【採用】大卒が高卒だと嘘を言って入社した

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労務管理に奇策なし！大企業20年、中小企業13年　人事労務畑一筋で
現場をはいずりまわった人事労務担当者が中小企業経営者のために語る

作者：　中川清徳 　2014年8月6日号   VOL.1966
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浦島太郎が乗った亀の時速

（続きは編集後記で）

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【採用】大卒が高卒だと嘘を言って入社した

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中川：こんにちは。

社長：こんにちは。
　　　Ａさんについて相談です。

中川：はい、なんでしょうか？

社長：Ａさんを採用しましたが実は大卒でした。

中川：「実は」とはどういうことですか？

社長：高卒ということでした。
　　　これは経歴詐称ですね。

中川：はい、立派な犯罪ですね。
　　　どうしてそのようにウソをついたのでしょう？

社長：Ａさんは工場の三交代勤務についています。
　　　大卒で応募したら不採用になるだろうと思ったからだというのです。

中川：Ａさんの働きぶりはどうですか？

社長：普通です。
　　　
中川：で、ご相談は？

社長：解雇したいのです。

中川：どうしてですか？

社長：だってウソをつく人は信用できません。

中川：仮に、Ａさんが大卒だといって応募していたらどうしますか？

社長：大卒でも基準に合えば採用します。

中川：Ａさんが経歴を偽って応募した理由は何でしょうか？

社長：大卒だと不採用になるからです。

中川：そういうことでしたね。
　　　それは表面的な理由でしょう。
　　　なぜウソをついてまで応募してきたかです。

社長：そうですね。
　　　その理由は聞きませんでした。

中川：Ａさんには聞くも涙の事情があるかもしれませよ。

社長：たとえば？

中川：親が難病でもとても治療費がかかる。
　　　交代勤務の仕事をすることで収入を少しでも高くもらいたいとか。

社長：それは聞くも涙ですね。

中川：以前の会社では「それでも大卒か！」といじめにあったとか。

社長：うーん。
　　　そういう事情があれば考え直さなければ。

中川：Ａさんの事情はわかりません。
　　　つっこんで聞かないと判断を誤りますよ。

社長：そうですね。
　　　Ａさんは最初から大卒だけどと言ってくれていれば良かったのに。
　　　困りましたね。

中川：Ａさんにもう一度事情を聞いてから判断しても遅くないでしょう。

社長：分かりました。

（中川のコメント）

　学歴の詐称は重大な問題であり懲戒解雇も認めている判例が多く
あります。採用の時にウソをつくのは信頼関係が崩壊しますから
懲戒解雇も当然だと思います。

　しかし、ウソとつく深い事情があり、もっともだと感じれば
そのまま雇用しても良いと思います。

　とはいいながら、中川は未婚と偽って入社した女性をそれと知りながら
雇用を継続しましたが、結果は失敗だったと反省していますが。
具体的な内容はメルマガにふさわしくありませんので省略します。

　ウソをつく人は信用できないと思います。

　話は変わりますが最近悪意をもって入社した事例を立て続けに経験しま
しました。
表面的にはウソをついていないし悪意も見抜けません。

　採用は難しいものですね。
　そのなかでやりくりしなければなりません。

　うわさによると某大手自動車メーカーの管理職が「当社には人材が
いない！」と嘆いているそうです。信じられませんが...。

今日はここまで。では、またあした。

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　　　　編集後記 　　　　　
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浦島太郎が乗った亀の時速

　浦島太郎はある日、子どもたちにいじめられている亀を助けた。亀は
その恩返しに太郎を竜宮城に招待する。浦島太郎は亀に乗って竜宮城へ行く。
そこで、クイズを一つ。浦島太郎が乗った亀の時速は?

　あなたはこのクイズに答えられるだろうか。

　それを解くには、竜宮城までの距離と、そこに到着するまでに要した時間
(日数)が分からなくてはならない。「正法念処経」という仏教の経典によれ
ば、竜宮城は海底500由旬（ゆじゅん）のところにあるという。

　由旬は古代インドの距離の単位で、時代によってその長さはまちまちだが、
現代インドでは1由旬＝約6・6キロメートル。それをもとにすれは、竜宮城は
3300キロメートルの彼方にあることになる。浦島太郎が竜宮城に着くのにか
かった日数は室町時代の「御伽草
子」によれば10日である。したがって亀の
時速は、3300÷240時間＝約14キロメートルということになる。

（話のネタ・雑学の本　幻冬舎文庫より）

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いくらもらえれば、長年勤務したがるか？等々。
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