[配置転換]　配置転換に関する規制がゆるい

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労務管理に奇策なし！大企業20年、中小企業13年　
人事労務畑一筋で現場をはいずりまわった人事労務担当者が
中小企業経営者のために語る

発行者：　中川清徳 　2020年6月4日号          VOL.4514
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「川が流れる」と川はなくなる?

（続きは編集後記で）

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[配置転換]　配置転換に関する規制がゆるい
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コロナウイルスの影響で配置転換をせざるを得ない会社が増えました。
さて、労働契約上、事業主が従業員を自由に配置転換をすることは
OKでしょうか？

結論は就業規則に記載があればOKです。

日本の法律は、配置転換に関する規制がゆるいのが特徴です。
実際、日本では当たり前のように配置転換が行なわれています。
A営業所がだめならB営業所、営業職がうまくいかなければ総務職、
など場所、職種を超えた配置転換が行なわれるのは珍しくありません。

しかし、これは雇用契約が暖昧な日本ならではの風習であり､｢この
仕事をすることで、いくらの賃金をもらう｣という綿密な契約を交わす
アメリカなどの企業ではあり得ないでしょう。
アメリカの労働者は､｢自分はこの仕事をするために会社に就職したの
だから、他の職種に配転されるのはおかしい｣と訴えるはずです。
アメリカの会社は、ある仕事を任せるために雇った労働者を配転しよう
とは考えませんし、自分の能力や意志にそわない仕事をすることは
労働者自身も望まないので、解雇するのが一般的です。

（中川コメント）
就業規則に配置転換することがある、出向させることがある、転籍
出向することがあると明記されていますか？

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編集後記 　　　　　
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「川が流れる」と川はなくなる?

「この橋の下には川が流れていて...」
これを、「川は流れない、水が流れるんだ」と言いがかりをつけて
は大人気(｢だいにんき｣ではありません。"おとなげ"と読みます)ない
というものです。

もちろん、言いがかりのほうが正しいことは正しく､｢広辞苑｣にも
｢地表の水が集まって流れる水路｣を｢川・河｣というと載っています。
｢水路｣が流れてしまっては、そのあとには何が残るのか非常に興味
深いのですが、実際には水が流れるだけですから、水路の流れ
去った跡を見ることはできません。

（間違いことばの本　講談社より）

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