【労働時間】タイムカードどおり払うのか?
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社長、上司が「あの人はすごい!」といわれるピカイチ情報
労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年 人事労務
畑一筋で現場をはいずりまわった人事労務担当者が中小企業
経営者のために語る
作者: 中川清徳 2015年7月16日号 VOL.2324
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[松下幸之助の名言_格言|商売戦術
(続きは編集後記で)
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【労働時間】タイムカードどおり払うのか?
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中川 こんにちは。
社長 こんにちは。
今日は残業時間について質問します。
中川 はい、どんなことですか?
社長 社員は始業前の15分から30分前に出社しています。
それで、始業前にお客からの電話にでることもあるので
早出残業として扱うべきだという話がありました。
中川 時間管理はどうしていますか?
社長 タイムカードです。
出社したと同時にタイムカードを押しています。
中川 ということは、15分前とか30分前とかですね?
社長 そうです。
でもうちは8時30分が始業時刻です。
だから、タイムカードの打刻時間ではなく8時30分からとして計算し
ます。
たまにお客からかかる電話に出ることもあるから、早出残業だと権利
を主張されても困ります。
中川 で、社長は何と答えたのですか?
社長 「始業時間に遅れないためには始業前に出社するのは当たり前だ。
たままたお客からの電話があるから早出残業としてくれというのは
おかしい。
電話を取りたくない人は取らなくて良い」
といいました。
中川 社員の反応は?
社長 黙っていました。
その沈黙が後味の悪いものでした。
声を荒げたのが原因だと思います。
中川 社長としてはそんなことまで要求されるのかという気持ちだったので
しょうね。
社長 そうです。
で、実際のところどのように対応したらいいですか?
中川 始業前の電話対応を義務づけているかどうかが分かれ目です。
たまたま、始業前の電話をとったからといって、早出残業として扱う
必要はありません。
電話にでることを義務づけているわけではないからです。
社長 電話にでることを義務づけると早出残業となるということですね。
中川 そうです。
ある会社ではお客の注文電話をとるために交代で1時間早出しています。
この場合は、あきらかに仕事として電話にでることを義務づけています。
だから、早出残業として扱わなければなりません。
社長 そうですか。
義務づけるかどうかが分かれ目なのですね。
では、うちは義務づけていないので早出残業として扱わなくても問題
ありませんね?
中川 問題ありません。
しかし、最近困った問題が起きつつあります。
社長 どんな問題ですか?
中川 労働基準監督署がタイムカードを重視していることです。
極端な話、始業1分前の打刻でも早出残業として割増賃金を払えと指導
しています。
社長 それは非常識ですね。
現場が分かっていない監督官ですね。
中川 それが世間を知らない新人ならともかく、ベテラン監督官がそのように
言うのです。
社長 始業前に打刻するという常識が通じないのですか。
中川 そうなんです。
社長 で、それはどうしようもないのですか?
中川 作業日報などに記録をして実態はこうだと示すことで対抗するといいで
しょう。
社長 でも、タイムカードを重視するのでしょう?
中川 でも、実態はこれだと作業日報を示します。
タイムカードは単に出退勤の記録に過ぎないと。
社長 なるほど。
日報なら毎日書かせています。
中川 それでOKです。
(中川コメント)
労働時間の把握は
1.使用者が現認すること
2.タイムカードまたはICカードで記録すること
という基準が設けられています。
(平成13年4月6日 基発第339号)
これが労基署の指導の基準となっています。
作業日報などで使用者が現認する対応が良いでしょう
今日はここまで。では、またあした。
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編集後記
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[松下幸之助の名言_格言|商売戦術
お客様をじろじろ見るべか
らず。うるさく付きまとうべからず。
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