【年休】取得理由を確認すべきか?
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社長、上司が「あの人はすごい!」といわれるピカイチ情報
労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年 人事労務畑一筋で
現場をはいずりまわった人事労務担当者が中小企業経営者のために語る
発行者: 中川清徳 2016年12月15日号 VOL.2935
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楽しんで学ぶ
(続きは編集後記で)
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【年休】取得理由を確認すべきか?
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中川 こんにちは。
社長 こんにちは。
年休のことについて質問です。
中川 はい、なんでしょうか?
社長 欠勤や遅刻の場合はその理由を聞くのですが、年休は理由を
聞いていません。
というか、以前、年休を出す人にその理由を聞いたら
答えられませんという返事でした。
「法律では聞いてはいけないとなっている」とも言われました。
本当ですか?
中川 そうです。
社長 どうしてですか?
従業員が休む理由を把握しておきたいです。
中川 どうして理由を知りたいのですか?
社長 社員が普段何をしているかを把握しておいた方が
都合が良いと思います。
中川 どんなに都合が良いのですか?
社長 体の具合が悪いからかもしれません。
また、お見合いかもしれません。
家族の看病かもわかりません。
そのようなことを知っておくと、いざという時に
会社としてフォローすることができるからです。
中川 なるほど。
そのお気持ちはとても大事です。
しかし、年休を取る理由を会社に伝える必要はありません。
理由があるから年休を取るというものでもありません。
趣旨として疲労回復の意味もありますので。
従業員の個人的な事情は普段のコミュニケーションで
得るものです。
社長 では、理由を聞いてはいけないのですか?
中川 理由を聞いてはいけないという法律はありません。
理由を聞くのは自由です。
しかし、理由によっては年休を認めないことがあるのですか?
社長 いや、認めます。
中川 では、理由を聞く意味がありませんね。
また、年休を取るたびに理由を聞かれる相手の
立場を考えてください。
社長 といいますと?
中川 イヤな思いをします。
会社は年休を取らせたくないから、正当な理由が
なければ取らせまいとしていると誤解を受けかねません。
社長 いや、そこまでは考えていませんが。
中川 社長がそこまで考えていないことは承知しています。
しかし、受け取る側はそう受け取らないかもしれませんよ。
社長 うーん。
中川 結果的に職場の人間関係がギクシャクしかねません。
社長 年休でそこまで深刻な事態になるとは思えません。
中川 とにかく、年休を取ることは従業員の権利です。
理由が何であれ。
だから理由を聞かないことです。
社長 普段、年休を取らない人が取る場合は気になりますね。
中川 その場合は軽く「なにかあったの?」と聞けばいいでしょう。
答えたくなければ答えを濁すでしょう。
それ以上は聞かないことです。
社長 うーん。
中川 社長は年休だけにこだわっていますが、
休日や退社後の行動もいちいち聞いていますか?
社長 それは聞いていませんね。
中川 でしょう?
年休の取得理由を知ったからといって
役立つことは少ないでしょう。
気持ちよく年休をとることができることが
良いと思います。
社長 なるほど。
(中川コメント)
年休の取得に理由は不要です。
会社に言う必要もありません。
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編集後記
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楽しんで学ぶ
たとえば、外国語を学んでまだ少ししか話せない人は、すでに外国語
に通じて流暢な人よりも、外国語を話す機会をとてもうれしがるものだ。
こういうふうに楽しみというものは、いつも半可通の人の手にある。
外国語に限らず、やり始めた趣味は、いつも楽しくて仕方がないものだ。
けれども、そうであるからこそ、人は学ぶことができる。つまり、大
人であっても、遊ぶ楽しさを通じて何かの達人になっていくのだ。
(ニーチェの言葉 ディスカバー・ツゥエンティワン刊より)
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