未回収金を退職金から控除したい

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労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年
人事労務畑一筋で現場をはいずりまわった人事労務担当者が
中小企業経営者のために語る

発行者: 中川清徳  2022年12月18日 VOL.5442

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会議の場で何も意見を言わない人と反対意見
を言う人、どちらが評価が高いと思いますか。

続きは編集後記で

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未回収金を退職金から控除したい
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Q
Aさんは今月で退職します。
Aさんは顧客からの未収金があります。
未収金を退職金と相殺できますか?


[結論]
相殺できません。

[理由]
1.未収金は個人負担すべきものではない
2.未収金は債務ではない
3.未収金は組織として回収すべき
だからです。

(中川コメント)
本日の記事は株式会社千田事件(R4.5.20 大阪地裁)を
参考にしました。
2億円近い未収金があったそうです。

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編集後記
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会議の場で何も意見を言わない人と反対意見
を言う人、どちらが評価が高いと思いますか。

何も発言しないぐらいならば、反対意見でも述
べるべきだと考える上司もいるでしょう。ただ
し、反対意見の重要性を理解している上司であ
っても、反対意見を言われていい気分はしない
というのが正直なところです。

反対意見は言い争うためのものではありませ
ん。問題を共有し、よい解決策を見つけるため
に言うのだということを意識することが大切で
す。それには、まず相手の意見を認め、そのあ
とで自分の意見を述べるようにします。上司の
立場になってみれば、一度、自分の意見を認め
られれば、素直に部下の意見を聞き入れること
ができます。例えば、「現状では、部長のお考
えはもっともだと思います。付け加えるなら
……」といった言い方ならば、相手を立てつつ、
自分の意見も述べることができます。

また、「私個人はこのように考えますが、部
長のアドバイスをお聞きしたい」といった言い
回しも有効です。相手の対応をうなずきながら
聞けば、反対意見を言われたといった印象も薄
まります。

論外なのは、「今時、そんな考え方は古いです」
「状況把握が甘すぎます」といった攻撃的な言
い方です。人は攻撃されれば、自分を防御する
ために怒りという反応を示します。「お前は何
もわかっていないくせに生意気だ!」と反発を
買ってしまうでしょう。

(心理的安全性 石井遼介著 JMAM刊)

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