『タスミィにみる「思いつき」と「アイデア」の違い』
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社長、上司が「あの人はすごい!」といわれるピカイチ情報
労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年
人事労務畑一筋で現場をはいずりまわった人事労務担当者が
中小企業経営者のために語る
発行者: 中川清徳 2024年11月17日 VOL.5781
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常識の外を見つめる
(続きは編集後記で)
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◆ 今月の経営者向け読み物
『タスミィにみる「思いつき」と「アイデア」の違い』
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はぁ。ようやく仕事が終わった。このあと、保育園へお迎えに
行って、子どもと一緒にスーパーで買い物して、家で野菜切っ
てお肉炒めて……もうムリ! 園長先生、お願いです。
「給食の余りを分けてもらえませんか」
こう助けを求めたのは育児中の会社員 石井英貴さんです。
妻が二人目を妊娠し、育児・仕事・家事を一人でこなす「ワン
オペ」状態に。忙しさのあまりの懇願でしたが、衛生面の問題
で、分けてもらうことはできなかったのだそう。
ですが、これをきっかけに新事業を思いつきます。
「保育園でお弁当を売れば、お父さん・お母さんの『助け』に
なるのでは」
折しも、石井さんが勤めているのはハウス食品グループ。専門
家です。社内で新規事業「保育園内のお弁当販売」を提案し、
石井さんは専任で取り組むことになります。
最初に作ったのは、ノートパソコンサイズのお弁当でした。家
ですぐ食べられるから楽でしょう? ところが……「ご飯は要
りません」。え? なんで?
「保育園帰りって荷物が多いんです。家に冷凍したご飯がある
のに、重たいご飯は持ち帰りたくないです」
なるほど。なら、おかずだけにしてはどうだろう。レトルトパ
ックにすればレンジで温めるだけ。これは楽だ。商品は保育士
さんに売ってもらえばいい……だめ? どうして?
保育園(認可園など)には税金が投入されているため、保育士
さんが保育以外の業務を行うと、問題になる可能性があるから
です。
だったら、自動販売機で売ったらどうだろう? 保育士さんの
手を煩わせないし、園に迷惑をかけることもない。いや、園内
に什器を置いて無人販売にする方がいいかも……等々、試行錯
誤を繰り返し、ついに10月(執筆時2024年)、全国展開に踏み
切りました。
商品名は「タスミィ」。レンジ対応のレトルトパウチに入った
おかずを、保育園の無人販売什器で必要な分だけ購入できると
いうものです。
「+me(私を足して)」という意味と、頑張るお父さん・お母
さんの「助け」になりたいという思いが込められています。
疲れ切った体でスーパーに寄らなくていい。レトルトだから帰
ってすぐ食べられる。管理栄養士監修なので栄養面も安心でき
る。タスミィは1パック「大人1人前+子ども1人前」。なのに、
「美味しい!」と親の分まで食べてしまうお子さんもいるのだ
そう。
企業や保育園でも「保育園で買えるお弁当」サービスを提供し
ているところがあります。ですが、事前予約が必要だったり、
曜日限定だったりと、使い勝手が今一つ。事業としての広がり
は見せていないようです。
タスミィが広がりつつあるのは、「保育園で買えるお弁当」を
思いついたからではありません。親御さんや保育園の声を聴き、
「お弁当」を「レトルトおかず無人販売サービス」にまで昇華
させたから。思いつきをアイデアに、アイデアを具体的な企画
にまで落とし込んだからです。
「マイナーチェンジは何回やったかわからない」
石井さんはそう振り返ります。
試作品を作る。顧客や協力者の声を分析する。分析結果を試作
品に反映する。これを繰り返し、ニーズと商品の差を詰めていく。
当たり前のこと。だけど、これがなかなかできない。
思いつきとアイデアの違い。当たり前を実施することの大切さ。
これを改めて教えてくれたのが、タスミィと石井さんでした。
タスミィの全国展開は始まったばかり。今後の広がりに期待です。
(執筆 関谷中小企業診断士事務所 関谷 信之)
(中川からのコメント)
「思いつき」と「アイデア」の違いをここまで考え抜き、
形にした石井さんの情熱には感銘を受けます。現代の育児や
仕事に奮闘する方々にとって、「タスミィ」は本当にありが
たい存在となりそうですね。
企業と現場の声を反映させた新しいサービスの可能性を
感じます。
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編集後記
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常識の外を見つめる
常識とは、つまりその時代に多くの人々が考えている「当たり
前」のことです。そして、その常識は時代と共に変わって
いきます。
しかし、どんなに時代が変わっても変わらないことがあります。
それは、どの時代においても成功を手にするのは、「非常識だ」
と言われてきた人々である、ということです。
「心に響く言葉」 永松茂久著 徳間書店発行
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ご注意
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