休職満了後の退職扱いとされた従業員の裁判事例
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社長、上司が「あの人はすごい!」といわれるピカイチ情報
労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年
人事労務畑一筋で現場をはいずりまわった人事労務担当者が
中小企業経営者のために語る
発行者: 中川清徳 2024年8月6日 VOL.5678
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政府専用機は、実は千歳基地に所属する自衛隊機
(続きは編集後記で)
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休職満了後の退職扱いとされた従業員の裁判事例
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近年、職場におけるメンタルヘルスの問題は、企業や従業員
双方にとって重要な課題となっています。本記事では、ある
従業員が休職期間満了後に退職扱いとされ、裁判で労働契約
上の権利を確認する事案について取り上げます。
このケースは、職場での対応や従業員の精神的健康に関する
重要な示唆を与えます。
[事案の概要]
原告(従業員)は、職場内での徘徊や独り言、周囲との
トラブルが続き、統合失調症の疑いで就労不能と診断され、
休職しました。その後、休職中にアスペルガー症候群と
診断されました。
休職期間満了時に、被告(雇用者)から「休職の事由が消滅
していない」として退職扱いとされましたが、原告は「就労が可
能である」と主張し、労働契約上の権利の確認を求めて訴えを
起こしました。
[医師の診断と試験出社]
原告の主治医は、アスペルガー症候群の特性である対人関係の
障害を考慮し、「対人交渉の少ない部署であれば就労可能」
と診断しました。休職期間満了の数週間前には、被告に
おいて1週間の試験出社が実施されました。
[裁判所の判断]
裁判所は以下のように判断しました。
・病識の欠如
原告は休職期間満了日の直前でも、アスペルガー症候群である
との自覚を欠いたままだった。
・試験出社時の問題行動
試験出社中、原告は職場での居眠りや指摘事項に対して受け入
れない態度を示し、上司とのコミュニケーションが成立しない
状態だった。また、独り言や不穏な行動により同僚からも
苦情があった。
・業務遂行能力の欠如
原告が従前の業務である予算管理の部署においても、対人交
渉が少ないにもかかわらず、就労は困難であると認められた。
指導を要する事項についても上司とのコミュニケーションが
取れず、不穏な行動により周囲に不安を与えているため、
健康状態が就労に適していないと判断された。
[結論]
本件では、原告が休職期間満了時に通常の職務を遂行できる
健康状態にないと認められました。したがって、原告の労働
契約上の権利を確認する訴えは認められませんでした。
(中川コメント)
メンタルヘルスに関する理解と対応は、現代の職場において
重要な要素です。企業は従業員の精神的健康をサポートし、
適切な対応を行うことが求められています。本件のような
事例を通じて、職場環境の改善やサポート体制の強化に
取り組むことを推奨します。
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編集後記
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政府専用機は、実は千歳基地に所属する自衛隊機
皇族や首相が海外へ出るとき、「日本国」と機体に書かれた
飛行機に乗る。これは政府専用機だが、実は北海道の航空
自衛隊千歳基地に所属する、自衛隊機である。だから、客室
乗務員やパイロットも、航空自衛官だ。これと同様に、華麗な
アクロバット飛行(「展示飛行」という)で有名な「ブルー
インパルス」は、宮城県松島基地の第4航空団に所属する
「第11飛行隊」の別称。カーレースなどの催し物に登場する
ときは、わざわざ宮城県から飛んでくることになるのだ。
さて、もともと日本には政府専用機はなく、民間機を
チャーターしていたが、平成3年(1991年)、アメリカの
対日貿易赤字を少しでも解消させるため、2機を360億円で
購入。その2機は交代で使用するのではなく、メインの機体が
故障したときに備えて、もう1機も一緒に飛んでいる。
テレビや新聞では、皇族や首相が乗り降りするところ
ばかりが映し出されるが、衆参両院議長や最高裁長官、
閣僚も使用することができる。機内には会議室があり、
盗聴防止機能がついた通話装置やインターネット環境も
整備されている。また、機内には席が150しかない(一般
の旅客機は500席前後)。政府専用機は、外交のために行
き来する際に使われるだけではなく、外国に住む邦人輸
送や、国際緊急援助活動などにも役立っている。ちなみ
に、アメリカの政府専用機「エアフォース・ワン」は有名
だが、専用の飛行機が30機以上もある。
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