[労災] 感染症に保険給付は? 医療業務と関係なし

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労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年 
人事労務畑一筋で現場をはいずりまわった人事労務担当者が
中小企業経営者のために語る
発行者: 中川清徳  2020年5月9日号          VOL.4488
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体温が42度以上にならない理由
(続きは編集後記で)
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[労災] 感染症に保険給付は? 医療業務と関係なし
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Q.感染症の労災認定ですが、ケガと異なり、業務との関係を
  証明しにくいと思います。たとえば、医療業務従事者など
  を除き、認定の余地はないのでしょうか。
(中川コメント)  
A.業務や通勤起因か判断
    業務上の疾病の範囲は、労基則35条に基づき、労基則別表
  1の2で定められています。たとえば、細菌、ウイルス等の
  病原体による疾病があります。まず想定しているのは、「患
  者の診療もしくは看護の業務などによる伝染性疾患」として
  いて、医師や看護師など医療関係の業務従事者が該当し得る
  ということになります。
  一般の労働者ですが、「これらの疾病に付随する疾病その他
  細菌、ウイルス等の病原体にさらされる業務に起因すること
  の明らかな疾病」といえるかどうかで判断します。
  ここでいう「明らか」の解釈ですが、「業務起因性の推定は
  困難」としたうえで、「有害因子へのばく露条件や身体的素
  因等を検討した結果個別に業務と当該疾病との間に相当因果
  関係が客観的に認められる疾病」も、業務上疾病で取り扱う
  との意としています。今般の新型コロナウイルスに関して、
  厚労省Q&Aでは「業務または通勤に起因して発症したもの
  であると認められる場合には、労災保険給付の対象」と
  しています。
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    編集後記      
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体温が42度以上にならない理由
健康なとき、人間の体温はだいたい36~37度Cに保たれて
いる。これは脳にある体温調節中枢の働きによるもので、
寒いときには発熱量を多くし、暑いときは少なくするなど
して体温を調節する。
ところが、病気になると体温は2~3度C上がる。
ウイルスや細菌が体内に入ると、ブロスタグランジンという
物質ができ、それが体温調節中枢を刺激するからである。
だが、体温が高くなるといっても、どこまでも限りなく
上昇するわけではない。体温の上昇には、一定の限度がある。
風邪をひいたときなど、39度Cぐらいになることがあるが、
40度Cになると脳の活動は正常でなくなり、42度Cになると
人間は死んでしまう。
42度Cというのは、人体を構成している細胞=タンパク質が
固まり、もとに戻らなくなる温度だからである。
したがって、体温は42度C以上になることはなく、体温計の
最高目盛りが42度Cまでなのはこのためである。
(話のネタ・雑学の本 幻冬舎文庫より)
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