【労働組合】従業員が外部に労働組合に加入した

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    受講料 24,000円(税別)
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さらに、同一労働同一賃金や長時間残業規制など労働環境が激変しつつあります。
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社長、上司が「あの人はすごい!」といわれるピカイチ情報
労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年 人事労務畑一筋で
現場をはいずりまわった人事労務担当者が中小企業経営者のために語る
発行者: 中川清徳  2017年4月18日号 VOL.3521
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即戦力のウサギよりも、努力するカメ
(続きは編集後記で)
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 【労働組合】従業員が外部に労働組合に加入した
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中川:こんにちは。
社長:こんにちは。
   Aさんが外部の労働組合に加入しました。
中川:はい。
   理由は何ですか?
社長:給料を上げて欲しいということです。
中川:どうしてですか?
社長:よその会社は毎年定期昇給があるが当社はないのは
   おかしい。
   今の給料では食っていけないというのです。
中川:定期昇給はあるのですか?
社長:上げるときは上げていますが毎年上げているわけではありません。
   だって、業績が悪い時は昇給できないでしょう。
   よその会社が定期昇給をしているからといって要求するのは
   筋違いでしょう?
中川:そうですね。
社長:で、Aさんは仕事ぶりは劣るのです。
   しかし、自己主張が強く、上司はもてあまし気味です。
   そしてとうとう労働組合に加入しました。
   ますます、自己主張が強くなります。
   困ったものです。
中川:で、ご相談は?
社長:団体交渉に応じなければならないので対応が負担です。
   労働組合を脱退してもらいたいのです。
   それをAさんと話し合いたいのです。
   法的に許されますか?
中川:それは不当労働行為となります。
   絶対にしてはなりません。
社長:不当労働行為とは何ですか?
中川:労働組合の活動を妨害することです。
社長:法律で決まっているのですか?
中川:はい、労働組合法に明記されています。
   
社長:分かりました。
   それはしょうがないとして、外部の労働組合は
   当社の社内事情を知りません。
   それで、的外れなことを言うのです。
   Aさんと直接話をした方が早いのです。
   いちいち労働組合と話をしなくても
   Aさんが納得すればいいのでしょう?
中川:組合を通さず直接交渉するのはダメです。
社長:どうしてですか?
中川:労使関係は労働者が弱い立場にあります。
社長:そうでしょうか?
中川:労働者は自分の労働力を提供することで
   賃金という対価をもらっています。
   他に収入の道がないです。
   だから、雇う側より雇われる側が弱いのです。
社長:そういわれれば...。
中川:弱い立場であれば労働条件のアップを言い出しにくいです。
   それで労働組合を作って団結して会社と
   交渉する道筋ができています。
   個別に交渉することは労働組合の活動を弱体化します。
   だから、個別交渉はできません。
   もし、それをしたら労働組合から不当労働行為だと
   抗議を受けるでしょう。
社長:では、Aさんは人事考課などで低い評価をするしか
   ありませんね。
中川:それもダメです。
   労働組合員であることを理由に差別扱いすることも
   不当労働行為です。
社長:あれもダメこれもダメとなると
   どうしたらいいのですか?
中川:労働組合と誠実に対応することにです。
社長:でも、労働組合の要求はとても飲めません。
中川:要求を飲まなければならないと法律には
   書いてありません。
   団体交渉には応じなければなりませんが
   要求を拒否することは自由です。
社長:そうですか。
   今後、他の従業員が労働組合に入らないいい方法は
   ありませんか?
中川:従業員はいろいろな考えの方がいます。
   同じことでも不満を大きく感じる人とそうでない人が
   います。
   労働組合に加入されることは覚悟しておきましょう。
   
社長:しかたがないのですね。
(中川コメント)
労働組合に加入した場合は労働組合法が適用されます。
労働組合員にたいして不利益な取り扱いをすると不当労働行為となり
会社が不利になります。
交渉は誠実に対応しましょう。
要求を飲むか飲まないかは会社の自由です。
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    ご質問、ご感想、ご意見をお待ちしています      
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ご質問、ご感想、ご意見をお待ちしています。
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    編集後記      
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即戦力のウサギよりも、努力するカメ
これはちょうど、「ウサギとカメ」の話に似ている。
才能のあるウサギが先に走るのだが、途中で休んでしまい、その間に地道に
努力してきたカメに抜かれるのだ。
営業は奥が深い世界である。
話が上手だからといって、それですべて決まるわけではない。
それ以上に努力や研究を重ねることが大事なのだ。
また、つねにいろいろなことを勉強していなければならない。
新聞などを読むのは当たり前として、さらに自社の商品の勉強や、
同業他社の研究もしなければならない。
調子よくトークができるだけではだめなのだ。
しゃべりに自信がない営業マンは、地道な努力をする。
知識や論理で営業力を補おうとするのである。
逆に、しゃべりの得意な営業マンは、この逆のことをしてしまうことが多い。
だから、しゃべりがうまい人を、営業マンに向いていると決めつけては
いけない。
むしろ、向いていないことのほうが多い。
それよりも、勉強が好きで、努力ができ、誠実であることのほうが大事だ。
営業としての素材の見極めはとても重要である。
(社長は「人」に頼るな、「仕組み」をつくれ! 山田博史著 中経出版より)
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