【厚生年金基金】AIJ事件はどう考えるのか?

◆─────────────────────────────────◆
 ■ 退職金制度の見直し方セミナー

      【東京開催】 平成24年3月12日(月)13時30分~
   【熊本開催】 平成24年4月11日(水)13時30分~
◆─────────────────────────────────◆

  退職金制度は、こんな方法があったのか!と思わずヒザを打ちます。

詳しくは(セミナー申し込みもできます)
↓ 
→ http://nakagawa-consul.com/000004.html

 

☆★☆―――――――――――――――――――――――――─―――――
社長、上司が「あの人はすごい!」といわれるピカイチ情報

労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年 人事労務畑一筋で
現場をはいずりまわった人事労務担当者が中小企業経営者のために語る

作者: 中川清徳  2012年2月27日号   VOL.1066
――――――――――――――――――――――――――――――――――

AIJ事件について臨時にメルマガを発行します。

(続きは編集後記で)

◆────────────────────────────────◆
 【厚生年金基金】AIJ事件はどう考えるのか?
◆────────────────────────────────◆

AIJについて日経新聞2月27日より
(引用開始)
約2000億円の企業年金資産の大半が消失していた問題で、AIJ投資
顧問の2011年3月末の顧客構成がわかった。企業年金は80を超えており、
同一の業種や地域の中小企業が集まる「総合型」の厚生年金基金が約9
割を占めた。なかには年金資産の3割以上を投じた基金もあった。
(引用終わり)

中川:こんにちは。

社長:こんにちは。
   AIJについて連日報道されています。
   当社は関係ありますか?

中川:厚生年金基金に加入していますか?

社長:年金のことはよく分かりませんが、基金に加入していると
   思います。

中川:そんなのんきなことをいっている場合ではありませんよ。
   すぐに、総務に確認してください。

社長:はい、確認します。

   (総務に確認)

   当社は基金に加入しているそうです。

中川:であれば、AIJ事件は人ごとではありませんよ。

社長:そもそも厚生年金基金ってなんですか?

中川:厚生年金の上乗せのことです。
   つまり、御社の従業員は老後は厚生年金の他に基金からも年金が
   もらえます。

社長:ほう、それはいいことですね。
   それで何か問題があるのですか?

中川:AIJは資金の運用会社です。
   厚生年金基金のお金を預かって投資運用するのです。
   しかし、2000億円の預かったお金がほどどなくなったのです。

社長:つまり、投資に失敗したのですね?

中川:そうです。
   そうなると厚生年金基金は預けたお金が戻ってこないことに
   なります。

社長:ということは従業員は年金がもらえなくなるとか?

中川:払うお金がなければもらえなくなる可能性もあります。
   減額される可能性もあるかもしれません。

社長:それは困りますね。

中川:本日(2月27日)の日経新聞の見出しでは
   「AIJ契約、中小9割」とあります。
   つまり、中小企業が加入する基金が9割(AIJの契約の割合)
   を占めているのです。
   御社の基金もAIJに資金を預けている可能性があります。

社長:それは大変ですね。

中川:報道によりますと、年金資産の3割を預けた基金もあるよです。

社長:それは大事件ですね。
   で、今後はどのようになりますか?

中川:AIJと契約したのは厚生年金基金ですから、御社には直接
   責任がありません。
   だたし、理事とか理事長などは基金に加入している会社の
   人が就任します。

社長:ということは、責任があることになりますね。
   私も理事をしています。

中川:基金にAIJ契約の有無などを確認しましょう。

社長:そうですね。
   それにしても、どうしてこんなことなったのでしょう?

中川:AIJは高利回りをうたって資金を集めたようです。

社長:ではAIJにだまされたということですか?

中川:それは聞こえが悪いですが、結果的にそうなりますね。

社長:高利回りであれば怪しいと基金は考えなかったのですかね?

中川:厚生年金基金の財産は5.5%以上で運用することが前提に
   なっています。
   しかし、現在は5.5%で運用できるような投資先がないのです。

社長:外国の国債で高利回りのものがありますが。

中川:それは戻ってこない可能性が高いから高利回りになって
   いるのです。
   危ないから高利回りなのです。

社長:どうして基金は財産を5.5%で運用しなければならないのですか?

