【残業代】実労働時間が7時間の場合は?

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労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年 人事労務畑一筋で
現場をはいずりまわった人事労務担当者が中小企業経営者のために語る

作者: 中川清徳  2012年4月5日号   VOL.1093
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マク口ビオティックで長寿になる?

(続きは編集後記で)

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 【残業代】実労働時間が7時間の場合は?
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中川:こんにちは。

社長:こんにちは。
   読者から質問があるそうですね。

中川:はい、匿名希望さんからです。

(引用開始)

いつも有益な情報をありがとうございます。企業実務の記事を拝読いた
しました。
記事の中の労働時間で「使用者は、1週間の各日については、労働者に
休憩時間を除き1日について8時間を超えて労働させてはならない」と
ありました。
弊社では現在残業時間・残業手当の件で色々検討しています。残業手当
を支給する場合、現在は拘束8時間実働7時間で、拘束8時間を超える
と残業手当を支払っています。これを休憩時間を除き8時間を超えて労
働させてはいけないわけですから、拘束9時間を超えたら残業手当を支
給するとした場合、何か不都合がありますでしょうか?
よろしくお願いいたします。

(引用終わり)

社長:企業実務の記事って何ですか?

中川:月刊誌「企業実務」の4月号に「持ち帰り残業」について投稿
   しました。
   その記事をお客様サービスとして、メールで記事を送信しました。

   関心のある方はFacebookでも掲載しています。
   http://www.facebook.com/profile.php?id=100003506067345

社長:Facebookを始めたのですね。
   どうですか?

中川:まだ、手探り状態ですが、実名で情報を交換、共有するので
   安心感があります。
   意外な方とご縁ができますね。
   友達の友達は友達を実感しますね。

   しばらくは続けてみたいと思っています。

社長:ところで、質問はどのようなことですか?

中川:労働基準法では1日8時間を超える労働時間に対して25%以上の
   割り増し賃金を払わなければなりません。
   残業代と言われています。

社長:匿名希望さんの会社は実労働時間が7時間なのですね。
   では1時間分(8時間-7時間)は25%は払わなくてもいいのでしょう?

中川:ピンポーン!
   25%を払ってもいいですが、払わなくても違法ではありません。

社長:では、25%を払わないように変更すればいいだけの話ですね。

中川:ブーッ!
   残念ですが変更しただけではすみません。

社長:え?
   どうしてですか?
   だって、違法ではないのでしょう?

中川:確かに違法ではありません。
   しかし、現在は7時間を超えると残業代として払っています。
   だから、「8時間を超えると残業代を払う」と変更すると
   従業員は不利益になります。

社長:つまり、労働条件の不利益変更になるということですか。

中川:そうです。
   労基法は最低基準であり、労使でそれを上回る努力を
   しなければならないと労基法に明記されています。
   だから、違法ではなくもて、労働条件を下げるのはダメ
   なのです。

社長:では、打つ手がない?

中川:打つ手はあります。
   従業員の同意を得ることです。

社長:反対する人もでるでしょうね。

中川:それは覚悟しなければなりません。
   反対がでないように説明や同意に工夫をすることです。

社長:もし、一人でも反対がでた場合は?

中川:極少人数でしたら、反対を押し切って構いません。
   もし、相当数が反対であれば、強行すると訴訟問題に
   なりかねません。
   訴訟になると会社は敗訴の確率が高いです。

社長:うーん、一旦条件を良くすると下げるのが難しいのですね。

中川:そうです。

(中川コメント)

実労働時間が8時間以内の場合は割り増し賃金の支払いは不要です。

ただし、匿名希望さんの会社は1日の労働時間が7時間なので、
8時間労働をしたばあいは1時間分の賃金は払う必要があります。
その場合に1時間の割り増し(例:25%)は不要ということです。
たとえば、時給1000円の場合は1250円ではなく、1000円で良いという
ことです。

このように変更することは不利益変更となりますので、従業員の同意
が必要です。

仮に、その1時間分は給料に始めから入っているので今後は
8時間を超えた場合限り残業手当(125%)を払うとするのは、大きな
不利益変更となり紛糾する可能性が高いです。
もし、経営が苦しいのであれば、会社の状況を説明し、理解を求める
ことになります。

なお、ご質問で拘束時間とありますが、割り増し賃金は労働時間で
発生するのもですから、今後は拘束時間という表現は避けた方が良いです。

たとえば、休憩2時間という会社もあります。御社が、将来休憩時間を
45分あるいは2時間とする可能性がありますので、混乱を避けるためです。

今日はここまで。では、またあした。

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    編集後記      
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マク口ビオティックで長寿になる?

 マクロピオティックは、玄米菜食、穀物菜食、自然食とも呼ばれていま
す。玄米を主食として、野菜、漬け物、乾物、海藻などを副食とする食事
法で、飲み物はコーヒー、アルコールは避けて刺激の弱いお茶を飲みます。
 肉類や卵、乳製品は用いず、卵は病気回復のみに使用する場合もありま
す。また、身体を冷やす食べ物と、温める食べ物の調和をとって食べるの
が特徴です。

 世界保健機関(WHO)の2011年版の統計によると、日本人の平均寿命は83
歳で、世界で第1位を維持しています。
 マクロビオティック的な和食が、本当に日本人の平均寿命を伸ばしたこ
との主たる原因だったのでしょうか?

 振り返ってみると、戦後の日本では、食の欧米化により肉食が全国的に
広まりました。統計的に見ると、日本人の平均寿命を伸ばしたのは、草食
に代表される和食ではなく、肉食であったのです。動物性タンパク質の摂
取比率と平均寿命との統計的な関係についても多くの報告があります。平
均寿命の高い欧米諸国は動物性タンパク質の摂取比率が60%以上です。

 つまり、マクロピオティックを上手に取り入れつつ、肉食も続けること
が長寿の秘訣と私は考えます。私の中でのマクロピオティックの位置づけ
は、肉食で寿命を延ばした先進諸国が、肉食も維持して食べつつ、さらに
長寿になるための、補助的役割にすぎないというものです。

(あの「健康法」のウソ・ホント 森田豊著より)

では、また明日お会いしましょう!!

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