出張先のホテルで待機した場合の労働時間は

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労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年
人事労務畑一筋で現場をはいずりまわった人事労務担当者が
中小企業経営者のために語る

発行者: 中川清徳  2024年3月2日 VOL.5522
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海外の教科書で取り上げられる満員電車の「押し屋さん」

(続きは編集後記で)

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出張先のホテルで待機した場合の労働時間は
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Q
交通途絶のため出張先のホテルで待機することになった場合、
これは労働時間に算入されますか?

A
[結論]
労働基準法では、待機時間は労働時間とはみなされません。

[理由と補足]
労働時間とは使用者の指揮命令下に置かれている時間を
指すという判例があるからです。

労働基準法では、一般的に待機は労働時間に含まれませんが、
出張先での交通途絶による待機は通常勤務時間として
扱われることが一般的です。

[中川コメント]
ホテル滞在中にPCなどを使用して仕事をするように指示
した場合、その時間は労働時間に該当します。

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編集後記
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海外の教科書で取り上げられる満員電車の「押し屋さん」

都会の通勤ラッシュの時間帯には、駅員や学生アルバイトの
「押し屋さん」が、満員列車に乗客を押し込んでいます。
東京などの大都市のサラリーマンやOLにとっては、いつもの
光景ですが、海外では見られないもの。けれども、海外の
人々は、「押し屋さん」のことをよく知っています。地理の
教科書で、東京の様子を説明するとき、さかんに登場
するからです。

たとえば、かつての西ドイツの中学用「地理」の教科書では、
「電車の中の混みょうは想像を絶するものがある。
ラッシュアワーには250パーセントのあふれようだ。(中略)
各駅では公務員の一団が、乗客を丁重だがエネルギッシュに
車内に押し込む作業に懸命である」

モロッコの教科書でも、
「東京では満員電車に乗客をむりやり押し込む。国鉄は7000
入の学生をこの押し込み作業に雇ったのである」と記述され
ました。
これを読んだ海外の中学生たちは、きっと、「日本に生まれ
なくてよかった」と思っていることでしょう…。

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