【労働時間】勤務間インターバルについて

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　【労働時間】勤務間インターバルについて
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中川：こんにちは。

社長：こんにちは。
　　　「勤務間インターバルという言葉を見かけますが、なんですか？

中川：「勤務間インターバル」とは、勤務が終了した後、一定時間
　　　以上の休息時間を設けることをいいます。

社長：今の法律では休憩時間は45分あるいは60分あたえれば
　　　いいことになっています。
　　　勤務が終了した後の休憩とは不思議なことをするのですね。

中川：あのう、休憩時間ではなく、休息時間です。

社長：ああ、混同していました。
　　　一定時間以上の休息とはどの程度のことですか？

中川：まだ確定していません。
　　　EUでは、1日当たりの休息時間として24時間につき、最低でも
　　　連続11時間の休息を求めています。

社長：具体的にはどのようになるのですか？

中川：たとえば、9時始業だったとします。
　　　その日残業を23時までしたとします。
　　　その場合の休息は連続して11時間与えなければなりません。
　　　したがって、翌日の勤務は10時出社となります。

社長：へえ、そうなるのですか。

中川：EUでは職種などによっては適用除外があるようです。

社長：この法律はいつ頃制定されるのですか？

中川：現段階では有識者検討会を立ち上げる予定です。
　　　いつ頃制定されるかはわかりません。

社長：だんだん、手足を縛られ、身動きできないことになりそうです。

中川：現在は長時間労働を抑制するために、割増賃金の支払で対応して
　　　います。
　　　それでは、限界があることから検討するようです。

社長：720時間残業規制があり、勤務間インターバルがあり
　　　頭が混乱しそうです。

中川：そうですね。
　　　同感です。
　　　
社長：勤務間インターバルに違反するとどうなるのですか？

中川：現在は、努力義務とするようです。
　　　つまり、違反しても罰則がありません。
　　　しかし、罰則がなくても法律が成立したら守らざるを得ない
　　　状況になるでしょう。

社長：うーん。

（中川コメント）

政府が推進している「働き方改革実行計画」の一つとして
勤務間インターバルが浮上しています。
努力義務、つまり罰則がない法律になりそうですが、それでも
従わざるをえません。

65歳までの雇用継続義務が法律で定められています。
その法律に違反しても罰則はありません。
しかし、従わざるを得ないません。
それと同様です。

ただし、残業７２０時間規制は罰則があります。
罰則がある、なしにかかわらず法律に違反するのは避けるべきです。

各社で働き方見直しが必要になります。

職場意識改善助成金（勤務間インターバル導入コース）が新設されました。

http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000150891.html