間ということですか?
社長:Aさんはそのつもりのようです。
中川:それは労働基準法違反でしょう。
社長:そうですよね。
そう思いましたので、それはできないと言ったのです。
そしたら、Aさんが「法律はそうかもしれないが、自分が9時間で納得
して働くのだから問題ないでしょう」というのです。
一理(いちり)あるなぁと思いました。
中川:一理も十里(じゅうり)もありません。
1日の労働時間が8時間、1週間の労働時間が40時間を超えてはいけないと
労働基準法に定めてあります。
社長:それは知っていますが、Aさん本人が9時間でいいと言っているのですから。
思想信条は自由だと思いますが...。
中川:それは思想信条の自由ではなく契約の自由のことが言いたいのでしょう?
社長:細かいことはどうでもいいです。
とにかく、Aさんが納得して働くのですから問題ないでしょう。
中川:問題あります。
社長:どうしてですか?
中川:労働基準法は最低の労働条件を定めたものです。
労働契約は労働基準法を下回ることはできません。
社長:本人がいいと言っているのに変な労働基準法だこと。
何か抜け道はありませんか?
中川:それより前にAさんを雇いたいのですか?
辞めさせたかったのではありませんか?
社長:ああ、そうだった。
でも、9時間働くのであればいいかなっと思ったもので...。
中川:それは社長次第ですね。
もし、9時間であれば雇用をすることであれば、
1時間は残業代として払うことになります。
社長:それでは、人件費が高くなりますのでダメです。
中川:基本給を下げたらどうですか?
社長:あ、そうか。
9時間で今までの給料と同じ額になるように設定すればいいのですね。
中川:Aさんがそれで同意すればOKです。
最低賃金額に抵触しないようにしてくださいね。
社長:検討します。
(中川コメント)
労働基準法で定められたものは最低限の労働条件ですからそれを
下回る雇用契約は無効となります。
無効となった部分は労働基準法が適用されます。
今日はここまで。では、またあした。
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編集後記
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優れた者ほど間違いは多い。それだけ新しいことを試みるからである。
一度も間違いをしたことのない者、それも大きな間違いをしたことのな
い者をトップレベルの地位に就かせではならない。間違いをしたことの
ない者は凡庸であり、そのうえ、いかにして間違いを発見し、いかにし
てそれを早く直すかを知らない。「現代の経営」
では、また明日お会いしましょう!!
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