出向先の給料が5万円低い

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労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年
人事労務畑一筋で現場をはいずりまわった人事労務担当者が
中小企業経営者のために語る
発行者: 中川清徳  2024年6月28日 VOL.5639
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犯罪捜査に出てくる「DNA鑑定」、何をどう鑑定している?

(続きは編集後記で)

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出向先の給料が5万円低い
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Q
Aさんの出向を検討しています。出向先の賃金規程によると
現在の給料より5万円低くなります。また、賞与も30万円くらい
低くなります。
出向者は出向先の就業規則や賃金規程が適用されるため、
給料や賞与が低くなることは避けられません。
しかし、Aさんは「仕事内容はほぼ同じなのに給料や
賞与が低くなるのは受け入れがたい」と出向を拒否しています。
給料や賞与が低くなることを前提で強制的に出向させて
問題ありませんか?

A
[結論]
出向命令は配慮に欠け問題あります。

[理由]
給料などが大幅に下がるから権利の乱用となり得ます。

[補足]
就業規則に出向させることがあると明記されておれば、
原則として出向を命じることができ、従業員はそれに従う
義務があります。
しかし、給料が大幅に下がる場合は、生活への影響が大きく
なります。
出向先の賃金規程にしたがって出向先が払う給料に加えて
出向元の御社が補填する形で補償すべきです。

(中川コメント)
出向者は原則として出向先の就業規則が適用されます。
しかし、労働時間や給料が著しく不利になる場合は
それに応じた補填をすべきです。

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編集後記
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犯罪捜査に出てくる「DNA鑑定」、何をどう鑑定している?

犯罪捜査などで、現場に残された髪の毛1本からでも犯人を
特定することができるのが「DNA鑑定」だ。

デオキシリボ核酸(deoxyribonucleicacid)の頭文字を
取ってDNAと呼ばれるのだが、このデオキシリボ核酸とは
体の細胞の中にある遺伝物質のことである。

DNAはすべての生き物が持っている遺伝子で、生命の設計図
ともいわれている。人間で同じDNAを持っているのは一卵性
双生児以外にはなく、終生変わることはない。

つまり、DNAは固体を識別する”身分証明書”でもあるのだ。
細胞さえ入手することができれば、それがたとえ微細な
フケであっても、たんぱく質が含まれていればそこから
DNAを採取できる。

つまり、鑑定によって誰のものなのかを突き止めることが
できるわけで、犯罪捜査では、この鑑定結果が容疑者を
特定する手がかりになるのである。

また、生物学上の両親を探す場合などにもDNA鑑定は
行われる。

人間は、父親由来のDNAと母親由来のDNAを必ず1組ずつ
受け継いでいるので、複数の「型」を鑑定することで親子で
ある確率をはじき出すことができるのだ。

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