【賃金】春闘について
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社長、上司が「あの人はすごい!」といわれるピカイチ情報
労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年 人事労務畑一筋で
現場をはいずりまわった人事労務担当者が中小企業経営者のために語る
作者: 中川清徳 2012年1月26日号 VOL.1030
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ラガーシャツが横縞模様になった理由は?
(続きは編集後記で)
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【賃金】春闘について
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中川:こんにちは。
社長:こんにちは。
読者から質問があるそうですね。
中川:はい、匿名希望さんからです。
(引用開始)
日頃は大変お世話になります。
さて、本日1月24日(火)日本経済新聞 3面総合欄に、かすむ「春闘」
賃金多様化、一律の要求難しく。のタイトルで、大きなスペースで掲載
されました。
記事の内容は、主に上場企業を対象にしていると思いますが、私たち中
小企業経営者は、この記事から何を学ぶべきか、お教えいただければ幸
いです。
(引用終わり)
社長:はい、あの記事は読みました。
別世界のような話でピンと来ませんでした。
中川:どこがピンと来ませんでしたか?
社長:労働組合の組織率が低下した背景とか年俸制とか。
中小企業の経営者である私が何をすべきか分かりません。
匿名さんの質問があるようにこの記事から何を学ぶべきでしょう?
中川:いくつかありますね。
まずは労働組合の存在意義です。
労働組合は組合費を徴収しているので組合員がそれに見合う
見返りを期待します。
その具体的なものがベースアップと賞与の獲得でした。
社長:ベースアップは死語になりましたし、賞与は下がっていますし。
たしかに、組合費は取られて昇給はないは、賞与は下がるでは
労働組合は何をしているのかと疑問視されますよね。
中川:そもそも労働組合が必要かという議論をしている労働組合もあります。
解散するにも勇気が必要でジレンマに陥っている労組があると
聞いています。
社長:記事では賃金の多様化も指摘していましたね。
中川:そうですね。正規従業員が少なくなっていますし。
サラリーマン川柳につぎのようなものがあります。
「何になる? 子供の答えは 正社員」
「お見合いの 決め手になった 正社員」
社長:プッ!
昔は正社員が当たり前でしたが、時代が変わりましたね。
中川:労働力の効率を求める資本の論理が社会を変化させているのしょう。
社長:賃金の多様化とは具体的にはどんなものですか?
中川:たとえば、正社員、契約社員、パート社員、派遣社員などで
賃金の払い方が違いますよね。
一言で言うなら安い労働力を求めているからです。
社長:そりゃあそうです。
正社員ばかりだと不景気になったときに困りますからね。
中川:また、払い方としては年俸制や成果主義賃金(成果を上げた
ら給料が上がる)もありますし。
社長:記事では年俸制のことが書かれていましたが、年俸制は
どうなんですか?
中川:年俸制は反対です。
社長:でも記事を読むとうまくいくように思えますが...。
中川:記事だけでは実態はわかりません。
マスコミ報道に右往左往しないことです。
社長:どうして年俸制に反対なのですか?
中川:一旦決めた年俸を簡単に下げられないからです。
上げるのは簡単に気前よく上げることができるのですが
下げるのは心理的に難しいのです。
これを下方硬直性といいます。
社長:しかし、プロや野球の選手は年俸制ですよね。
中川:そうですね。
もう一つは妥当性の問題です。
プロ野球の選手でも納得いかないと契約書にサインをしない
者のいますよね。
自分ではがんばっているつもりでも会社の評価が
低くてヤル気をなくすることもあります。
社長:それはがんばっていないからでしょう。
がんばればダルビッシュのように高額の年俸になります。
中川:会社はダルビッシュのような大スターは必要ないのです。
年俸にしたらかといって大スターは生まれませんよ。
社長:うーん。
で、結局この記事から学ぶことは?
中川:中小企業には参考にならないということです。
あえて言うなら労働組合を作るのは止めた方がいいし、
もし、解散したいという話があったら積極的に
受け入れることです。
社長:そもそも中小企業で労働組合はあるのですか?
中川:少数ですがあります。
中川の経験では100社の中で1社か2社程度という
感じですね。
社長:昇給については?
中川:昇給できる余裕があればすればいいですし
なければできません。
中小企業はそれでいいのです。
新聞情報に右往左往しないことです。
(中川コメント)
新聞記事から分かることは労働組合の衰退が今後も続くこと、
日本全体の賃金水準は減少傾向にあることです。
今年の昇給は大盤振る舞いをしないことです。
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今日はここまで。では、またあした。
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編集後記
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ラガーシャツが横縞模様になった理由は?
日本のラグビーチームのユニフォーム(ラガーシャツ)には、日本代表を
はじめ、早稲田、慶臆、明治の各大学チームなど、圧倒的に横縞模様が多い。
一方、ニュージーランドのオールブラックスや、五カ国対抗に出場するラ
グビー強国はみな単色である。
これは、どうしてか? じつは、そもそもは、単色のラガーシャツが正統
だったのである。
では、なぜ、日本では横縞模様ばかりなのかというと、理由は単純。単色
の数に限りがあって、他のチームの色を真似ることができなかったからだ。
早い話が、早いもの勝ちというわけで、ラグビー後発国の日本は、日の丸
を意識した赤と白のツートンカラーにするしかなかったのである。
(雑学全書 光文社刊より)
では、また明日お会いしましょう!!
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