従業員研修でケガが発生したら、会社の責任?

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「労務管理は王道こそ最善」
大企業で20年・中小企業で13年の現場経験を持つ
人事労務のプロが、中小企業経営者のために語る!

発行責任者:有限会社中川式賃金研究所 中川清徳
2025年5月29日 Vol.5974
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■勇気づけと課題の分離(出典:アドラー心理学)■
(続きは編集後記へ)

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従業員研修でケガが発生したら、会社の責任?
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中小企業にとって、社内研修は貴重な成長の場。
特にチームワークを育てるレクリエーション研修は
雰囲気づくりや人間関係の構築に役立ちます。

ところが、そんな場で従業員がケガをしたら…
「まさか、うちで訴訟になるなんて」
と戸惑う会社も少なくありません。

実は、研修の内容によっては、使用者には
「安全配慮義務」があると判断されることがあります。
これは、労働契約法で定められた義務の一つで、
労働者が安全に働けるよう必要な配慮を求めるもの。

たとえば、親睦目的でハイキングを行う場合には、
天候の確認や事前の体調チェック、救急用品の準備、
引率者の配置など、配慮すべき点が多数あります。

また、ゲームを使った研修では、
十分なスペースを確保し、危険な動きがないよう
事前に説明し、注意を促すことも大切です。

スポーツを取り入れる場合にはさらに注意が必要。
器具や設備の安全性チェックや監督者の配置、
必要に応じて保険加入の検討も現実的な対策です。

もちろん、何より重要なのは「事前の準備」です。
そして、万一に備えた対応マニュアルを整えておく
ことも、企業としての信頼につながります。

「従業員のために」と思って行ったことが
逆にトラブルにならないように、今一度、
研修内容と安全対策を見直してみましょう。

まずは、次の研修前にできることから始めましょう。

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編集後記
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■勇気づけと課題の分離(出典:アドラー心理学)■

失敗させてもいい。こぼしたジュースを拭えばいい。
子供が自信を持つ経験の方が大切なのです。
「まだ無理」と決めつければ、勇気をくじく言葉に。
「やってごらん」と背中を押すことが、勇気づけです。
問題を指摘する代わりに、「こうしてみては?」と提案を。
吊るし上げるのではなく、共に未来を考える姿勢が重要です。
また、「その課題は誰のものか?」を考えてみましょう。
子供が勉強しないのは、親の課題ではなく子供自身の課題。
他人の課題に踏み込まないことで、人間関係は好転します。
課題の分離は、幸福な人生への第一歩なのです。

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