【Q&Aで学ぶ】「心が離れていく社員」への対応とは?
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中小企業の人事・労務管理に役立つピカイチ情報
「労務管理は王道こそ最善」
大企業で20年・中小企業13年の経験を持つ人事労務のプロが
中小企業の経営者・労務担当者のために語る!
発行責任者:有限会社中川式賃金研究所 中川清徳
2025年4月25日 Vol.5940
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部下の「何でもやります」は受け身の裏返しであり、
(続きは編集後記へ)
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【Q&Aで学ぶ】「心が離れていく社員」への対応とは?
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Q:最近、部下の元気がなく、報連相も減っています。
何かの兆候でしょうか?
A:はい。表面上は問題なく業務をこなしていても、内心は
会社や上司から心が離れている可能性があります。
Q:なぜ心が離れるのでしょうか?
A:「頑張っても見てもらえない」「意見が反映されない」
「上司が関心を持っていない」と感じることで、承認欲求が
満たされず、意欲が低下していきます。
事例:30代男性社員Aさんのケース
入社8年目のAさんは、業務に慣れ、後輩の指導も任されていましたが、
上司からは「大丈夫だろう」と放置気味。ある日、体調不良を
理由に突然の退職願を提出。
後から聞くと、「頑張っても評価されないし、何を求められて
いるのか分からなくなった」とのこと。
上司は「まさかあのAが」と衝撃を受けました。
Q:どう対応すれば防げますか?
A:「仕事ぶりを見ている」「期待している」と”言葉と態度で示すこと”が
大切です。過程にも関心を持ち、小さな努力を拾い上げることで、
信頼は再構築されます。
Q:具体的な対応例を示していただけますか?
A:以下にいくつかの対応例を示します。ぜひ参考にしてください。
・「○○さん、この資料、先月よりも構成が分かりやすくなっていますね。
丁寧に考えてくれたのが伝わってきたよ」
・「今回の対応、よく乗り切ったね。お客様の言葉にちゃんと
耳を傾けていたのが印象的だった。この経験、次は後輩に教える
側になってもらいたいな」
・「○○さん、前回のプロジェクトの進め方、私も参考に
してたんだけど、今回の案件でも似た部分があると思う。
どう思いますか?」
■中川コメント
私たちは、ともすれば「問題がある社員」にばかり目を向けがちです。
しかし、問題の“兆し”を出してこない人こそ、注意が必要です。
「ちゃんと働いているように見えるけど、声が出ない」
「笑顔が減った」―― そうした小さな変化を“静かな分断のサイン”と
捉え、関心を持ち続ける姿勢が、組織を守ります。
“見ている”というメッセージは、業務命令よりも強く、長く、
部下の心に届きます。
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編集後記
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部下の「何でもやります」は受け身の裏返しであり、
まずは「指示がなければ何もやりません」という受け身の
姿勢に自覚を持たせる必要があります。
さらに「なぜ積極性がないのか」を明示した上で、「指示を
待つ側」から「指示を出す側」へ意識を変えるよう促すことが
重要です。
上司が「あなたに期待している」と明確に伝えることで、
部下の自発性が引き出される可能性が高まります。
出典:『部下のやる気を引き出すワンフレーズの言葉がけ』(占部正尚著)
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大企業20年、中小企業13年、人事労務担当一筋で現場をはいずりまわった経験を活かし、中小企業の経営者、管理者のための人事労務管理について、すぐに役立つピカイチ…