中川:法律でそうなっているのです。
   高度成長時代は5.5%以上で運用できていました。
   低成長時代になっても法律は昔のままなので矛盾が起きているのです。

社長:それは政治が悪いですね。

中川:いままでこの問題が放置されていたのがおかしいです。

社長:うーん。

中川:今回はAIJで問題が表面化しましたが多かれ少なかれ
   厚生年金基金が運用として預けたお金は同じ問題を抱えています。

社長:どうしてですか?

中川:運用利回りが5.5%となっているからです。
   現在の低金利時代では5.5%の利回りは高すぎるのです。

社長:それで厚生年金基金もムリをするのですか...。

中川:それと少子高齢化となるので、年金を支える世代が少なくなるので
   基金の財産も減る傾向にあります。
   高齢化で年金をもらう人が増えるばかりですから
   やがて破綻する可能性があります。

社長:それは厚生年金や国民年金も同じことが言えますよね?

中川:そうです。
   年金は難題なので政府は逃げまくっています。
   AIJ事件を機会に政府は抜本的な解決をして欲しいものです。

社長:いやあ、すぐに厚生年金基金に確認します。

(中川コメント)

厚生年金基金は中小企業にとってはお荷物になっています。
厚生年金基金をどうすればいいのかを「退職金制度の作り方セミナー」
で触れています。

よろしければ下記のセミナーにご参加ください。

 ■ 退職金制度の見直し方セミナー

      【東京開催】 平成24年3月12日(月)13時30分~
   【熊本開催】 平成24年4月11日(水)13時30分~
 
→ http://nakagawa-consul.com/000004.html

 

今日はここまで。では、またあした。

◆─────────────────────────────────◆
    ご質問、ご感想、ご意見をお待ちしています      
◆─────────────────────────────────◆

ご質問、ご感想、ご意見をお待ちしています。
→ http://form.mag2.com/stewiobour

◆─────────────────────────────────◆
  【DVD版】 中小企業の賃金制度の作り方
◆─────────────────────────────────◆

弊社の主力商品である賃金制度、一般公開セミナーをほぼ毎月開催していま
すが、各地から地元での開催はないのか?との問い合わせをたくさんいただ
きました。
東京では定期的に開催していますが、各地の開催は年に数回程度を予定して
います。
忙しくて東京まで行けない、忙しくてセミナーに参加できない方のために
DVDを作成することにしました。
内容は公開セミナーと同じですが、時間の制約上、評価制度と賃金制度移行の
方法は省略しました。しかし、このDVDで必要な情報を入っています。

よろしかったら下記からお申し込みください。
http://nakagawa-consul.com/dvd-11.html

 

◆─────────────────────────────────◆
    編集後記      
◆─────────────────────────────────◆

AIJ事件について臨時にメルマガを発行します。

ここ数日AIJ事件が報道されています。
参考になればと思い作成しました。

では、また明日お会いしましょう!!

◆─────────────────────────────────◆
    ご注意      
◆─────────────────────────────────◆
このメルマガは、わかりやすさを重視しています。
そのため、用語の使い方、表現の仕方等が不正確な場合があります。
むつかし法律条文をわかりやすく説明するために正確な表現を
犠牲にしています。正確な情報を記載しょうとすれば、お役所の文書と
同じになります。結局わかりにくい記事になり、役に立ちません。
正確な情報を期待される方には、その期待にお応えできません。
このメルマガを解除してください。
このメルマガ記事による損害賠償には一切応じられないことを申し添えます。

◆─────────────────────────────────◆
メールマガジン社長、上司が「あの人はすごい!」といわれるピカイチ情報

☆発行責任者 有限会社中川式賃金研究所 所長 中川清徳
☆公式サイト http://nakagawa-consul.com
☆問い合わせ QWK01012@nifty.ne.jp
☆バックナンバー http://archive.mag2.com/0000283000/index.html
☆登録・解除 http://www.mag2.com/m/0000283000.html
      
◆─────────────────────────────────◆