部下の体調不良を見つける

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社長、上司が「あの人はすごい!」といわれるピカイチ情報

労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年
人事労務畑一筋で現場をはいずりまわった人事労務担当者が
中小企業経営者のために語る
発行者: 中川清徳  2024年6月29日 VOL.5640
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人前での部下へのコマスリが効いた理由
徳川家康

(続きは編集後記で)

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部下の体調不良を見つける
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うつ病などに罹患すると再発することが多く、初期段階での
対応が重要だと言われています。

体調不良を見つける一つの指標があります。

・け 欠勤(特に休日明け)
・ち 遅刻・早退
・な 泣き言を言う
・の 能力の低下
・み ミスが目立ちだす
・や 辞めたいと言い出す

頭文字を並べると「けちなのみや=ケチな飲み屋」と
なり覚えやすいですね。これは、鈴木安名氏が2006年に
提唱されているものを引用しました。

部下に、これらの症状が見られたら、声かけをし、よく話を
聴きましょう。
部下の話の中で「眠れない」「食欲がない」「だるい」などの
自覚症状が出てきた場合は、心配していることを伝え、
医療機関の受診を勧めることも必要です。

(中川コメント)
うつ病等の精神疾患は専門家に頼るのがよいでしょう。

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編集後記
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人前での部下へのコマスリが効いた理由
徳川家康

人をゃる気にさせるには、ますはほめてみせるのが最も効果的
な方法の一つだが、面と向かってほめるより何倍も効果的な方
法がある。

家康がまだ秀吉の臣下だった頃のこと。
念願の天下人にのし上がり、冨も権力も欲しいままに手に
入れた秀吉は、大勢の家臣を前にして上機嫌で宝物自慢を
始めた。当時は茶の湯に熱を上げ、茶道具の名品があると
聞けば喜びいさんでかき厚めたため、手元にはかなりの
コレクションが揃っていたのだ。その中の1品を手に取ると、
家康に向かって、
「この茶道具はなかなかの珍品で、私の自慢の品だ。
ところで徳川殿は何か良い品をお持ちかな?」

そこで家康は、臆せす堂々と答えだ。
「高価な品は何も持っておりませぬ。しいてあげれば、私の
ために命を捨ててくれる500人の三河武士、これが私の宝です」

これを聞いた秀吉は調子に乗った自分を恥じるとともに、
家康という男を心底恐ろしく感じたのだという。

そのとき、家康は家康なりに計算があった。何しろ、自分の
一言を大勢の人間が聞いている。自分の言葉は人伝てに伝わり、
めぐりめぐってやがて家臣たちの耳にも届くだろう。
悪口を人伝てに聞くのは憎悪を招きかねないが、ほめ言葉は
その逆の効果がある。自分が面と向かって直接言うより、
すっと効果的なはすだ。

家康の一言は思った通りの効果を生み出した。家臣がますます
奮起したばかりか、家康の評判が他藩の家臣の間にも広まった
のである。家康のことだから、そのあたりまで計算に入れた
のかも知れない。

(人間関係大事典 青春出版社刊より)

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