【労務管理】顧客リストを持ち出し退職した
◆─────────────────────────────────◆
■ 全社員が一丸となる賞与の払い方セミナーを開催します
【東京】10月7日(水)10時00分~12時30分
【東京】11月9日(月)10時00分~12時30分
http://nakagawa-consul.com/seminar/003.html
◆─────────────────────────────────◆
1.賞与原資の決め方が分からない
2.イマイチの社員の基本給が高いため賞与額が逆転して困っている
3.査定に納得性がなくて悩んでいる
などの経営者の悩みを解決し、社員が一丸となって会社業績に取り組
む仕組み作りを提案するセミナーです。
→ http://nakagawa-consul.com/seminar/003.html
☆★☆―――――――――――――――――――――――――――――――
社長、上司が「あの人はすごい!」といわれるピカイチ情報
労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年 人事労務
畑一筋で現場をはいずりまわった人事労務担当者が中小企業
経営者のために語る7
作者: 中川清徳 2015年8月6日号 VOL.2347
◆─────────────────────────────────◆
[ピーター・ドラッカーの名言・格言|
業績を大幅に改善したいなら既存社員を育てろ]
(続きは編集後記で)
◆─────────────────────────────────◆
【労務管理】顧客リストを持ち出し退職した
◆─────────────────────────────────◆
中川:こんにちは。
社長:こんにちは。
Aさんについて相談です。
中川:はい、なんでしょうか?
社長:Aさんは2ヶ月前に退職しました。
そのとき、弊社の顧客リストを持ち出したようなのです。
中川:本当ですか?
社長:はい、弊社の数社の顧客から連絡がありました。
退職したAさんが他社の営業マンとして訪問してきたとのことです。
あきらかに、弊社の顧客リストを持ち出しています。
中川:それは営業妨害ですね。
社長:Aさんを懲らしめたいのですがどうしたらいいですか?
中川:顧客リストを持ち出したというのは事実ですか?
社長:状況から判断できます。
中川:Aさんを懲らしめるには
窃盗罪として警察に通報するか、営業損失があったとして
Aさんに損害賠償をすることになります。
社長:そうして懲らしめたいです。
中川:しかし、持ち出したつまり盗み出したという証拠がありません。
無理がありますよ。
社長:証拠がなければダメですか?
中川:犯罪と決めつけるには「だろう」ではダメだと言うことです。
社長:悔しいですね。
中川:くやしければ、警察に訴えるとか、損害賠償を請求すれば
いいです。
しかし、「だろう」と推測だけですから、不利です。
社長:そうですか。
泣き寝入りですね。
中川:御社の就業規則は不備です。
社長:どこがですか?
中川:退職時には「退職確認書」の提出を義務づけるべきです。
社長:「退職確認書」とは何ですか?
中川:退職時に確認する事項を記載し、退職者に署名捺印してもらう
のです。
社長:どんな内容ですか?
中川:やってはいけないこと、やってほしいことなどを記載します。
社長:たとえば?
中川:「顧客リストを持ち出してはいけない」
「業務の引き継ぎはちゃんとする」
など。
御社がお考えの項目を列挙するのです。
社長:なるほど。
で、それでも「退職確認書」に違反したら?
中川:「退職確認書」に「守れなかった場合は退職金を全額返済します」
「守れなかった場合は損害倍賞に応じます」と記載しておきます。
社長:なるほど。
これはプレッシャーになりますね。
(中川コメント)
退職者が情報を持ち出すことを防止することは容易ではありません。
就業規則や「退職確認書」に記載することである程度防止できます。
ある程度の効力しかありませんが、打てる手は打ちましょう。
今日はここまで。では、またあした。
◆─────────────────────────────────◆
ご質問、ご感想、ご意見をお待ちしています
◆─────────────────────────────────◆
ご質問をお待ちしています。下記の様式でご質問ください。
なお、必ずしも回答するとは限らないことをご承知ください。
→ http://form.mag2.com/sufraegepr
ご感想、ご意見をお待ちしています。この様式で質問をされた場合は
回答しかねる場合があります。
→ http://form.mag2.com/stewiobour
◆─────────────────────────────────◆
編集後記
◆─────────────────────────────────◆
[ピーター・ドラッカーの名言・格言|
業績を大幅に改善したいなら既存社員を育てろ]
仕事や成果を大幅に改善するための唯一の方法は、成果を上げるための能
力を向上させることである。際立って優れた能力を持つ人を雇うことはで
きる。あるいは際立って優れた知識を持つ人を雇うこともできる。だが、
いかに努力したとしても、能力と知識の向上に関しては、大幅な期待をす
ることはできない。もはや、これ以上は不可能か、あるいはすくなくとも
効果のあまりないような限界に達している。新種のスーパーマンを育てる
ことはできない。現在の人間をもって、組織をマネジメントしなければな
らない。
◆─────────────────────────────────◆
【DVD版】 けしからん社員への対応セミナー
◆─────────────────────────────────◆
無断遅刻を繰り返した社員を懲戒解雇して敗訴した
入社後1年5ヶ月の間に
180回に及ぶ無断遅刻をした社員を懲戒解雇しました。
経営者からみると懲戒解雇は当然過ぎる処分でしょうが、裁判で会社は敗
訴しました。
信じられないでしょうが。
問題点は二つあります。
一つは180回も繰り返しながら会社は懲戒処分を一度もしていなかったことです。
二つ目はいきなり懲戒解雇にしたことです。
経営者が当然だと思うことがいざとなったら通用しない事例です。
→ http://nakagawa-consul.com/cd-dvd/dvd-12.html
◆─────────────────────────────────◆
ご注意
◆─────────────────────────────────◆
このメルマガは、わかりやすさを重視しています。
そのため、用語の使い方、表現の仕方等が不正確な場合があります。
むつかし法律条文をわかりやすく説明するために正確な表現を
犠牲にしています。正確な情報を記載しょうとすれば、お役所の文書と
同じになります。結局わかりにくい記事になり、役に立ちません。
正確な情報を期待される方には、その期待にお応えできません。
このメルマガを解除してください。
このメルマガ記事による損害賠償には一切応じられないことを申し添えます。
◆─────────────────────────────────◆
メールマガジン社長、上司が「あの人はすごい!」といわれるピカイチ情報
☆発行責任者 有限会社中川式賃金研究所 所長 中川清徳
☆公式サイト http://nakagawa-consul.com
☆問い合わせ qwk01012@nifty.com
☆バックナンバー http://archive.mag2.com/0000283000/index.html
☆登録・解除 http://www.mag2.com/m/0000283000.html
☆Facebook http://www.facebook.com/profile.php?id=100003506067345
◆─────────────────────────────────◆