■退職金を返してほしい…と言いたくなったら?■
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中小企業の人事・労務管理に役立つピカイチ情報
「労務管理は王道こそ最善」
大企業で20年・中小企業で13年の現場経験を持つ
人事労務のプロが、中小企業経営者のために語る!
発行責任者:有限会社中川式賃金研究所 中川清徳
2025年6月30日 Vol.6006
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■逆境を知る人が、人を理解する■
(続きは編集後記へ)
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■退職金を返してほしい…と言いたくなったら?■
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Q:元社員に退職金を返してほしいと言えますか?
突然退職した元社員が、過去に不正をしていたことが
後からわかりました。退職金はすでに支給済みですが、
返還を請求することはできるのでしょうか?
A:原則として、退職金の返還は非常に難しいです。
まず基本として、退職金は「長年の勤務への報酬」で
あり、支給後に返還を求めるのはかなりハードルが高
いのが現実です。
例えば、ある中小企業では、30年勤めた経理担当者が
自己都合退職後に不正経理が発覚。社長は激怒し、退
職金を返してほしいと主張しましたが、退職金規程に
返還条件がなかったため、請求は叶いませんでした。
こうしたトラブルを防ぐには、あらかじめ就業規則や
退職金規程に「懲戒相当の行為があった場合は不支給」
「一定年数未満で退職した場合は減額」といった条件
をしっかり盛り込むことが大切です。
会社と社員、双方が納得できる制度をつくることで、
あとから揉めない安心な職場づくりにつながります。
まずは退職金規程の見直しから始めましょう。
「何も書いていない」状態がいちばん危険です。
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編集後記
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■逆境を知る人が、人を理解する■
人に心の安らぎを与えられる人には、共通して
深い人情がある。その人情は、逆境を経験する
ことで培われることが多い。自分が苦労した分、
他人の痛みにも敏感になれる。逆境にある人の
気持ちに共感できる人こそ、人情の深い人だ。
「身をつねって人の痛さを知れ」という言葉の
とおり、自分がつらさを味わったからこそ他人
にやさしくなれる。逆境を避けて楽な道ばかり
選ぶ人生では、人情や他人の苦労を理解する力
は育たない。逆境はつらいが、人を知るための
貴重な機会でもある。
出典:『新渡戸稲造の言葉』(三輪裕範翻訳 ディスカヴァー刊)
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