◆ 今月の経営者向け読み物 『「良案」口に苦し』
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中小企業の人事・労務管理に役立つピカイチ情報
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大企業で20年・中小企業で13年の現場経験を持つ
人事労務のプロが、中小企業経営者の立場で語る!
発行責任者:有限会社中川式賃金研究所 中川清徳
2025年10月12日 Vol.6118
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秋の気配が濃くなり、夜の時間がより長く感じられる
季節となりました。「芸術の秋」「スポーツの秋」など
秋は何かに打ち込むのにぴったりな季節です。
(続きは編集後記で)
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◆ 今月の経営者向け読み物
『「良案」口に苦し』
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抱いている赤ちゃんが、テーブルに手を伸ばして「パクッ」。
あら? リモコンから外したコイン電池が無い!
どうしよう……。
「いずれ出てくるよ」。そう、ウンが良ければ。
では運が悪いとどうなるか。
「短時間で化学反応が起き『死に至るおそれ』があります」
(東京都注意喚起リーフレットより)
コイン電池(ボタン電池)は乾いていれば電流は流れない。け
れど、唾液や粘膜で濡れると電流が流れ出す。電池周辺はただ
れ、穴があき、大動脈が出血する。最悪、死に至ることもあり
うるのです。
平成25年には、LEDライト付き耳かきのコイン電池を、1歳2か
月の子どもが誤飲する事故が起きています。救急搬送先では電
池を取ることができず、転送した小児医療専門病院でも、対処
に9時間かかりました。放電の影響で、気管と食道に穴が開き、
2か月の入院となり、退院後も固形物を受け付けなかったとい
います。
子どもが辛い思いをするうえ、医療費も高額になります。全身
麻酔をし、内視鏡で異物除去手術を受け、9日間入院した子ど
もの治療費は140万円弱。食道の軽度のただれで済んだ子ども
でも30万円弱。親の財布にも厳しいのです。
「(子どもは)生後6カ月を過ぎれば必ずと言ってよいほど
誤飲します」
こう断ずるのは、緑園こどもクリニックの山中龍宏院長です。
親が誤飲に気づかないことも多く、放っておくうちに悪化して
いくことも。子どもが自分で気づく方法はないものか……。
「マズければ食べないんじゃない?」
こう考え、電池に「苦い味付け」をしたのがパナソニックです。
25年10月発売のコイン電池本体に、苦み成分「デナトニウム
(安息香酸デナトニウム)」を塗布しました。このデナトニウ
ム。世界一苦い物質としてギネスブックに記録されているほど
のもの。一億分の一に薄めても苦味を感じ、五億分の一でも味
が検知されるといいます。一方、子どもは「苦味」に敏感です。
味を感じる器官(味蕾)が大人より多いうえ、「苦みは毒物」
と本能的に感じとるからです。
「世界一の苦味」 対「苦味に敏感な子ども」
危険物を遠ざけるには、もってこいの組み合わせではありませ
んか。パナソニックによれば、乳幼児の誤飲予防効果は80%程
度といいます。
この電池の実現に、中心となって活動したパナソニックの畑聖
子さんは、「企業人としてだけでなく、母親でもある自分が、
こどもの命を守るために取り組みを始めた」のだそう。
一方、魚を守るため「苦いポリ袋」を考案したのは、洗足学園
高校(神奈川)の女子生徒さんたちです。魚好きの彼女たちが
考案したのは、「苦み成分『デナトニウム』を含んだポリ袋」
でした。企業の協力を得て行った実験では、魚が口に入れても
吐き出すことが実証されています。
このアイデアは、日本政策金融公庫主催「第7回高校生ビジネ
スプラン・グランプリ(2020年)」で準グランプリを獲得。現
在、「エネルフィッシュ」という商品名で販売されています。
子どもを守るために、子どもが嫌うものを活用する。魚を守る
ために、魚が嫌うものを活用する。「対象が嫌うものを活かす」
という柔軟な発想。顧客の「嗜好」ばかりを追いかけがちな私
たち経営者も見習いたいものです。
(執筆 関谷中小企業診断士事務所 関谷 信之)
(中川コメント)
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「中小企業福祉事業団」が提供する情報を転載しました。
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編集後記
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秋の気配が濃くなり、夜の時間がより長く感じられる
季節となりました。「芸術の秋」「スポーツの秋」など
秋は何かに打ち込むのにぴったりな季節です。
「読書の秋」もそのひとつ。
「読書週間」が10月27日から始まります。
「読書週間」は、まだ戦火の傷痕が残る1947年にスタート
しました。出版社や書店、図書館、新聞・放送といった
メディアが力を合わせ、「読書の力で、平和な文化国家を
築こう」という決意のもと実現したのです。
ところで「読書の秋」という言葉は、中国・唐代の詩に由来
するとされ、「灯火親しむべし」という漢語となって日本に
伝わったという説があります。この一節を明治時代に夏目
漱石が小説『三四郎』の中で引用したことから、秋に読書を
楽しむという風習が広まったとされています。
涼やかな秋の空気と、静かな灯りの下でページをめくる
ひとときは、時代を超えて心に響くものがあります。
スマートフォンやSNSで情報があふれる今だからこそ、
本と向き合う静かな時間が、私たちの心に深い潤いを
もたらしてくれるのかもしれません。
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免責事項
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このメルマガでは、わかりやすさを重視し、
法律や判例も簡潔にご紹介しています。
内容に基づくトラブル等については、責任を負いかねます。
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