【労働時間】パソコンでの管理の注意点

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労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年 人事労務畑一筋で
現場をはいずりまわった人事労務担当者が中小企業経営者のために語る
発行者: 中川清徳  2016年9月21日号 VOL.2827
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「もしもし」
(続きは編集後記で)
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 【労働時間】パソコンでの管理の注意点
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中川 こんにちは。
社長 こんにちは。
   今日は労働時間の把握について質問をします。
中川 どんなことですか?
社長 当社は出勤時間と退勤時間を各人がパソコンに入力します。
   それで法的な問題はないと聞いていますが、念のため
   確認します。
中川 それではダメです。
社長 え?
   どこがですか?
中川 パソコンに出退勤時間を入力させるのはOKです。
   問題はそのまま放置していることです。
社長 放置と言われても。
   ちゃんとパソコンで管理しているのですから、いいのでは?
中川 管理しているとは具体的にはどんなことをしているのですか?
社長 どんなことって...。
   だって、出退勤時間を入力させ、パソコンで集計しているのです。
   これが管理でしょう?
中川 それは放し飼い状態といいます。
   またの名を放牧状態といいます。
   またの名を好き勝手状態といいます。
社長 はあ...
   中川さんこそ、好き勝手に言いますね。
   言い過ぎではありませんか?
中川 本人に勝手に入力させておいて、それで管理しているとは
   言えません。だから好き勝手状態です。
社長 では、どんな状態が管理と言えるのですか?
中川 本人が入力している時刻が適正かを上司は確認しなければ
   なりません。
社長 それはしていると思いますよ。
中川 それがあやしい。
   「...いると思う」と言うことは確認していませんね。
社長 確認はしていませんが、そうあるべきですから。
中川 それがあやしい。
   ひょっとしたら、放牧状態、好き勝手状態かもしれませんよ。
社長 何を言いたいのですか?
中川 労働時間の把握は上司の重要な仕事です。
   それを確実に実行させる仕組みを作らなければダメです。
社長 と、いいますと?
中川 毎朝、昨日の労働時間を上司が把握したサインを入力するのです。
   サインをしているかどうか、定期的に上司の上司、あるいは
   総務が確認します。
社長 どうしてそんな面倒なことをするのですか?
中川 電気をこまめに消せ、コピーの裏紙を使えと経費節減を
   されていますよね。
   それはそれで大切なことですが、コストで一番高いのが人件費です。
   それを管理しないのはおかしくありせん?
   電気代とかコピー用紙とかより労働時間の管理をきちんと
   する方が大切だと思いませんか?
社長 そういわれればそうですが。
   でも、毎日では大変です。
   1ヶ月に1回でいいのではと思いますが、いかがですか?
中川 社長は1ヶ月前の夕食がなんだったか覚えていますか?
社長 中川さんの言いたいことがわかりました。
   1ヶ月に1度の確認ではチェックにならないということですね。
   それこそ好き勝手放題の管理になりますね。
   管理とは言えませんね。
中川 そういうことです。
   もう一つ気になるのが端数の労働時間です。
   どうしていますか?
社長 15分未満は切り捨てています。
   問題ありますか?
中川 仮に14分の残業をしたとしたらそれは切り捨てですね?
   つまり、働いているのに給料を払っていないことに
   なります。
社長 そんな堅いことを言われても。
   だって、たばこを吸ったり、コーヒーを飲んだり
   しゃべったりのムダな時間があります。
   だから、その程度は大目にみてほしいですね。
中川 労基署ではそれは通用しません。
   切り捨てはダメです。
社長 じゃあ、どうすればいいですか?
中川 だから上司が労働時間の把握をするのです。
   具体的には残業の指示を出すのです。
   今日は45分間とか。
   そしてその事実を確認して、労働時間を把握するのです。
   翌日部下がその時間通りに入力しているか確認します。
社長 なるほど。
   上司は面倒だといやがりますね。
中川 人件費がもっとも高いコストです。
   本気で取り組まなければなりません。
   管理職にも自覚をしてもらうためにも確実に実行させましょう。
(中川コメント)
労働時間の把握は上司の重要な仕事です。
毎日、きちんと把握させる仕組みを作りましょう。
パソコン入力は部下任せにしてはいけません。
上司が適切に入力しているかどうかを確認するのも
上司の重要な仕事です。
なお、端数を切り捨てるのは法違反となります。
1ヶ月を集計して端数の切り捨てだけは法律で認められています。
その違いをしかりと認識しましょう。
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    編集後記      
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「もしもし」
「もしもし」は「申す申す」だった。
外国からの電話なら「ハロー」などと普通の挨拶で始まるのに、なぜか
日本人の電話は昔から「もしもし」と決まっている。
この「もしもし」、あなたはいつから自然に使いこなすようになっただ
ろうか。
あなたがまだ子どもだった頃、
「ふーん、そうか。電話のときはこう言うんだな」
親が電話をしている様子を横目で見てマネしているうちに、
いつのまにかしっかり習慣になったというところだろうか。
「もしもし」は「申す申す=もうすもうす」から来ている。
「申す」は、古くから使われる呼びかけの言葉だ。
日本で電話が架設されたのが明治二三年。
当時は交換手が回線をつないでくれた。
また、電波も不安定な状態だったから、まずは明確な音声テストのような
言葉が必要だったのだろう。
そこで採用された言葉が「申す申す」だったというわけだ。
(日本語のマル得雑学 知的生き方文庫より)
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