【出向】留意点

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労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年 人事労務畑一筋で
現場をはいずりまわった人事労務担当者が中小企業経営者のために語る

作者: 中川清徳  2012年8月29日号   VOL.1238
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EMS拡ダイエット効果がある?

(続きは編集後記で)

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【出向】留意点
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中川:こんにちは。

社長:こんにちは。
   Aさんを出向させようと思っています。
   出向の留意点を教えてください。

中川:目的は何ですか?

社長:子会社に出向させます。
   子会社の技術レベルのアップのためです。

中川:そうですか。
   御社の就業規則を拝見します。

   (拝見)

   「出向を命じることがある」と書かれていますね。
   まず第一関門はパスしました。

社長:へえ、就業規則に書いてあったのだ。
   では、Aさんを出向させることについて問題はないですね?

中川:まだ、第一関門をパスしただけです。

社長:え?
   まだあるのですか?

中川:第二関門は何年の出向かということです。

社長:え?
   それを決めなければならないのですか?

中川:Aさんの立場になって考えてください。
   出向したもののいつ帰れるか分からないと不安ですよ。
   ひょっとして定年までですか?

社長:そんなことが問題になるのですか。
   特に考えていませんでしたが、定年まで出向させるつもりは
   ありません。

中川:しかし、期限を示さなければAさんはとても不安になると
   思いますよ。

社長:なるほど。
   期限はどのくらいがいいのでしょう?

中川:それは会社の事情によります。
   2年くらいの期限を定めていることが多いように感じます。

社長:逆にいうと、2年経ったら出向を解かなければならないのですか?
   2年では短いような気がします。
   2年経ったらどうしても戻さなければならないのですか?

中川:2年と限りません。
   2年経過による出向の更新はOKです。
   しかし、いったん、2年と明示したのですからAさんの同意が
   必要です。

社長:では、最初の出向のときに原則として2年とするが、状況により
   さらに延長することがあるとAさんに言えばいいでしょうか?

中川:それがいいでしょう。
   ただし、どのような場合に延長するかを説明しておくべきです。

社長:わかりました。
   他にありますか?

中川:第三関門は出向させる不当な動機や目的があるかどうかです。

社長:不当な動機とはなんですか?

中川:報復的な人事異動として出向させることです。

社長:いわゆる左遷ですか。
   それは全くありません。

中川:では第三関門もパスですね。
   第四関門は労働条件が著しく不利になっていないかどうかです。
   給料はどうなります?

社長:出向先の賃金制度によって賃金が払われます。
   その賃金が低い場合は当社が補填します。

中川:労働時間はどうなっていますか?

社長:出向先は休日数が少ないです。
   当社のカレンダーで休日の場合は休日出勤手当を支給します。

中川:退職金や賞与はどうなります?

社長:退職金は出向期間中も勤続年数に通算しますので、不利はありません。
   賞与は出向先の条件で払ってもらいますが当社の賞与と比較して
   低い場合は補填します。

中川:そうですか。
   では第一関門から第四関門まですべてOKですからAさんの出向は
   問題ありません。
   ただし、出向先の労働条件との違いやその場合の補填について
   よく説明をしましょう。

社長:これを機会に出向規定を作成します。
   中川さん手伝っていただけますか?

中川:はい、よろこんで。

(中川コメント)

 出向させる場合は
  1.就業規則に出向させることがあると明記または本人の同意があること
  2.復帰可能性があること
  3.不当な動機や目的を持っていない
  4.労働条件が著しく不利益にならない
ことに留意してください。

 

今日はここまで。では、またあした。

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    編集後記      
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EMS拡ダイエット効果がある?

EMSとは、外部からの電気的な刺激を神経に与え、筋肉を動かす神経を
興奮させることで、結果的に筋肉を運動させることです。

 通常の運動は、脳からの指令で運動神経に刺激が伝わり筋肉が動くと
いう仕組みですが、このEMSでは、最初の指令が脳からの指令ではなく、
外部からの電気的な刺激であることが異なるのです。理論的に考えると、
どこからの指令であっても、筋肉が運動することは事実なので、それに
伴って脂肪も燃焼され、それなりにダイエットに効果があることは科学
的に根拠があることだと思います。

 実は私も、理論的にはエネルギー消費につながる、だろうと考えて、
機器を購入して実践したことがあります。数か月間試しましたが、広告
のような明瞭にダイエット効果を示した筋肉ムキムキの人のような効果
は得られませんでした。もちろん、広告には「効果には個人差がありま
す」と小さく書かれていますし、私に効果がなかったのも一体験談に過
ぎないので、私の経験は、何ら科学的根拠にはなりません。

 体験して私が思ったことは、脳からの指令で、刺激される運動神経の
数や、筋肉繊維の数に比べて、EMSで動く運動神経や筋肉繊維の量は少
ないということです。ですから、自分で運動することに比べたら、ダイ
エット効果は少ないのでしょう。

 もしも、EMSだけで効果的なダイエットを望むなら、できるだけ多くの
筋肉に装着して、広範囲の筋肉を電気で動かさなければならないでしょう
し、多額の費用や手間もかかります。

 医師としてお勧めするダイエット法かというと、決してそうではありま
せん。健全なダイエットは、自分で運動をすることによって精神面でもス
トレスを発散し、自律神経を正し、食事面も総合的に考えて行うべきと考
えられます。

(あの「健康法」のウソ・ホント 森田豊著より)

では、また明日お会いしましょう!!

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