【懲戒】弁明の機会を与えるべきか

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社長、上司が「あの人はすごい!」といわれるピカイチ情報
労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年 人事労務畑一筋で
現場をはいずりまわった人事労務担当者が中小企業経営者のために語る
発行者: 中川清徳  2017年1月29日号 VOL.2992
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ビフテキはビーフステーキの短縮語?
(続きは編集後記で)
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 【懲戒】弁明の機会を与えるべきか
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中川:こんにちは。
社長:こんにちは。
   Aさんのことで相談です。
中川:はい、なんでしょうか?
社長:Aさんは無断遅刻をしました。
   それで就業規則に基づき懲戒処分をしたいと思います。
   それで気になったのが、弁明の機会を与えると言うことです。
中川:そうですね。
   以前に、懲戒処分をするときは弁明の機会を与えるべきだと
   お話ししました。
社長:そもそも弁明の機会はどうやって設定するのですか?
中川:賞罰委員会など公式の場で弁明の機会を与えます。
社長:でも、遅刻程度です。
   今回は訓戒処分としたいと思っています。
   今後、遅刻をしないようにと注意するだけです。
   賞罰委員会を開催するほど大げさなものではないと思います。
中川:たしかに。
   その程度であれば、上司が無断遅刻の理由を尋ねることで弁明の機会を
   与えればいいですよ。
社長:それで弁明がもっともだと思ったら懲戒処分をしないこともの
   あるのですか?
   弁明を聞いていたら同情しそうです。
中川:たしかに。そうなる可能性がありますね。
   だから、弁明の機会を設けるのです。
   就業規則どおりに情け容赦なく懲戒処分をするのは
   いかがなものかと思いますね。
社長:で、弁明がもっともだったら懲戒処分をしないのですね。
中川:難しいですね。
   弁明が真実かどうかにもよりますが確認できないこともあります。
   
   考えなければならないのは、過去の類似の懲戒処分内容と
   比較することです。
   それで著しく公平感がないのであれば問題です。
社長:たしかに。
   弁明の機会を与え、同情すべきことは酌量することもあるが
   公平かどうかも考えて懲戒処分を決定すると言うことですね?
中川:はい、そのとおりです。
(中川コメント)
懲戒処分をする場合は原則として弁明の機会を与えましょう。
懲戒処分として程度が重い解雇や出勤停止、減給処分は懲戒委員会など
公式な席で弁明の機会を与えることが望ましいです。
無断遅刻のような軽微なものは上司が事情を聞き出す程度でも良いです。
いずれにしても、懲戒処分は公平性が大切です。
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    編集後記      
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ビフテキはビーフステーキの短縮語?
「ビフテキ」、これすなわち、ビーフステーキのことだというのは
誰でもおわかりでしょう。
日本人はこの類の短縮語が得意とみえて、Gパン、革ジヤン、ラジカセに
始まって、パソコン、ワープロと何でも縮めて言ってしまう癖がある
ようです。
では、ビーフステーキがビフテキになったのかというと、さにあらず。
その語源は、実はフランス語なのです。
ビフテキは、フランス語のbifteck(ビフテック)のなまったものだといわ
れています。ビーフステーキは、イギリス生まれの食ぺものですが、
それがフランスに伝わり、やがて日本にも渡って、いつの間にか、
ビフテキとなったと考えられます。
(おもしろ雑学552 刑部澄徹編著より)
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