【賃金】1ヶ月単位の変形労働の場合の計算方法
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労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年 人事労務畑一筋で
現場をはいずりまわった人事労務担当者が中小企業経営者のために語る
作者: 中川清徳 2013年8月1日号 VOL.1583
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蚊にさされても力ユくならない法
(続きは編集後記で)
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【賃金】1ヶ月単位の変形労働の場合の計算方法
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匿名ご希望の読者からご質問をいただきました。
(引用開始)
中川先生お久しぶりです。早速ですが質問です。私共の事業は24時間365日
営業の為、盆暮れ正月もないのですが、希望公休を反映して勤務表を作成
する上で週40時間を守ることが難い時があります。そこで1ヶ月単位の変形
労働時間制の導入を考えていたところ、実は就業規則ではすでにそうなって
いることが判明しました。1ヶ月単位で週40時間超え分を割増し計算するの
ですが、様式や計算方法などありましたら、ご紹介頂けないでしょうか?
これから上手に活用したいと思っています。宜しくご教示のほどお願い申
し上げます。
(引用終わり)
計算する様式があるかどうかは分かりません。(不勉強ですみません)
1ヶ月単位の変形労働時間制の計算方法について述べます。
詳細を述べると複雑なので1日の所定労働時間が8時間の会社として
説明します。
1ヶ月単位の変形労働時間制を念のための申し上げますと、1日の労働時間は
月曜日 8時間
火曜日 7時間
水曜日 9時間
木曜日 10時間
金曜日 6時間
土曜日 12時間
などと仕事に合わせて労働時間を設定できます。
この労働時間はあらかじめ設定しておくことが条件です。
1ヶ月単位を導入している会社は月の暦日数により労働時間の総枠が異なります。
31日の暦日数 177.1時間(=40時間×31日÷7日)
30日の暦日数 171.4時間(=40時間×30日÷7日)
29日の暦日数 165.7時間(=40時間×29日÷7日)
28日の暦日数 160.0時間(=40時間×28日÷7日)
上記の労働時間内であれば残業代は不要です。
それを超えたら残業代が発生します。
では、31日の暦日数の場合で例示します。
1. 労働時間が177時間の場合
177.1時間-177時間=0.1時間の余り 残業代はゼロ
2. 労働時間が170時間の場合
177.1時間-170時間=7.1時間の余り 残業代はゼロ
3. 労働時間が180時間の場合
177.1時間-180時間=2.9時間のオーバー 残業代は2.9時間分
4. 年休を1日とって労働時間が169時間の場合
177.1時間-8時間(年休)-169時間=0.1時間の余り 残業代はゼロ
5. 年休を1日とって労働時間が162時間の場合
177.1時間-8時間(年休)-162時間=7.1時間の余り 残業代はゼロ
6. 年休を1日とって労働時間が172時間の場合
177.1時間-8時間(年休)-172時間=2.9時間のオーバー 残業代は2.9時間分
7. 休日出勤が1日ある場合で休日出勤を除く労働時間が169時間の場合
177.1時間-8時間(休出)-169時間=0.1時間の余り 残業代はゼロ
休日出勤の割増し 8時間(休日出勤)×1.35の支払
8. 休日出勤が1日ある場合で休日出勤を除く労働時間が162時間の場合
177.1時間-8時間(休出)-169時間=7.1時間の余り 残業代はゼロ
休日出勤の割増し 8時間(休日出勤)×1.35の支払
7. 休日出勤が1日ある場合で休日出勤を除く労働時間が172時間の場合
177.1時間-8時間(休出)-172時間=2.9時間のオーバー 残業代は2.9時間分
休日出勤の割増し 8時間(休日出勤)×1.35の支払
以上を参考にしてください。
(中川コメント)
今回は簡便な計算方法をご提示しました。
年休や休日出勤がある場合はその労働時間分を控除した総枠時間で
残業代を計算します。
複雑ですが、これでも簡単なのです。
そのほかにトリプルチェック(3回チェックをする)による残業代の
計算もあります。複雑で実務が煩雑になると思い例示しませんでした。
今日はここまで。では、またあした。
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ご質問、ご感想、ご意見をお待ちしています
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なお、必ずしも回答するとは限らないことをご承知ください。
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【DVD版】 中小企業の賃金制度の作り方
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弊社の主力商品である賃金制度、一般公開セミナーをほぼ毎月開催していま
すが、各地から地元での開催はないのか?との問い合わせをたくさんいただ
きました。
東京では定期的に開催していますが、各地の開催は年に数回程度を予定して
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忙しくて東京まで行けない、忙しくてセミナーに参加できない方のために
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編集後記
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蚊にさされても力ユくならない法
夏、蚊にさされても、カユみ止めがいらない方法がある。それは、蚊にさ
されてもあわてず騒がず、蚊にたっぷり血を吸わせてやることである。
なんだかマゾっぽい話だが、これには科学的な根拠がある。
蚊が人聞の血を吸おうというとき、彼らはまず口吻(こうふん)から唾液
を人聞の皮膚に送り込む。これは、唾液が血液に混じると血液が凝固しに
くくなるからだが、じつはこの唾液が人間にとってはカユみの原因になる。
しかし、蚊がたっぷりと人間の血を吸ったときには、血と一緒に唾液が吸
い戻されてしまう。つまり、カユみのもとを蚊が再び吸い取ってしまうわ
けで、だから、それほどカユみを覚えないですむのである。
蚊にさされたときは、じっと我慢の一手か。
(雑学全書 光文社刊より)
では、また明日お会いしましょう!!
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