■内定者から「就業規則を見たい」と言われたら■

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「労務管理は王道こそ最善」
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発行責任者:有限会社中川式賃金研究所 中川清徳
2025年7月27日 Vol.6031
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間違いを指摘せず、原因究明という吊し上げもせず、
「こんなやり方はどうかな?」と提案する。
それこそが、相手を育てる有効な方法である。
(続きは編集後記へ)

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■内定者から「就業規則を見たい」と言われたら■
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Q:中途採用の内定者から「入社前に就業規則
を見せてほしい」と言われました。応じる
べきでしょうか?

A:就業規則の閲覧義務は、労働契約が成立し
た社員に対して生じるものです。入社前の
内定者には、見せる法的義務はありません。

Q:でも、労働条件の説明は必要ですよね?

A:はい。労働条件通知書により、賃金・就業
時間などの労働条件は、書面で明示する義
務があります。内定者にもこれは必要です。

Q:では、就業規則を一切見せてはいけない?

A:法的には閲覧させる義務はありませんが、
必要に応じて「閲覧のみ認める」対応は可
能です。ただし「コピーを渡す必要までは
ない」ことも覚えておきましょう。

Q:コピーを求められたらどう答えれば?

A:「社内の規程管理上、持ち出しはできませ
んが、必要な情報は労働条件通知書に記載
しております」と丁寧に説明すると安心で
す。

Q:入社後に就業規則が確認できることは伝え
たほうがいいですか?

A:はい。「入社後にはいつでも確認できます」
と伝えると、信頼感にもつながります。閲
覧だけの対応でも誠実さが伝わります。

Q:今後のために備えておくべきことは?

A:就業規則の取扱ルール(閲覧の可否や対応
方法)を決めて、総務担当が一貫した対応
をできるようにしておくと安心です。

内定者対応は会社の第一印象を決める大切な
場面。就業規則のコピー提供までは義務では
ないと知ったうえで、まずできることから備
えていきましょう。

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編集後記
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間違いを指摘せず、原因究明という吊し上げもせず、
「こんなやり方はどうかな?」と提案する。
それこそが、相手を育てる有効な方法である。

間違いを見つけたとき、つい「それは違うよ」と
指摘したくなるもの。でも、指摘はときに相手の
意欲をくじきます。そんなとき有効なのが、
ソリューション・フォーカスという考え方です。

たとえば「山田さんがミスした」と指摘する代わりに、
「どうしたらミスがなくなるかな?」と問いかけます。
さらに「こんなやり方もあるけど、どう思う?」と
提案すれば、責めるのではなく一緒に考える姿勢になります。

大切なのは、原因究明よりも未来への視点です。
「誰のせいか」ではなく「どうすればうまくいくか」。
その焦点のずらし方が、相手の成長を引き出します。

もちろん、事実を放置するのではなく、
相手が自ら考え、気づき、改善するための
きっかけを与えるという意図が必要です。

提案は、指摘よりも勇気を与え、行動を促します。
育てたい相手ほど、「問い」と「提案」で支える姿勢を
大切にしたいものです。

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