■小規模事業場でもストレスチェックが義務化■
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中小企業の人事・労務管理に役立つピカイチ情報
「労務管理は王道こそ最善」
大企業で20年・中小企業で13年の現場経験を持つ
人事労務のプロが、中小企業経営者の立場で語る！
発行責任者：有限会社中川式賃金研究所 中川清徳
2025年12月2日 Vol.6169
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■動物の世界におじゃまするという視点■
（続きは最後のコーナー【本からの気づきメモ】でどうぞ）
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■小規模事業場でもストレスチェックが義務化■
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令和7年の法改正により、これまで努力義務だった
従業員50人未満の事業場でも、ストレスチェックの
実施が義務となりました。公布は令和7年5月14日、
施行は「公布の日から3年以内に定める日」です。
対象は、正社員だけでなく、契約社員、パートさん、
アルバイトさんも含めた「すべての労働者」です。
ただし、受けるかどうかは従業員本人の自由です。
会社が結果を知ることはなく、個人情報は外部の
実施者から本人に直接送られます。会社が受け取る
のは、部署ごとの集団分析だけとなります。
では、小規模企業はどう取り組めば良いのか。結論は
「外部委託」が最も現実的で安全な方法です。その理由
は、
1.資格を持つ実施者を確保しやすい
2.調査票の配布回収や受検管理を任せられる
3.個人情報保護が徹底できる
などが挙げられます。
費用は、一般的に1人あたり500～1500円前後が相場。
集団分析付きか、面接指導料の有無などで変わります。
小規模事業場なら、まずは相場を確認するのが安心です。
では、どこに委託先を探すのか。代表的なのは次の3つ。
(1) 都道府県の産業保健総合支援センター
(2) 地域産業保健センター（50人未満の企業向け）
(3) 民間のストレスチェック専門サービス
特に、産業保健支援センターと地域産保は公的機関で、
信頼性が高く、相談も無料です。「ストレスチェックの
委託先を紹介してほしい」と伝えるだけで案内してもら
えますので、小規模事業場には心強い窓口です。
ストレスチェックは、従業員個人を評価するためでなく、
働きやすい職場づくりのための制度です。義務化に合わせ
て、早めに外部委託先の調査を進めておくことをおすすめ
いたします。
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【本からの気づきメモ】
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■動物の世界におじゃまするという視点■
人間から見ると動物は「野生の生き物」ですが、動物から
見れば人間こそが得体の知れない存在として映ります。体
は動物でも頭は動物のルールを知らない非動物として扱わ
れるため、自然の世界では異常なバグのような存在になり
かねません。動物が暮らす場所に踏み入る時は「こちらが
おじゃましている」という気持ちが必要です。むやみに触
れたり刺激したりしなければ、命を守る上で多くの危険は
避けられるとされています。山道でクマやマムシの注意看
板を見かけたら、すぐに引き返す判断も大切です。動物の
世界に入る時は人間側が慎重であること、それが互いの安
全を守る基本になるといえるでしょう。
出典：『いのちをまもる図鑑』池上彰監修
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