◆ 今月の経営者向け読み物『10%の余裕から生まれたイノベーション』

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社長、上司が「あの人はすごい!」といわれるピカイチ情報

労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年
人事労務畑一筋で現場をはいずりまわった人事労務担当者が
中小企業経営者のために語る
発行者: 中川清徳  2024年6月16日 VOL.5627
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本気で手に入れたいと思う

(続きは編集後記で)

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◆ 今月の経営者向け読み物
『10%の余裕から生まれたイノベーション』
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病院で血圧を測ると、上が160を超えている。さらばラーメン、
カツカレー。ついに「塩分控えめ」生活の始まりか……。

「しょっぱい食べ物がダメなら、しょっぱい食器で食べれば
いいじゃない」

そんな発想から生まれたのが、キリンが発売する食器「エレキ
ソルト」です。お椀とスプーンに味がある。しかも、味付けは、
塩ではなく電気。電流で、塩味のもとになるナトリウムイオン
を集め、舌の上に押しつけるのだそう。塩加減は、スイッチで
4段階調節可能、最大1.5倍まで味を増強します。

この、電流で味覚が変わる現象を「電気味覚」と言います。ホ
イル焼きのアルミホイルを食べてしまったことはありませんか。
あの妙な味も「電気味覚」現象の一つです。

エレキソルトに使われた「電気味覚」理論は、明治大学の宮下
教授と東京大学の中村特任准教授 (論文発表時は明治大学大学
院)の研究論文をベースにしています。

両教授の当初の研究目的は、「味を変化させる電子機器」では
なく、「舌で入力する電子機器」の開発でした。手ではなく舌
を使う。手が不自由な人のためのインターフェースです。しか
し、舌だと、入力に成功したのかどうかわかりにくい。そこで、

「入力の成否を、電気味覚で作った『味』で返してはどうだろう?」

と考えます。いわば、味はただのシグナル。手段であり、目的
ではなかったのです。

ところが、実験を繰り返すうち、電気で食べ物の味を、素早く
変えられることがわかってくる。「味の変化を研究したほうが
いいのでは?」。両教授は、

「電流によって飲食物の味を変え、味覚を拡張する」

という方針に転換します。味は、手段から目的に。単純なシグ
ナル発信から、複雑な味覚拡張へ。2011年には、その研究成果
をまとめた「Augmented Gustation using Electricity(電気
味覚を活用した味覚の増幅と拡張)」を発表しました。

この論文は、21年2月に、数多く引用された論文に与えられる
「Lasting Impact Award」を、23年9月には、「イグ・ノーベ
ル賞」を受賞しています。

宮下教授に着目していたのが、キリンホールディングスの佐藤
愛氏です。

佐藤氏が、大学病院で「食を楽しむ素材」を研究しているとき
のこと。高血圧の患者からは「食事療法がつらい」。医師から
は「食事療法を続けてもらえない」と、両者から同じような悩
みが聞こえてくる。試しに、自分も減塩食を取り入れ、塩を1日
6gに抑えてみると……

「物足りない!」

食欲が無くなる。体重が減っていく。食事療法は辛くて続かな
い。なんとか解決できないものか。こう思ったのをきっかけに、
佐藤氏はエレキソルトの研究を開始します。とはいえ、自身は
キリンに勤める身。そんな研究をしている時間は無い……そう
だ。「アイデア検証制度」を使おう。

アイデア検証制度とは、キリンが設けている

「業務時間の『10%』を社会課題・健康課題を解決する技術の
探索に充てることができる」

という制度です。この「10%」の枠内で試行錯誤するうち、出
会ったのが宮下教授でした。

共同開発初期に作った試験機は、

「味が発生するタイミングが、食べる時とずれている」
「食器にコードがつながっていて食事どころじゃない」

など厳しい意見ばかり。食事は味だけではないことを痛感した
と言います。難題を解決しプロトタイプ作成を経て、現在は販
売機の開発と実証実験を行っています。

優れた研究論文と、イノベーションをバックアップする企業体
制。エレキソルトの開発には、これらの相乗効果がありました。

業務時間「10%」の余裕から生まれたエレキソルト。はたして、
血圧も10%下げてくれるのか? 発売が待たれます。

(執筆 関谷中小企業診断士事務所 関谷 信之)

(中川コメント)
本日の記事は弊社が有料会員となっている「中小企業福祉
事業団」が提供する情報を転載しました。

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