【採用】健康診断について

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労務管理に奇策なし！大企業20年、中小企業13年　人事労務畑一筋で
現場をはいずりまわった人事労務担当者が中小企業経営者のために語る

作者：　中川清徳 　2012年2月24日号   VOL.1060
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世界でもっとも多い苗字とは?

（続きは編集後記で）

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　【採用】健康診断について
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中川：こんにちは。

社長：こんにちは。
　　　採用するときに健康診断をさせることはダメなのですか？

中川：どこで聞きましたか？

社長：ハローワークで健康診断をしないようにと指導していると
　　　ある社長から聞きました。

中川：御社では採用時はどうしていますか？

社長：健康診断をさせていました。

中川：当然ですよね。

社長：でも、ハローワークではダメだというのでしょう？

中川：はっきりダメだとは言わないはずです。
　　　中川はある窓口で確認しましたが、必要のない健康診断は
　　　しないようにという説明でしたよ。

社長：では、健康診断をさせても良いのですね？

中川：はい、裁判で争われた事件がありますが、
　　　事業主は採用の自由があるのでOKとなりました。

社長：でも、どうしてハローワークではダメだというのですか？

中川：全面的にダメだとはいっていません。
　　　必要でない健康診断はダメだといっているのです。

社長：必要でない健康診断とは何ですか？

中川：肝炎ウイルス、HIVウイルス、色覚異常などは普通の
　　　仕事には支障がありません。
　　　しかし、これらは健康診断をすることで明らかになり
　　　プライバシー権を侵害する恐れがあるものです。

社長：なるほど。
　　　当社ではそのような検査はしていません。
　　　昔は色覚異常は当然のように行っていましたが
　　　今はダメなのですね。
　　　色覚異常者は仕事と関係ありませんでしたね。

中川：職業によってはそれら（上記の３つ）検査が必要な
　　　場合があります。
　　　その場合は調査の目的や必要性を説明して同意を得ましょう。

社長：もし、同意を得ないで検査をしたら？

中川：訴訟になる可能性があります。
　　　実際に訴訟が起きています。

社長：基本的に健康診断はプライバシーの最たるものですね。
　　　慎重に扱うべきですね。　　　

（中川コメント）

採用時の健康診断は必要であれば行って問題ありません。
ただし、普通の業務では支障がない検査項目（肝炎ウイルス、HIVウイルス、
色覚異常など）はすべきではありません。
もし、このような検査が不要であるにもかかわらず、検査をした
ことが発覚した場合は損害賠償を請求される可能性もあります。

今日はここまで。では、またあした。

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　　　　編集後記 　　　　　
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世界でもっとも多い苗字とは?

 日本人の苗字の中で、もっとも多いのは「佐藤」で、次が「鈴木」。以
下、「高橋」「田中」「渡辺」「伊藤」「中村」と続く。そのベストワン
の「佐藤」は、全国で200万人近くいるといわれている。
 英語圏の人々の苗字の中でもっとも多いのは「スミス・Smith」である。
ただし、その数は明らかでない。ちなみに「Smith」とは鍛冶屋という意味。
西欧人の苗字には職業名に由来するものが多く、「テーラー・Taylor」
(仕立屋)、「ミラー・Miller」（粉屋）、「ブッチャー・Butcher」(肉屋)
などもそうである。
　では、世界でもっとも多い苗字は何だろうか。それは中国人の「張」であ
る。中国には500あまりの苗字しかなく、「張」を筆頭に「王」「李」「趙」
の四つは「四大姓」と呼はれている。「張」姓は中国の総人口の1割あまり
を占めるといわれている。つまり、1億2千万以上の人が「張」姓であり、
それは日本の総人口に相当する。

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では、また明日お会いしましょう！！

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