【人件費削減】まずは労働時間を確認しよう
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労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年 人事労務畑一筋で
現場をはいずりまわった人事労務担当者が中小企業経営者のために語る
作者: 中川清徳 2012年4月9日号 VOL.1097
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尺一貫法は世界で通用する番単?
(続きは編集後記で)
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【人件費削減】まずは労働時間を確認しよう
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中川:こんにちは。
社長:こんにちは。
人件費の削減方法についてヒントになるようなアドバイスを
お願いします。
中川:真っ先にすることは労働時間を確認することです。
社長:労働時間は1日7.5時間です。
中川:労働基準法では1日何時間かご存じですか?
社長:8時間ですか?
中川:ピンポーン!
で、御社の年間の休日日数は何日ですか?
社長:110日です。
中川:ムダな人件費を払っていることにお気づきですか?
社長:うーん。
8時間のところを7.5時間としているからですか?
中川:はい。
社長:でも、当社は7.5時間労働として給料を決定しています。
だからムダではないと思いますが。
中川:普通は8時間労働ですが御社は7.5時間労働なので
その分、給料を低くしているということですね?
社長:そう言われると...。
給料は何となく決めていますから、改めて聞かれると
意識して低くしていませんね。
中川:そうでしょう。
給料は世間相場より低ければ採用できませんから、
相場並に払っていると思います。
社長:うーん。
中川:たとえば、25万円の給料を払っているとしましょう。
ライバル会社は8時間勤務で25万円としましょう。
御社は7.5時間勤務で25万円としましょう。
何か気づきませんか?
社長:時給が違いますね。
中川:そうです。ということは?
社長:残業単価が高くなりますね。
中川:そうです。
もっと大切なことは、御社はライバル会社より従業員の
生産性は約7%高くなければライバル会社と肩を並べた
ことにならないということです。
社長:7%の根拠は?
中川:8時間÷7.5時間≒1.07となるからです。
社長:考えてもみませんでした。
当社の社員がそれほどがんばっているとは思いません。
これは問題ですね。
中川:さらに、年間110日の休日ですから、年間の労働日数は
255日(=365日-110日)となります。
ということは年間の労働時間は何時間ですか?
社長:えーと、255日×7.5時間=1912.5時間となりますね。
中川:年間の労働時間は2080時間(=365日-105日×8時間)が
労基法の上限です。
御社は167.5時間分(=2080時間-1912.5時間)、働く
べきところを働いていないことになります。
社長:そう言われても、当社の年間休日が110日ですから
働きべきところは働いていますよ。
中川:労基法と比較するとという意味です。
167.5時間は時給1500円の場合は約25万円です。
年間休日が多いためにその分、ムダな人件費となって
いるのです。
社長:気づきませんでした。
中川:それに、残業単価もライバル会社より7%高いのです。
金額に換算しますと、
1500円×30時間/月×12月×7%=37,800円多く払っている
ことになります。
社長:ということは一人年間25万円+37,800円=287,800円/年
となりますね。
当社は残業を払う対象従業員が40人います。
会社全体では1150万円(=287,800円×40人)となりますね。
1,000万円もムダなじ人件費なのですね。
ビックリですね。
中川:人件費を削減する効果的な方法は労働時間を労基法に
合わせることです。
社長:1,000万円以上下がるのであれば、検討の価値がありますね。
中川:そうです。
しかし、これは労働条件を下げることになるので不利益変更
となります。
従業員の同意が必要です。
社長:当社は、今業績が低迷しているので同意が得られると思います。
中川:がんばってください。
(中川コメント)
労働時間・休日を労基法のとおりにすると人件費が削減できる会社が
多いです。
ただし、不利益変更となりますので、十分説明をして同意を得る必要が
あります。
今日はここまで。では、またあした。
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編集後記
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尺一貫法は世界で通用する番単?
現在、日本ではメートル法が法定化されていますから、尺貫法を使用す
ることは法律で禁止されています。
ところが今でも世界的に立派に通用している尺貫法の単位があります。
それは、真珠を計る匁(もんめ)です。計量法では、メートル法以外の
単位を商業上の取り引きに使用することを禁止していますが、真珠だけは
例外なのです。
1匁、つまり3.75グラムと、その1000倍にあたる1貫が、世界共通の真珠
の計算単位になっています。したがって輸入も輸出も、全てはこの匁という
単位によって行われています。
どうしてこうなっているかというと、そもそもは養殖真珠が日本の特産品
であるために始まったことなのです。真珠玉・御木本幸吉は有名ですね。
(おもしろ雑学552 刑部澄徹編著より)
では、また明日お会いしましょう!!
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