【中小企業も33年ぶりの賃上げ率】

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中小企業の人事労務管理に役立つピカイチ情報

「労務管理は王道こそ最善」
大企業で20年・中小企業13年の経験を持つ人事労務のプロが
中小企業の経営者・労務担当者のために語る!

発行責任者:有限会社中川式賃金研究所 中川清徳
2025年4月6日 Vol.5921
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「女の子の鯉のぼり」をあげる村があるって?
(続きは編集後記へ)

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【中小企業も33年ぶりの賃上げ率】
~人手不足と「防衛的な賃上げ」の実態~
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連合が4月3日に発表した、2025年春闘第3回回答集計によると、
中小企業の平均賃上げ率は5.0%となり、前年を0.31ポイント
上昇しました。
これは1992年以来、実に33年ぶりの高水準となりました。

人手不足が深刻な中、業績の好不調に関わらず、賃上げを
せざるを得ない企業が増えています。連合の芳野会長も、
「人への投資が重要という労使の認識が結果に現れている」と
述べています。

今回の集計は、4月1日午前10時までに判明した2,485組合の
回答をもとにしたもの。中小企業の賃上げ率(組合員300人
未満)は5.0%で、大企業(5.44%)には及ばないものの、
前年からの伸び率では大企業を上回りました(中小+0.31pt、
大企業+0.15pt)。

中小企業のうち、ベースアップ(ベア)を実施した
企業の平均ベア率は3.73%とこちらも前年より0.52ポイント
上昇しています。

実際の人件費の伸びでも中小企業の動きは鮮明です。
財務省の法人企業統計では、資本金1~10億円の企業に
おける1人当たり人件費は、2024年10~12月期に前年同期比
4.5%増と過去最高を記録。
一方、大企業(資本金10億円以上)は2.5%にとどまり
ました。

中小企業の賃上げが加速する背景には、採用難と人手不足が
あります。日銀短観によると、雇用人員判断DIは、大企業が
マイナス28に対し、中小企業はマイナス39と、より厳しい
状況にあります。

このような中、賃上げは「攻め」ではなく「守り」の意味
合いが強くなっています。
日本商工会議所の調査によれば、業績改善を伴わない
「防衛的な賃上げ」を予定する企業は32.6%、業績改善を
伴う企業は15.9%にとどまります。

東北のある中小印刷会社では「売上は横ばい。原材料費は
上がり、最低賃金に合わせるだけで精いっぱい」と語ります。

賃上げできない企業の経営は、厳しさを増すばかりです。
帝国データバンクの調査では、人件費負担等を理由に
法的整理に至った企業は2024年に前年比3割増の342件。
2014年比で約5倍にもなりました。

一方、価格転嫁に成功した企業ほど、賃上げが進んでいます。
中小企業庁の調査では、コストの7~9割を価格転嫁できた
企業のうち、81.3%が賃上げを実施。一方、価格転嫁でき
なかった企業では、賃上げ実施率は68.9%にとどまりました。

ただし、価格転嫁を「全くできなかった」と答えた企業も
2割に上り、政府は下請法の改正などで改善を図る方針です。
あわせて、飲食業や宿泊業の省力化投資も支援対象とし、
賃上げを可能にする環境整備が進められています。

【中川コメント】
本日の内容は日経新聞令和7年4月4日の記事を参考に
しました。
人手不足が続くなか、中小企業でも賃上げは「選択肢」
ではなく「必要条件」になりつつあります。
加えて、アメリカが関税率を引き上げた影響で、
輸入コストが上昇し、経営への外圧も強まっています。

「売上が伸びないのに、昇給だけが必要になる」──こうした
ジレンマに直面している企業は少なくないでしょう。
ですが、だからこそ今、「人への投資=賃上げ」を単なる
コストとせず、生産性の向上や人材の定着につなげる視点が
欠かせません。

まずは現場の無駄を省くための業務棚卸し、設備投資や
IT活用の検討、そして価格交渉力の強化を含めた体質改善が
急務です。自社だけで難しい場合は、外部支援や補助金
活用も視野に入れるべきでしょう。
賃上げの継続には「守り」の発想にとどまらない、
小さな「攻め」が求められています。

まずは自社の賃金水準を把握するのがよいでしょう。

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編集後記
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「女の子の鯉のぼり」をあげる村があるって?

埼玉県秩父地方の小鹿野町(旧両神村)では、五月五日の
子どもの日に「女の子の鯉のぼり」をあげる風習があります。
もともとこの地域では、田植え前に香りの強い菖蒲を使い、
早乙女の穢れを祓う行事が行われていました。

また、山に囲まれ水田が少ないことから養蚕が盛んになり、
女性が家計を支える存在に。こうした背景から、女の子を
祝う文化が根づき、鯉のぼりという新たな風習と
結びついたと考えられています。

出典:『ねえねえ、教えて!日本人の総疑問』(河出書房新社)

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