【育児休業 】保育施設がないため職場復帰できない

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【育児休業 】保育施設がないため職場復帰できない
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中川:こんにちは。
社長:こんにちは。
   Aさんについて相談です。
中川:はい、なんでしょうか?
社長:Aさんはそろそろ育児休業期間が終了します。
   しかし、保育施設に空きがないので、育児休業終了後、職場に
   復帰できないとの連絡がありました。
中川:こまりましたね。
社長:このままだとAさんは退職せざるを得ません。
   Aさんは非常に優秀なので、辞めて欲しくありません。
   なにかいい方法はありませんか?
中川:ご主人はなにをしているのですか?
社長:他の会社のサラリーマンです。
中川:であれば、ご主人に育児休業をとってもらうことができますよ。
社長:え?
   育児休業期間は1歳に達する日まででしょう?
   ご主人が育児休業をとるとしても、1歳までです。
   だから、意味がありません。
中川:夫婦で育児休業を取る場合は、1歳2ヶ月まで育児休業が
   可能です。
社長:つまり、Aさんの代わりにAさんの夫が2ヶ月間の育児休業が
   とれるのですね。
中川:そうです。
   これを「パパママ育休プラス」といいます。
社長:なるほど。
   Aさんに相談します。
   しかし、それでも2ヶ月延長されるだけですね。
   子供さんが1歳2ヶ月になっても保育施設に入れないと、
   やはり辞めざるを得ませんね。
中川:Aさんの年休は何日ありますか?
社長:20日です。
中川:では、年休を使うとさらに1ヶ月伸びますね。
社長:なるほど。
   それでも保育施設に入れない場合は?
中川:在宅勤務は考えられませんか?
社長:在宅勤務と言いますと?
中川:自宅で育児をしながら仕事をしてもらうのです。
社長:なるほど。
   それは可能性がありますね。
中川:自宅で仕事をすると企業秘密の取扱とか細かに
   決める必要があります。
   また、勤務時間をどうするか、賃金をどうするかなど。
社長:自宅勤務ができない場合は?
中川:退職となりますね。
社長:それは困ります。
中川:であれば、子を会社で預かるのはどうですか?
社長:そのような施設がありません。
中川:御社は工業団地の一角にあります。
   他の会社も同様な問題で困っている可能性がありますね。
   一度、工業団地組合に相談したらどうですか?
社長:その手がありますね。
   検討します。
(中川コメント)
求人難の時代です。
出産・育児で退職されるのは痛手です。
会社としてもできるだけのバックアップをすることを検討しましょう。
次のようなことが考えられます。
1.パパママ育休プラスを活用する
2.年休を使う
3.在宅勤務をする
4.育児施設を設置する
5.いったん、やむなく退職とするが保育施設に入れるようになったら
  再度採用することを提示する