【配偶者控除】税制改革
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発行者： 中川清徳 2016年12月16日号 VOL.2936
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分かち合い
（続きは編集後記で）
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【配偶者控除】税制改革
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中川 こんにちは。
社長 こんにちは。
配偶者控除が変わるようですね。
新聞を読んでも良く分かりません。
中川：ややこしいですね。
私もよく分かりません。
社長：分からない同士が話をしてもしょうがないですね。
中川：しょうがないですね。
しかし、一つ確実なことがあります。
社長：それは何ですか？
中川：103万円の壁がなくなりました。
社長：103万円の壁には悩まされています。
一番忙しい12月になるとパートが欠勤をするのです。
理由を聞くと年収が103万円を超えそうだからというのです。
中川：その壁がなくなるのです。
社長：それはありがたいですね。
では、これからはパートの欠勤がなくなるのですね。
中川：そうです。
しかし、150万円の壁があります。
配偶者控除は配偶者の年収が150万円を超えると配偶者控除が減額
されます。
社長：なんだ、がっかりですね。
中川：もっとがっかりしますよ。
社長：え？
どうしてもっとがっかりするのですか？
中川：社会保険（健康保険＋厚生年金保険）は配偶者が130万円を超える
年収があれば被扶養になれません。（税制とは無関係です）
被扶養になれないということは、健康保険、年金保険は自分で加入
しなければなりません。
一般的には国民健康保険、国民年金保険に加入することになります。
その保険料の負担があります。
そのことから、パートは被扶養になることにこだわるでしょう。
社長：つまり、130万円の壁があるのですね。
中川：そうです。
社長：でも103万円の壁よりはましになりますね。
中川：そうですね。
時給900円として計算します。
103万円÷900円＝1,144時間/年...(1)
130万円÷900円＝1,444時間/年...(2)
(2)－(1)＝300時間/年←これだけ余分に働ける
300時間÷12月＝25時間/月←月25時間余分に働ける
社長：そうですか。
これだけでも助かります。
（中川コメント）
配偶者控除による税制の優遇処置が改定されます。
実際に影響があるのは平成30年からです。
103万円の壁が150万円の壁になります。
その分、経営者は長時間働いてもらえます。
パートは収入がアップします。
しかし、現実は社会保険の130万円の壁があります。
結局130万円を意識しながら働くことになると予想します。
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編集後記
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分かち合い
婚約したばかりの二人が甘くささやき合っていた。
「愛しているわ。これからはどんなトラブルも二人で分かち合いましょうね」
「ぼくはトラブルなんて何も抱えていないよ」
「わかってるわ。でも、わたしの方にいろいろあるのよ」
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