◆今月の経営格言 稲盛和夫(京セラ株式会社創業者)
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[日程] 10月20日(木) 14時00分~16時00分 2時間
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12月15日(木) 14時00分~16時00分 2時間
[講師] 中川清徳 中川式賃金研究所所長
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中小企業経営者のために語る
発行者: 中川清徳 2022年10月16日 VOL.5379
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秋の味覚を代表するきのこ。縄文時代の遺跡からきのこ形の
土器が発見されていることから、きのこは古くから身近な
食物だったと考えられています。
続きは編集後記で
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◆今月の経営格言 稲盛和夫(京セラ株式会社創業者)
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◆今月の経営格言
「経営における判断は、世間でいう筋の通ったもの、
つまり『原理原則』に基づいたものでなければならない」
稲盛和夫(京セラ株式会社創業者)
出所:「KAZUO INAMORI Official site」(京セラ株式会社)
――――――――――――――――――――――――――――
冒頭の言葉は、
「複雑に見えるものでも、物事の本質は単純なものの
組み合わせであり、本質をシンプルに捉えて
経営に当たることが重要である」
ということを表しています。
稲盛氏はセラミックの技術者として、自身の技術を社会に問い
たいという考えから、若くして京セラを設立しました。当時、
稲盛氏はセラミックの技術者としての知識や経験はあったもの
の、京セラの設立前に勤めていた企業では一介の従業員であり、
企業経営については何の知識や経験も持ち合わせていない状態
でした。
しかし、経営者となれば、営業や経理など、日々これまで
関わったことのない分野についても、迅速な判断が求められます。
稲盛氏は悩んだ末、「原理原則」に基づいて判断することを決意
し、以後これを経営の指針としています。稲盛氏の言う、原理
原則に基づいた判断とは、さまざまな意味が含まれますが、
一義的には物事の本質をシンプルに捉えて、それに従って判断
をすることです。
例えば、京セラの設立間もない頃、稲盛氏は経営の本質につい
て、「開発した製品を製造に移管・販売し、売り上げを上げる
ことであり、売り上げと掛かった経費の差額が損益である」と
理解しました。そのため、売り上げを最大限に伸ばし、経費を
最小限に抑えることが原理原則であり、その結果、利益が付い
てくるようになると考えました。稲盛氏は企業経営に関して
学術的な理論などを特別に学んだわけではありませんでしたが、
原理原則に基づいて、自分なりに経営の要諦を見いだしたのです。
とはいえ、思い込みや、個人的な感情といったものにとらわれる
ことなく、常に原理原則に基づいて判断することは簡単ではあり
ません。
そこで、原理原則に基づいた判断をするための方法の一つとして、
稲盛氏が経営に当たる際に重視している「利他」という考え方が
参考になります。利他とは、自分の利益(利己)ばかりを考える
のではなく、他者のことを思いやり、尽くすという考え方です。
稲盛氏は、経営者のモチベーションを高める原動力となる「も
うけたい」「自社を発展させたい」といった欲自体は否定して
いません。ただし、その欲が自己のためだけではなく、より
広範囲に及ぶことが重要だとしています。自分のことだけで
なく、従業員のため、自社のため、地域のためと、より広範囲
の利益を考えるようになる結果、次のような効果があるとして
います。
「すると、おのずとより広い視野をもつことができ、周囲の
さまざまな事象について目配りができるようになってくる。
そうなると、客観的な正しい判断ができるようになり、
失敗も回避できるようになってくるのです」
経営者は利己的な判断をしてはならないと自覚しているはずです。
とはいえ、仕事に対する高いモチベーションを持ち、誰よりも
懸命に努力する経営者であるほど、「自分が会社を支えてきた」
という自負や、「会社を何としてでも発展させたい」という強い
思いから、一歩間違えると、周囲の状況に配慮する余裕を持てず、
利己的な視点から物事を捉えてしまう恐れがあります。しかし、
それでは原理原則に基づいた判断をすることができません。
経営者は、複雑な案件や、自社の将来を左右する重要な案件の
判断を迫られます。さらに、経営環境が目まぐるしく変化する
現代では、経営者は判断の責任を負うだけでなく、判断の
スピードも求められるという、難しい状況に立たされています。
こうした難しい状況の中で、原理原則に従うという判断基準を
持つことは経営者にとって有用でしょう。
【本文脚注】
本稿は、注記の各種参考文献などを参考に作成しています。本
稿で記載している内容は作成および更新時点で明らかになって
いる情報を基にしており、将来にわたって内容の不変性や妥当
性を担保するものではありません。また、本文中では内容に即
した肩書を使用しています。加えて、経歴についても、代表的
と思われるもののみを記載し、全てを網羅したものではありま
せん。
【経歴】
いなもりかずお(1932~2022)。
鹿児島県生まれ。鹿児島大学卒。
1959年、京都セラミツク株式会社(現京セラ株式会社。
本稿では「京セラ」)設立。
1966年、社長就任。
【参考文献】
「KAZUO INAMORI Official site」(京セラ株式会社)
「生き方 人間として一番大切なこと」
(稲盛和夫、サンマーク出版、2004年8月)
「こうして会社を強くする 新版・実践経営問答」
(稲盛和夫(著)、盛和塾事務局(編)、PHP研究所、2011年4月)
「ゼロからの挑戦」(稲盛和夫、PHP研究所、2012年11月)
(中川コメント)
本日の記事は弊社が有料会員となっている「中小企業福祉
事業団」が提供する情報を転載しました。
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編集後記
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秋の味覚を代表するきのこ。縄文時代の遺跡からきのこ形の
土器が発見されていることから、きのこは古くから身近な
食物だったと考えられています。
年間を通して価格が安定しているのは、栽培方法が普及した
おかげです。その栽培はどのように行われているのでしょうか?
1.原木栽培(しいたけ、なめこなど)
枯れ木や伐採した木に種菌を植え付けて、
きのこを育てる方法です。
2.菌床栽培(えのきたけ、ぶなしめじ、まいたけ、エリンギなど)
おが粉に米ぬかなどの栄養材を加え、
水と混ぜ合わせた培地に菌を植え付けて育てる方法です。
3.堆肥栽培(マッシュルームなど)
わらやもみがらなどの堆肥に
種菌を植え付けてきのこを育てる方法です。
また、植物や動物の遺体などの有機物を分解して無機物へ
還元し、植物の栄養として土へ戻す陰の立役者でもあり、
近年では石油や重金属などを吸収できる特性を活かした、
環境浄化に向けた研究も進められているようです。
きのこは食物繊維やミネラルなどが豊富で、免疫力の向上、
生活習慣病の予防にも効果がある万能食材です。様々な
利点に感謝の念を持って、秋の味覚をいただきましょう。
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ご注意
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そのため、用語の使い方、表現の仕方等が不正確な場合があります。
むつかし法律条文をわかりやすく説明するために正確な表現を
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