【解雇】経理として雇用したが適性がない

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賃金を決める急所は世間相場と社内バランスです。
いくらりっぱな賃金制度があっても、実際に払う金額が妥当かどうかは
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セミナーの内容

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第2部 世間相場と比較した賃金改善の具体的な方法
第3部 社内バランスが一目で分かるグラフの作成方法と賃金改善の方法
第4部 「ズバリ!実在賃金」からみた「取締役・管理職・一般社員別の
    賃金モデル」の作り方
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労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年 人事労務畑一筋で
現場をはいずりまわった人事労務担当者が中小企業経営者のために語る

作者: 中川清徳  2014年7月21日号   VOL.1950
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屋台のラーメンで太麺をあまり見かけない理由

(続きは編集後記で)

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【解雇】経理として雇用したが適性がない

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中川:こんにちは。

社長:こんにちは。
   Aさんについて相談です。

中川:はい、なんでしょうか?

社長:Aさんは経理として雇用して1年が経ちます。

中川:はい。

社長:Aさんは経理の仕事がほとんどできません。

中川:Aさんは仕事が経理であることを知っていましたか?

社長:経理として募集しました。
   Aさんはそれに応募してきました。
   経理の実務経験が3年あるということでした。
   それで採用しました。

中川:経理の仕事ができないのですか?

社長:そうです。
   税理士からはAさんは基本的なことが分かっていないし
   ミスが多すぎるので人選を考えて欲しいと言われています。

中川:社長はどう思うのですか?

社長:私は経理の仕事はわかりません。
   しかし、社員との出張旅費の精算とか給与計算で時々
   問題が起きています。
   それは慣れれば問題が起きないと思っています。

中川:でも1年が経ちました。

社長:そうなんです。
   税理士はそうとうガマンをしていたようです。
   よほど仕事ができないのだと思います。

中川:それで相談の内容は?

社長:Aさんを解雇したいのです。
   経理ができると思ったから採用したのです。
   経理ができないのであれば不要です。

中川:他に配転はできませんか?

社長:経理として採用したのです。
   それができないのですから配転する必要はないでしょう?
   それに当社は中小企業です。
   余分な人を抱える余裕はありません。

中川:では、訴訟をされることを覚悟して解雇してください。

社長:訴訟になるのですか?

中川:訴訟になるかどうかはAさん次第です。
   Aさんが訴訟を起こせば会社は負けるでしょう。

社長:訴訟を起こさなければ?

中川:何事もありません。

社長:能力がないから解雇するのです。
   それでなぜ訴訟になるのですか?
   しかも負けると断言していますが。

中川:解雇が不当だと訴える可能性があるのです。
   たしかに経理として採用しましたが、その仕事ができない
   場合は他に配転するなどの努力をしているかが問われます。

社長:どうしてそんな努力をしなければならないのですか?

中川:経理として採用しましたが、経理の仕事は専門性が高いとは
   言えません。
   経理として採用した経理の仕事ができないとういう理由だけ
   では不当解雇と言われる可能性があるのです。

社長:そんなもんですか。
   しかし、Aさんを他の職場に配転するような余力はありません。

中川:となれば訴訟されることを覚悟で解雇することになります。

社長:訴訟されると会社が負ける...。
   会社が負けたらどうなりますか?

中川:それはAさん次第なのでわかりません。
   そのまま会社で雇用を維持するか、解決金を払って辞めて
   もらうことが考えられます。

社長:訴訟されるとめんどうですね。

中川:採用をするかどうかを見極めるときに相手の話を
   鵜呑みにしないで、経理の力がどのくらいあるかを
   試験すればよかったですね。

社長:どのようにして経理の力を確認するのですか?

中川:税理士に試験問題を作ってもらったらどうでしょう?
   それと経理は転記ミスや計算ミスがない方が良いので
   そのようなテストをするもの良いでしょう。

社長:次回からそうします。
   しかし、Aさんはどうしたらいいでしょう?

中川:Aさんは御社の期待するレベルの経理の仕事ができていない
   ことが分かっていると思います。
   円満退職で話し合ったらどうですか?

社長:それがいいですね。
  

(中川コメント)

 職種を限定して雇用したがそれに適性がないことが判明した場合に
解雇できるのは高度の専門性を有する場合であるとする判例が多いです。
高度の専門性が高い職種とは税理士、医師とうがあります。

経理の業務は高度の専門性があるとは言いがたい職種ですから、経理の
仕事ができないという理由での解雇は難しいです。

 経理などあるていど専門性のある仕事を前提に雇用する場合は
その力量を見極めるテストをすることをお勧めします。
テストの具体的
な内容は弊社主催の「採用セミナー」で公開されています。
今年度のセミナーは終了しました。平成27年に開催する予定です。
その時期になれば本メルマガでご案内します。
よろしければご参加ください。

今日はここまで。では、またあした。

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    ご質問、ご感想、ご意見をお待ちしています      
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ご質問をお待ちしています。下記の様式でご質問ください。
なお、必ずしも回答するとは限らないことをご承知ください。

→ http://form.mag2.com/sufraegepr

ご感想、ご意見をお待ちしています。この様式で質問をされた場合は
回答しかねる場合があります。

→ http://form.mag2.com/stewiobour

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    編集後記      
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屋台のラーメンで太麺をあまり見かけない理由

 今ではあまり見かけなくなった屋台のラーメンだが、麺は細いストレート
麺であることが多い。屋台ではゆでるのに時間がかかる太麺を使わないから
だ。

 これは九州の長浜の屋台ラーメンが、もともと長浜地区にある魚市場で働
く人たちに出していたことが背景にある。忙しい彼らに、少しでも早く提供
したいという思いから細麺を使うようになったのだ。

 じつは麺を細めにするのは、客のためだけでなく店側にもメリットがある。
というのも、屋台を始めるには食材費以外にも多くの経費がかかるので、そ
れを回収するためには少しでも回転率を上げなければならないからだ。

 一番経費がかかるのが屋台の造作で、とくに厨房については手洗い場の有
無や広さなど保健所からかなり細かくチェックされるので手抜きはできない。
改造には400~500万円くらいかかるといわれる。

 一杯500~600円でラーメンを出すとしても、材料費から諸々の経費などを
入れると1日100杯売れても利益は3割前後にしかならないという。
ということは、少しでも儲けるために麺を細くして客の回転を速くして1杯
でも多く売るしかないのだ。

(「あの業界のタブー」より 青春出版 発行)

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 【CD】 パートタイマーを戦力化する秘訣 講師:北見昌朗
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パートタイマーを戦力化するためには?
相手の立場になって考える、定着率を良くすれば戦力化できる、
いくらもらえれば、長年勤務したがるか?等々。
画期的な提案です。

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