【不利益変更】出張日当を減額したい

◆─────────────────────────────────◆
 ■ 全社員が一丸となる賞与の払い方セミナーを開催します
     10月15日(火)13時30分~16時30分  東京開催
◆─────────────────────────────────◆

1.賞与原資の決め方が分からない
2.イマイチの社員の基本給が高いため賞与額が逆転して困っている
3.査定に納得性がなくて悩んでいる

などの経営者の悩みを解決し、社員が一丸となって会社業績に取り組
む仕組み作りを提案するセミナーです。

http://nakagawa-consul.com/seminar/003.html

 

☆★☆―――――――――――――――――――――――――――――――
社長、上司が「あの人はすごい!」といわれるピカイチ情報

労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年 人事労務畑一筋で
現場をはいずりまわった人事労務担当者が中小企業経営者のために語る

作者: 中川清徳  2013年7月19日号   VOL.1570
――――――――――――――――――――――――――――――――――

[渋沢栄一の名言・格言|信を守らねばたちまち失敗する]

(続きは編集後記で)

 

◆────────────────────────────────◆

 【不利益変更】出張日当を減額したい

◆────────────────────────────────◆

中川 こんにちは。

社長 業績が思わしくありません。
   それでいろいろ経費節減を考えています。
   その中の一つに出張日当を減額あるいは廃止が取り上げ
   られました。

中川:細かなことでも塵も積もれば山となるといいますからね。

社長:で、日当は賃金ではないから減額しても不利益変更には
   ならないのではと言うのです。
   であれば、減額しやすいのですが、法的にはどうなっていますか?

中川:出張日当はいくらですか?

社長:役職によって異なりますが、2000円~3000円です。

中川:常識的な金額ですね。
   その程度の日当であれば賃金ではありません。

社長:そもそも日当は何で出しているのでしょうね?

中川:それは会社の考えです。

社長:出張の場合は日当をどの会社も出しているので出すのが
   当たり前と思っていました。

中川:日当を出さない会社もありますよ。

社長:そうなんですか。

中川:昔は出張は選ばれた人だけだったので
   ご苦労さんとうまいものでも食えやという意味合いがありました。
   遠隔地に出張する場合は上司から二、三日遊んでこいと
   言われたものです。

社長:へえ、それは大会社の話でしょう。

中川:古き良き時代の話でした。
   ある時期から日当は弁当代だとか必要経費だと
   いわれるようになりました。(中川の勤務した会社の場合です)

社長:ふーん。
   そうとも言えますね。

中川:しかし、食事は出張しない場合は自腹です。
   食事をするのは当たり前のことで、出張だからといって
   弁当代を出すのはおかしいという考えもあります。

社長:そう言われればそうですね。

中川:しかし、出張だと弁当を持参できないので
   割高になるから日当を支給すべきだという考えもあります。

社長:そう言われればそうですね。

中川:話を戻しまして、日当は労働の代償ではないので
   賃金ではありまません。
   しかし、労働条件です。

社長:なるほど。

中川:で、労働条件を下げることは不利益変更となります。

社長:そうですか。
   では、どうすればいいですか?

中川:従業員に説明をして就業規則を変更することです。
   
社長:同意は必要ありませんか?

中川:賃金ではないので同意までは不要です。
   でも、従業員が納得する説明を心がけましょう。

社長:どうして同意が不要なのですか?

中川:恩恵的なものだからです。
   労働の対価であればそう簡単ではありませんが。

社長:いきなり日当を廃止するのは抵抗感があるでしょうから
   日当を半額にすることで説明します。

 

(中川コメント)

出張の日当は労働の代償ではありませんから、賃金ではありません。
しかし、労働条件ですから日当を減額あるいは廃止する場合は
不利益変更となりますので従業員への説明と就業規則の変更が必要です。

サラリーマン時代の密かな楽しみは出張日当と宿泊費でした。

今日はここまで。では、またあした。

◆─────────────────────────────────◆
    ご質問、ご感想、ご意見をお待ちしています      
◆─────────────────────────────────◆

ご質問をお待ちしています。下記の様式でご質問ください。
なお、必ずしも回答するとは限らないことをご承知ください。

→ http://form.mag2.com/sufraegepr

ご感想、ご意見をお待ちしています。この様式で質問をされた場合は
回答しかねる場合があります。

→ http://form.mag2.com/stewiobour

 

◆─────────────────────────────────◆
  CD版「スマホ時代の労務管理ココがポイント」講師 北見昌朗
◆─────────────────────────────────◆

スマホ、iPadが当たり前の時代、便利と裏腹に思わぬ落とし穴が待ち構えています。
一度流失した機密情報はどうすることもできません。
それが会社の致命傷になりかねません。

1.フェイスブックの落とし穴
2.転職会議で就職してはいけない会社にされた
3.iPhoneで機密メールが社外に転送される落とし穴
4.機密の入ったiPadを電車に忘れる
5.退職者の携帯電話に顧客の機密メールがそのまま残る
6.USBの怖さ
7.会社がいますぐ実施すべき情報漏洩の防止のためのチェックシート
8.社員からもらう誓約書

→ http://nakagawa-consul.com/cd-dvd/cd-04.html

◆─────────────────────────────────◆
    編集後記      
◆─────────────────────────────────◆

[渋沢栄一
の名言・格言|信を守らねばたちまち失敗する]

最も重んずべきは信である。信を守らねばたちまち失敗す。

では、また明日お会いしましょう!!

◆─────────────────────────────────◆
    ご注意      
◆─────────────────────────────────◆
このメルマガは、わかりやすさを重視しています。
そのため、用語の使い方、表現の仕方等が不正確な場合があります。
むつかし法律条文をわかりやすく説明するために正確な表現を
犠牲にしています。正確な情報を記載しょうとすれば、お役所の文書と
同じになります。結局わかりにくい記事になり、役に立ちません。
正確な情報を期待される方には、その期待にお応えできません。
このメルマガを解除してください。
このメルマガ記事による損害賠償には一切応じられないことを申し添えます。

◆─────────────────────────────────◆
メールマガジン社長、上司が「あの人はすごい!」といわれるピカイチ情報

☆発行責任者 有限会社中川式賃金研究所 所長 中川清徳
☆公式サイト http://nakagawa-consul.com
☆問い合わせ qwk01012@nifty.com
☆バックナンバー http://archive.mag2.com/0000283000/index.html
☆登録・解除 http://www.mag2.com/m/0000283000.html
☆Facebook  http://www.facebook.com/profile.php?id=100003506067345
      
◆─────────────────────────────────◆