【労災】過労死の事例

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社長、上司が「あの人はすごい!」といわれるピカイチ情報

労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年 人事労務畑一筋で
現場をはいずりまわった人事労務担当者が中小企業経営者のために語る

作者: 中川清徳  2012年4月5日号   VOL.1093
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「自分の評価」を高める賢い方法(森鴎外)

(続きは編集後記で)

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 【労災】過労死の事例
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中川:こんにちは。

社長:こんにちは。
   「過労死」はいつ頃から言われるようになったのですか?

中川:「およげ!たいやきくん」が大流行した1970年代頃だといわれて
   います。
   ディズニーランドが開園した1980年代には連絡会などの結成が
   相次ぎました。
   そして、阪神淡路大震災や地下鉄サリン事件があった1995年
   (平成7年)に過労死の認定が倍増しました。

社長:時代の背景と一緒に説明されると分かり易いですね。
   
中川:過労死の裁判で有名なのが電通事件です。
   それを契機に認定基準が改正され、請求、認定件数が増加してい
   ます。

社長:以前は、過労死は個人の問題であるとされ、労災認定がされなかっ
   たようですね。

中川:そうです。

社長:電通事件はどんな判例ですか?

中川:ラジオ放送の業務で徹夜することが少なくありませんでした。
   上司は、そのような状況を認識しており、帰宅してきちんと
   睡眠をとるように指導しただけで有効は対策をとりませんでした。
   その後、業務の遂行と、睡眠不足で心身ともに疲労困憊(こんぱい)
   状態になっていたことを上司は承知していました。
   
社長:うーん。

中川:ついにうつ病になり、自宅の風呂場で縊死(いし)しました。
   それで、両親が裁判を起こしたのです。
   損害賠償を命じられた会社は不服として控訴し、最高裁まで
   いきました。

社長:で、どうなりましたか?

中川:やり直し裁判が何度かありましたが、最後は和解しました。

社長:どのような和解ですか?

中川:会社が父母に対して1億6,850万円を支払い謝罪するという和解
   でした。

社長:過労死は1億円以上するのですね。
   当社なら倒産ですね。

中川:本人の資質に問題があったとしても、会社は安全配慮義務が
   あります。
   社員がおかしいと思ったらすぐに対応することです。

社長:気をつけます。

(中川コメント)

本日の記事は、電通事件を参考にしました。

(引用開始)
 Aは、平成2年4月に被告(以下,会社)に入社し,ラジオ局ラジオ推
進部に配属された。

 同人の業務は,ラジオ番組の広告主への営業が主で,担当の得意先は
40社で,常に同時並行的に複数社と交渉した。

 Aは,コンサートなどイベントの会場を回ることも多く,招待客の送り迎
えやジュースの買い出しなど雑用もすべて手掛けた。こうしたイベントの企
画立案も自分でやらなければならず,昼間の仕事がー段落した夜8時を過ぎ
てから,企画の仕事に取り組んだ。

 さらにAは,毎朝雑用として,机をぞうきん掛けし,まだ先輩たちが出社
してこない職場で,次々に掛かってくる電話の応対をした。このため,前夜
の帰宅が遅くても,必ず朝9時に出社した。

 この結果,Aは,入社してからの1年5カ月間,日曜日も必ず仕事に出掛
け,この間に取った有給休暇は半日だけであった。特に後半の8カ月は,午
前2時以降の退社が3日に1度、午前4時以降が6日に1度で,睡眠時間は
30分から2時間30分だった。

 Aは,入社翌年の春ころから,真っ暗な部屋でぼんやりしたり,「人間と
してもうだめかもしれない」と漏らしたり,うつ病の症状が現れ始め,同年
8月,自宅で自殺した。
(引用終わり)

今日はここまで。では、またあした。

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    編集後記      
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「自分の評価」を高める賢い方法(森鴎外)

「自分の評価」を高める賢い方法がある。
 それは、世間に対して「自分の長所」を、「機会あるごとに」、「過不足
なく」、「見せつける」ことである。

 あまりに控え目すぎると、人目につかなくて効果がないから、そこはうま
く計算して過不足なく行動することだ。

 反対に、表現が「過激」すぎると、嫌味になって嫌われたり、妬まれたり
して失敗する。それに、調子に乗って見せなくてもよい欠点をついさらけ
出して、それが命とりになる場合があるから、注意しなくてはならない。

(1日「ひと粒」の黄金の知恵 森鴎外著 齋藤孝訳 イープレスト刊より)

では、また明日お会いしましょう!!

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