【賃金】エスカレーター条項とは?

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 ■ 60歳以上の賃金の決め方をほとんどの会社が間違っています
         6月15日(金)13時30分~ 東京にて
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60歳以降の賃金は、年金と合わせて決めなければなりません。
現役時代の給料の70%とか80%とかいう決め方はご本人も会社も損をします。

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社長、上司が「あの人はすごい!」といわれるピカイチ情報

労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年 人事労務畑一筋で
現場をはいずりまわった人事労務担当者が中小企業経営者のために語る

作者: 中川清徳  2012年6月8日号   VOL.1157
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花の色でいちばん多いもの

(続きは編集後記で)

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 【賃金】エスカレーター条項とは?
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中川:こんにちは。

社長:こんにちは。
   エスカレーター条項とはなんですか?

中川:唐突な質問ですね。
   どこで聞きましたか?

社長:アメリカでは賃金をそのようにして決めていると雑誌に書いて
   ありました。

中川:アメリカの賃金は仕事の内容に応じて決まる職務給が多いの
   です。
   ですから、日本の賃金のように毎年昇給するような仕組みに
   なっていません。

社長:へえ、そうなんですか。
   毎年昇給に悩まされていますが、そうでない国もあるので
   すね。

中川:毎年昇給がある国が珍しいのです。
   日本の常識は世界の非常識。

社長:世界の常識は日本の非常識ですか。

中川:で、エスカレーター条項とは物価にスライドして賃金を改定
   することです。

社長:へえ、物価があがれば賃金が上あるのですか。
   自動的にですか?

中川:はい、これは労使の本音から出てきた発想です。

社長:え?

中川:物価が上昇すれば生活が苦しくなります。
   だから、労働組合は賃金を上げる交渉をします。
   しかし、その都度交渉するのはお互いに疲れるから
   消費者物価に連動して上げることにしたのです。
   それがエスカレーター条項です。

社長:なるほど、うまいネーミングですね。
   
中川:エスカレータは下りもあります。
   
社長:エスカレーター条項で自動的に賃金が上がると経営は
   苦しくなりますね。

中川:そうですね。
   それで、上限を設けたり、一定以上の額になると調整を
   するなど細かく決めています。

社長:日本では導入している会社があるのですか?

中川:日本の賃金は仕事内容の他に年齢や勤続によって細かく
   決定しています。
   そのときに重視されているのが、生活費です。
   だから、物価に連動して昇給する仕組みは寡聞にして知りません。

社長:えーと、ベースアップという言葉がありますよね。
   あれは消費者物価が上がるからではありませんか?

中川:そうですね。
   しかし、ベースアップを消費者物価に連動させている会社は
   寡聞にして知りません。

社長:日本の賃金の決め方は捨てがたいですね。

中川:そうですね。
   終身雇用が前提になっていますから、それがいいでしょう。

   
(中川コメント)

 エスカレーター条項は消費者物価に連動して賃金を改定するアメリカの
労働協約(労働組合と会社が協定するもの)です。
アメリカでは経営の負担が大きいので、青天井に上昇しないように
さまざまな工夫がされているようです。

 日本のような家族構成や生活費を考慮する賃金決定方式は生活の知恵と
いえるでしょう。年功序列も捨てがたいですね。

今日はここまで。では、またあした。

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    編集後記      
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花の色でいちばん多いもの

 全国の花屋にたずねたある調査によれば、消費者がもっとも好む花の
色は「ピンク」で、全体の32%を占め、次いで「赤」「紫」の順になっ
ている。

 それでは自然界では、どんな花の色がもっとも多いのだろうか。熱帯
地方には原色の花が多いが、日本の自然のなかではじつは「白」がもっ
とも多い。意外と思われるかもしれないが、「白」が全体の32%前後を
占めている。次に多いのが「黄」で、30%ぐらい。3位は「青色から紫色」
で23%前後。すなわち、自然界の花の8割以上はこの3色でいろどられてい
る。

 花屋でもっとも人気があるのは「ピンク」あるいは「赤」などの花だ
そうだが、それらの色の花は品種改良種に多く、自然界ではピンクや赤
の花はそんなに多くない。

(話のネタ・雑学の本 幻冬舎文庫より)

では、また明日お会いしましょう!!

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