【固定残業代】注意点は?
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11月に鹿児島でセミナーを開催します
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久しぶりに東京を離れてセミナーを開催します。
11月は鹿児島市内で開催します。
東京のセミナー参加をあきらめていらっしゃった方はご検討ください。
鹿児島市での次回の開催の予定はありません。
1.就業規則 → http://nakagawa-consul.com/000005.html
2.賞与制度 → http://nakagawa-consul.com/000003.html
3.退職金制度 → http://nakagawa-consul.com/000004.html
4.賃金制度 → http://nakagawa-consul.com/000002.html
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社長、上司が「あの人はすごい!」といわれるピカイチ情報
労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年 人事労務畑一筋で
現場をはいずりまわった人事労務担当者が中小企業経営者のために語る
作者: 中川清徳 2011年10月20日号 VOL.932
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銀行のトップはすべて「頭取」?
(続きは編集後記で)
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【固定残業代】注意点は?
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中川 こんにちは。
社長 こんにちは。
残業を固定残業代としたいのですが。
中川:どうしてですか?
社長:ダラダラ残業が多いからです。
つい合い残業もあります。
多少のことは大目にみるつもりですが、残業代が多いので
それに対する対応策です。
中川:で、どうするつもりですか?
社長:残業代は月額3万円として、いくら残業をしてもそれ以上は
残業代は払わないようにしたいのです。
中川:実際はどのくらい残業しているのですか?
社長:人によってバラバラですが、40時間は超えている者が
かなりいます。
そんなに残業をする必要はないと思うのですが。
中川:では、3万円の残業代は何時間になりますか?
社長:給料の高い人と低い人では違いますね。
高い人だと20時間くらい、低い人だと30時間くらいですね。
中川:ということは、給料の高い人はあまり残業をするなと
いうことになりますね。
社長:そうですね。
しょうがないでしょう。
中川:で、実際に20時間くらいの固定残業代の人が仮に30時間
残業をしたとしたらどうしますか?
社長:それは自己責任です。
会社では20時間までの残業しか認めないのですから
勝手に残業をするのは払う必要がありません。
中川:どうしても30時間の残業が必要だったとしたらどうしますか?
社長:それは本人の意識が低いからです。
工夫をすればそんなに残業をしなくてもいいはずです。
中川:はずですか?
社長:だと思います。
中川:思うだけですか?
社長:思うだけですね...。
中川:本当に必要だったらどうしますか?
賃金不払いと言うことになりますよ。
社長:だから、本人の自覚の問題です。
仕事を改善するとか工夫をすればそんなに残業を
しなくてもいいはずです。
中川:はずですか?
社長:ありゃ!
またはずと言ってしまった。
中川:つまり、社長の憶測でしょう?
社長:憶測もありますが、自覚がないことが原因です。
中川:だからといって、残業をしているのにその分を
定額残業代を超えたからといって払わないのは
賃金不払いとなりますよ。
社長:でも、定額残業代としたら早く仕事を終わらせなければと
自覚も生まれます。
中川:自覚の問題と残業不払いを混同されています。
社長:...。
中川:自覚の問題は他の方法で解決すべきです。
残業を固定残業で打ち切ることで生じる賃金不払いは
法律の問題です。
社長:うーん。
固定残業代はダメですか?
中川:固定残業代を導入している会社は少なからずあります。
問題は残業未払いになる可能性があることです。
労働基準監督署は最近固定残業代や営業手当を重点的に
目を光らせているようです。
社長:うーん。
どうしたらいいですか?
中川:残業時間を申告制にして必要な残業かどうかを
把握することです。
社長:申告制ですか。
中川:そうです。
残業が必要な場合は事前に上司の許可を得るのです。
それで意識の変化が期待できます。
社長:そうですか。
では、固定残業代の導入は中止して残業許可制にしてみます。
中川:期待しています。
(中川コメント)
固定残業代は実際の残業時間と乖離することがあります。
実際の残業時間が目安として残業時間より少ない場合は会社が損をします。
固定残業代より実際の残業時間が多い場合は賃金不払いとなります。
労基署は固定残業代に目を光らせています。
固定残業代はお勧めできません。
今日はここまで。では、またあした。
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就業規則の見直しをしましょう
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見直しのポイントは、
1.社員と、もめごとを起こさない予防策が織り込んであること
2.問題社員に「ビシ!」と言える作り方をしていること
3.権利ばかり主張する自分勝手社員に毅然とした態度ができること
です。
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編集後記
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銀行のトップはすべて「頭取」?
民間の会社では、一般にその会社の長を社長と呼んでいますが、銀行界で
は頭取と呼ぶ場合の方か一般的です。
では、銀行であっても社長と呼ぶのはどんな銀行なのでしょうか。
頭取と呼ばれているのは、まず普通銀行である都市銀行や地方銀行です。
しかし、みずはグループのように企業統合した銀行では持株会社のトッ
フは社長、傘下の銀行は頭取となります。
信託銀行のように社長と呼ばれたいた相互銀行は第二地銀になって以来、
頭取と呼称が変わりました。
しかもややこしいことに、日本銀行は総裁ですし、政府系金融機関の中で
○○金庫というのは理事長と呼ばれています。
また、都市銀行でありながら三井銀行のように戦前は専務、戦後は社長と
いう例もあり、呼称は何とも複雑なのです。
(おもしろ雑学552より)
では、また明日お会いしましょう!!
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