「パワハラはなかった」という会社の判断に納得できない

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労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年
人事労務畑一筋で現場をはいずりまわった人事労務担当者が
中小企業経営者のために語る

発行者: 中川清徳  2022年9月5日 VOL.5338

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お願いごとや頼みごとをするとき

続きは編集後記で

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「パワハラはなかった」という会社の判断に納得できない
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Xさんは上司からパワハラを受けたと相談窓口で相談がありました。
上司ほか同僚などに事情聴取をしました。
上司は事実関係は認めましたが、パワハラというほどのことも
ありませんでした。
上司は言い過ぎたと反省しているが、パワハラとまでは言えない
とXさんに伝えました。
Xさんは「結論に納得できません。事情聴取をした書面を見せて
欲しい」と言うのです。

書面の開示に応じなければなりませんか?


[結論]
書面の開示に応じてはいけない

[理由]
上司や同僚から不当な開示だと責任を追及される可能性があり、
慎重にすべきだから。

[補足]
誰が何を言ったかを開示すると、誤解が誤解を招き、別の問題が
起きかねません。

(中川コメント)
開示がヤムをえないと判断する場合でも、当事者の同意が必要
です。

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編集後記
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「お願いごとや頼みごとをするとき、いかに相手に気持ちよく
引き受けてもらえるか?」というのは誰もが頭を悩ませる問題だと
思います。

「この人のためだったら忙しくても引き受けよう」「自分のメリット
にもなりそうだからやってみよう」と思ってもらえれば大成功。

反対によくあるのは、「こっちの忙しい状況も知らずにお願いされ
ても」「無理 むちゃぶりするな」と思われて反感を買ってしまう
ケースです。

お願いごとの大前提は、まず相手のスケジュールを聞くこと。
またお願いしたい案件に必要なスキルや知識があることを確認する
こと。また本人にとってチャレンジ系の業務であれば頑張って
達成することで業績が上がるといったメリットまで伝えることが
大事です。

普段はそれほど親しくもないのに困った時だけ仕事を振ってくる
人はブーイングものです。

相手に気持ちよく引き受けてもらいたければ、自分から気持ちの
良いコミュニケーションを心がける努力を。

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