仕事はできるが態度が悪い問題社員
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社長、上司が「あの人はすごい!」といわれるピカイチ情報
労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年
人事労務畑一筋で現場をはいずりまわった人事労務担当者が
中小企業経営者のために語る
発行者: 中川清徳 2024年8月28日 VOL.5700
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相手を動かす言葉遣いの心理法則
徳川家康
(続きは編集後記で)
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仕事はできるが態度が悪い問題社員
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Q
ある営業部門の社員Aは、営業成績が常にトップであり、
会社に大きな利益をもたらしていました。しかし、彼は他の
チームメンバーとの協力を拒む、会議中も他人の意見を聞
かず、自分の考えだけを押し通す姿勢が見られました。
このため、チーム全体の士気が下がり、部門の生産性にも
悪影響を与えていました。上司からの注意も無視し続けた
ため、上司は解雇して欲しいとのことです。
解雇できますか?
A
[結論]
解雇できますが、不当解雇であると訴訟になったら
会社は不利です。
配置転換などで改善を図りましょう。
[補足]
1. 問題社員への毅然とした対応が必要
まず、どれほど優秀な社員であっても、服務規律に違反する
行為があれば、毅然と対処することが求められます。就業
規則には「服務規律」が定められており、これは社員が
守るべき基本的な行動規範です。この規律に従わない場合、
注意や配置転換、懲戒処分などを検討し、社員の改善を
図ります。
2. 解雇前に手を打つ
解雇を避けたい場合、まずは社員に問題行為を注意し、改善
を促すことが大切です。また、社員が問題を起こしにくい
状況を作り出すための配置転換や労働条件の変更を検討する
ことも有効です。
例えば、他の社員とあまり関わらない業務に配置する、
あるいはフレックスタイム制を導入するなどが考えられます。
3. 最後の手段としての解雇
これらの対応をしても改善が見られない場合、退職勧奨や
普通解雇に進む必要があります。ただし、解雇に至る前には、
慎重な対応が求められます。社員が反省の意思を見せる
場合は、雇用を継続することも一つの選択肢ですが、企業
秩序を守ることが最優先となります。
(中川コメント)
問題社員に対する対処方法は、企業の秩序を保ちながら、
社員が成長できる環境を整えることです。
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編集後記
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相手を動かす言葉遣いの心理法則
徳川家康
名将の中でも、言葉遣いがとても丁寧だったといわれるのが
徳川家康である。家臣に対しても丁寧な言葉遣いで接し、
側近の老臣に対しては「○○殿」と殿をつけて呼び、
敬愛の念をあらわしたという。そして、家臣の意見にもよく
耳を傾けた。
家康は天下統一を遂げてからも、決して思い上がった振る舞い
をすることなく、人を心から敬うこと、つまり「恭敬」を
菫んじた。
それは家臣に対する態度にもあらわれ、戦場で負傷した家臣を
自分の馬に乗せ、自分は馬を下りて歩いて進んだという
エピソードも残されている。
人質だった年少の頃から多くの苦難を乗り越えてきた家康は、
ちょっとした言葉遣いや態度が相手の心を大きく左右する
ことを良く知っていた。
どんな部下も一人の人間。その人格を否定するような態度で
接しては、反感を買っても、快適な人間関係は生まれない。
そのひずみは、いすれ自分自身に跳ね返ってくる。
だからこそ、家康は謙虚な姿勢を生涯貫いたのである。
(人間関係大事典 青春出版社刊より)
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