【労基法】使用者とは
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社長、上司が「あの人はすごい!」といわれるピカイチ情報
労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年 人事労務畑一筋で
現場をはいずりまわった人事労務担当者が中小企業経営者のために語る
作者: 中川清徳 2012年3月30日号 VOL.1086
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自身の体は究極の縄張り、触れられたら即不愉快に。
(続きは編集後記で)
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【労基法】使用者とは
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中川:こんにちは。
社長:こんにちは。
変なことを聞きますが、労働基準法は経営者の敵ですか?
中川:突然、穏やかではない質問ですね。
社長:労働基準法は、あれをしてはダメだ、これをしてはダメだ、
こうすべきだと労働者の味方としか思えないような法律です。
まるで、経営者を敵視しているような。
中川:過酷な労働条件、労働環境で働かせていた時代があり
労働者保護のために作られた法律ですから、経営者敵視と
みられてもしょうがない面がありますね。
社長:最近は労基法を盾に権利ばかり主張する社員が増えていると感じ
ます。
中川:労基法の「使用者」とは誰のことを指すと思いますか?
社長:「使用者」ですから私のような経営者のことでしょう?
中川:労働基準法では「使用者」の定義が明記されています。
(引用開始)
第10条 この法律で使用者とは、事業主又は事業の経営担当者その他その
事業の労働者に関する事項について、事業主のために行為をする
すべての者をいう。
(引用終わり)
社長:へ?
なにこれ!
事業主は社長である私のことでしょう?
「事業主のために行為するすべての者」ということであれば、私の
ために仕事をする人、つまり全社員が「使用者」となるという意味
ですか?
中川:個人事業の場合は企業主本人を指しますが、法人の場合は法人の
ことを事業主といいます。
社長:へえ、ということは法人の社長である私は事業主ではないのですか?
中川:ピンポーン!
社長:いやあ、驚きました。
私は事業主でないとすれば何なのですか?
中川:先ほどの労基法の第10条を読み返してください。
社長:法人の場合の事業主は会社となります。
使用者は事業主のためにする行為とありますから、私は使用者なの
ですね?
中川:そうです。
その他に部長、課長も使用者となります。
係長、主任、現場責任者も使用者となることがあります。
社長:へえ、であれば労基法が適用される労働者も使用者となるので
労基法は敵ですね。
中川:それは思い込みがすぎます。
労基法が経営者の敵だと思いたくなるのも分からないではないですが、
労基法があるから経営者の味方になることもありますよ。
敵だと決めつけるのはいかがなものかと思います。
社長:たとえば、どんな場合が味方なのですか?
中川:たとえば、8時間以上の労働はさせてはダメなのですが、
残業協定(36協定)があれば残業を拒否できません。
労基法はそうなっているのです。
社長:うーん。
立場が変われば労基法は労働者の敵だとなりますね。
中川:労基法を目の敵にしなことです。
むしろ、労基法を徹底的に研究すればメリットもたくさんあります。
社長:どうやって研究するのですか?
中川:たとえば、弊社主催のセミナーに参加することです。
社長:お勧めはありますか?
中川:どれもおススメですが労基法に関しては次のセミナーが良いでしょう。
就業規則セミナー
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けしからん社員への対応セミナー
http://nakagawa-consul.com/000059.html
社長:では、参加して勉強します。
(中川コメント)
労基法の「使用者」は経営陣の他に部長、課長、係長、現場責任者など
幅広いのです。したがって、労働者でありながら、仕事の場面によっては
「使用者」となることがあります。
したがって、係長や主任の言動も要注意です。
今日はここまで。では、またあした。
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経営者が知っておかなければならない、経営の8大要因を知ることです。
そうすると、経営者は何から研究しなければならないかズバリと
分かります。
いきあたりばったりの勉強はやめましょう。
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編集後記
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自身の体は究極の縄張り、触れられたら即不愉快に。
自分の周囲の空間ですら我慢できない人間にとって、縄張り意識が最
大限に発揮されるのが、「自分の身体に触れられたとき」だ。
身体の一部は、自分自身にとっての究極の縄張りであり、一瞬にして
不快感が爆発してもおかしくはない。路上で肩同士が触れる、相手が持っ
ているものが自分に当たる。こういった状況にあって、精神を一切乱さ
ない人間はかなりの少数派といえるだろう。
ただし、感じた不快感を心の中にとどめるか、声に出して抗議するか、
いきなり暴力に訴えるかは個人の性質によるところが大きく、小競り合
いに発展するのが正しい形とはいえない。ちなみに、普段おとなしい人
ほど派手に爆発しやすい傾向がある。
(本当は怖い心理学 齋藤勇監修 イーストプレスト刊より)
では、また明日お会いしましょう!!
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