『取材・自費出版はコスパを考えて』
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社長、上司が「あの人はすごい!」といわれるピカイチ情報
労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年
人事労務畑一筋で現場をはいずりまわった人事労務担当者が
中小企業経営者のために語る
発行者: 中川清徳 2024年5月11日 VOL.5592
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「おせっかいだったらどうしよう…」と言う躊躇。
「多分大丈夫だろう…」という自分への言い訳。
(続きは編集後記で)
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◆ 今月の経営者向け読み物
『取材・自費出版はコスパを考えて』
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「取材させてくれませんか?」「本を出版しませんか?」
そんな電話が増えました。人気が出たわけではありません。
「取材商法」や「自費出版」の営業です。どちらも、費用が発
生することがあるため、注意が必要です。
社長のインタビュー記事が、あの「〇〇〇社のCEO」や「スポ
ーツ選手の〇〇氏」と並んでビジネスサイトに掲載されますよ。
自伝がアマゾンや書店に並びますよ……等々。承認欲求の琴線
に触れる言葉で、巧みに勧誘してきます。
もちろん、記事は掲載されるし、出版された本が書店で並ぶこ
ともある。しかし、望んだほどの効果――特にブランディング
効果――が得られるかどうかはわかりません。
まず、取材商法から考えてみましょう。
「取材商法」とは、取材記事「風の」有料広告です。
「取材商法」を行う会社は、傘下に、複数の情報発信系のウェ
ブサイトを持ち、雑誌を出版していることもあります。獲得し
た顧客、すなわち「中小企業の社長さん」たちが掲載されるの
は、これら「自社傘下のメディア」です。トップページや表紙
を飾るのはタレントなど著名人。レイアウトはプロの手による
もの。よって、費用も高額になります。
ですが、一般の方々が、知らない業界・知らない会社・知らな
い経営者のインタビュー記事に、興味を抱くことは、あまりあ
りません。「ブランディング効果は高くはない」、と考えた方
が良いでしょう。
次に自費出版について考えてみましょう。
プロの作家などの作品を、出版社がコストを負担して出版する
のが「商業出版」。対して、自分の作品を、自分でコストを負
担して出版するのが「自費出版」です。費用は300万円程度
(総合出版社の場合)と高額ですが、一定のニーズがあります。
意外ですが、プロが「自費出版」することも。たとえば、エッ
セイストの岸本葉子さんは、還暦を記念して『句集 つちふる』
を自費出版しています。
自費出版でヒットした作品もあります。
著名なところでは、宮沢賢治の『注文の多い料理店』、山田悠
介の『リアル鬼ごっこ』など。後者は、累計発行部数が200万部
超、映画・ドラマ化もされ、大きな話題となりました。
このように、自費出版自体は悪いものではありません。悪質な
営業手法を用いて高額な請求をする「自費出版商法」が悪いの
です。
「社長のブログを拝読しました。書籍化してみませんか」
と言われれば嬉しいもの。「出版オファーが来た!」と喜び、
ついつい話を聞いてしまう。自費出版だということが分かっても、
「書店・アマゾンで流通させることができます。印税が入りますよ」
「国会図書館に保存されるのでステータスになりますよ」
「商業出版と自費出版は見分けがつきません」
などといわれると、惹かれてしまう。ですが、自費出版はあくま
で自己表現の一手段。中身が重要です。出版したからといって、
ステータスが高まるわけではありません。
取材商法のサイトや自費出版を使う必要があるか? コストパ
フォーマンスを熟考したうえで、ご利用いただきたいと思います。
もしかしたら、自社の「プロフィール」欄を見直した方が、
コスパが良いかもしれませんよ。
(執筆 関谷中小企業診断士事務所 関谷 信之)
(中川コメント)
本日の記事は弊社が有料会員となっている「中小企業福祉
事業団」が提供する情報を転載しました。
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編集後記
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「おせっかいだったらどうしよう…」と言う躊躇。
「多分大丈夫だろう…」という自分への言い訳。
そんな心の壁が立ちはだかってしまうことがありませんか?
せっかく察したのにもったいない。
そんなとき、こう考えることはできないでしょうか?
「以前、私が困っているとき、誰かが声をかけてくれてうれ
しかったな…。よし、今度は私が声をかけてみよう。」
そうやって1秒で判断してみるのです。
気づかいの壁 川原礼子著 ダイヤモンド社刊より
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ご注意
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このメルマガは、わかりやすさを重視しています。
そのため、用語の使い方、表現の仕方等が不正確な場合が
あります。
むつかし法律条文や判例をわかりやすく説明するために正確な
表現をしていないことがあります。
正確な情報を期待される方には、その期待にお応えできません。
このメルマガ記事による損害賠償には一切応じられないことを
申し添えます。
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